激動する社会の波におぼれずに、自分の頭で考え 行動しようじゃないの。 命令されるのなんか 大嫌い。「群れない、媚びない」の猫の精神でがんばっていきまっしょい。
 グローバル化の下でドストエフスキー人気再び
2008年10月26日 (日) | 編集 |






■『蟹工船』ブームに続いて、ロシアの文豪ドストエフスキーの作品が再び注目されているという。亀山郁夫氏の新しい翻訳本が出版されたことから弾みがついて、静かなブームを呼んでいる。

19日の朝日新聞にも一面を使った、亀山訳の『罪と罰』と『カラマーゾフの兄弟』の広告が載っているのが目を引いた。さまざまな識者が賛辞を書いている中で、作家の高橋源一郎氏のものが一番ピンときたので、以下に引用したい。


「引きこもり」、「ニート」、「貧困の拡大」、「格差社会」、「若者の暴発」。これらは現代日本を象徴する一繋がりの出来事だと考えられている。だが、それらはすべて、ドストエフスキーの作品の中に完璧な姿で登場している。ドストエフスキーにはわかっていたのだ。彼の目の前の十九世紀ロシア社会とそこに住む若者たちが、いつの日か必ず、世界中のあらゆる場所に、同じような苦しみを抱えて出現することを。

  


■『罪と罰』を初めて知ったのは手塚治虫の同名のマンガからだった。
『カラマーゾフの兄弟』は中学生のときに読もうと思い立って本屋で買ったのはいいが、あまりに本が厚くて字がびっしりだったので、最初の方のページで脱落した
それ以来ドストエフスキーは読んでいない。おまけに末の娘が小学生の時に読破してしまったので、母の面目が丸つぶれになり、なおさら遠のいてしまった。

亀山新訳本が出ているのを知ったのは、上の写真左の、『ロシア 闇と魂の国家』という本の中でだった。どちらかというとロシア文学よりもロシア政治への興味で買った本だが、亀山氏と外務省を休職中の佐藤優氏の緊迫感あふれる対談が魅力的な1冊でもある。
帯の写真が亀山→プーチン、佐藤→スターリンと対になっていることも興味深い。
ちなみにプーチン首相の愛読書もドストエフスキーである。
この本の中でことに私の心に残った佐藤氏の言葉の一部はこれだ。


 われわれ日本人がロシアから学ばないといけないのは、「魂」の回復です。つまり、個々の「魂」によって世界を構成し、自分の魂に映る世界像についてきちんと話す。同時に、ほかの人が話す世界像について最後まで聞く。この集積が大事なのです。





■写真の右のテキストは、今年のはじめに買ってそのうち読もうと思っていたもの(^^;;
映画監督のエイゼンシテインや詩人のマヤコフスキー目当てだったのだが、改めて見たら、これも亀山氏の手によるテキストだったというわけでビックリ。




■さてそのブームの火つけ役の亀山氏が、このほどモスクワで講演した。


       毎日新聞 10月25日
       http://mainichi.jp/select/world/news/20081025k0000e040014000c.html

         ドストエフスキー:亀山・東京外大学長がモスクワで講演

【モスクワ鈴木英生】亀山郁夫・東京外国語大学長の講演会「現代日本でなぜドストエフスキーは甦(よみがえ)ったのか?」(国際交流基金、在ロシア日本大使館など共催、光文社協賛、毎日新聞社後援)が24日、モスクワのロシア国立外国文献図書館で開かれた。集まった約120人に、亀山学長は「私は学生時代、ドストエフスキーの作品に熱中し、その主人公たちとともに呼吸していました」などと語った。
 亀山学長が新訳したドストエフスキー「カラマーゾフの兄弟」(光文社)は異例のベストセラーになっている。ドストエフスキー「罪と罰」の亀山学長による新訳(同)も9月から発売されている。




       時事通信 10月26日
       http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2008102600018

    ドストエフスキー人気、ロシアで関心=「壊れた心」が救い求める−亀山氏

【モスクワ26日時事】日本でミリオンセラーとなったドストエフスキーの「カラマーゾフの兄弟」の翻訳者である東京外国語大学の亀山郁夫学長は24、25の両日、モスクワで公開対談などを行い、日本におけるドストエフスキー人気の高まりを紹介した。ロシアではドストエフスキーの重厚な小説は若者から敬遠されており、日本でのブームはモスクワ市民の強い関心を呼んだ。
 亀山氏は「資本の暴力」が支配するグローバル化とインターネットに代表されるテクノロジーの影響下で、「人間の心が根本的に壊れ始めているとの予感をぬぐえない」と指摘。自殺率が先進国で1位となっている日本ではこの兆候が顕著だと述べ、「自らつくり出したテクノロジーによって壊れた日本人の心が人間精神の破壊を見詰め、救いをテーマにしたドストエフスキーを発見した」とブームの背景を分析した。





■いつかそのうち、亀山訳のドストエフスキーに再チャレンジしてみたい(^^;;
そう、いつかそのうち…





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