ことに主婦層を中心にした女性有権者の間に民主党と小沢氏に対する不信感が広がっているとテレビは伝えているが、これが本当ならば、民主党にはかなり痛いダメージになったことは確かである。
■さて「大連立」「連立政権」という言葉が独り歩きしすぎている感もあるが、過去にも同じような出来事が起こったことをぜひ思い出してほしい。
その時のことを、今は亡きゼミのO教授が「悪魔のシナリオ」というタイトルで書き記しているのでご紹介したい。
■1991年11月23日の全国紙を見たO教授は愕然となった。
そこには自民党竹下派の金丸信氏が、当時の社会党田辺誠委員長に連立政権樹立の打診をしたと書かれていたからだ。
その新聞記事は…
<(前略)
金丸氏によると、田辺氏に対し『社会党の左を切ってほしい。自民党の全部が一緒にならなくてもわれわれ同志が一緒になるから来年の参議院選挙が終わったら社会党、公明党、民社党から大臣を内閣に入れ、連立内閣をつくろう』と述べたという。金丸氏は政界再編成が持論で、講演などで度々社会党に連立を呼び掛けているが、時期を特定し、田辺氏に連立を持ちかけていたことはこれまで公にされていなかった。
(中略)
金丸氏は連立政権成立後の政界の在り方について『政権というものはこうゆうものだと野党の諸君に分かってもらった上で、切さたく磨し、その次が小選挙区制の実現であり、それによって二大政党制という問題となってくるのは政治の在り方だ』と述べた。>
■歴史は繰り返すというが、この連立の結果がどのようなものになったか、私たちはもう一度肝に銘じなければいけない。
O教授はこう書いている。
西欧と日本の政党構造を、「与党」対「野党」の観点から長期間にわたって”臨床政治”学的に比較研究をしているが、自民党と社会党の関係には、西欧式の政党人としてのき然たる姿勢というものが一般的に言って見当たらない。例えば、国会対策委員会や議員運営委員会での、妥協・話し合い・取りまとめの手順や考え方の中に、日本式政治風土から醸成した実利的で、似通った共通の政治体質が見られる。ここで、「大人」の自民党が、あらゆる手練手管を駆使して、「子供」の社会党らを手なずけて行く過程が作られて行く。
金丸氏の浦安発言はその一つだ。「政局安定・政界安定」の殺し文句で、巧妙に場面設定をする。その筋書きのねらいは、保守グループ単独による支配体制の確立にある。この種の政界人の頭の中には、西欧の政党理論や政権の交替とか、行為の結果責任から生ずる政治の責任というデモクラシーを支える重要なキー概念が、当初から理解されていないのである。
金丸談話は、”せめて与党”になりたい社会党を初めとする疑似野党をうまく取り込んだ。金丸論理を構成する連立・左翼排除・小選挙区制・保守二党制による保守権力の安泰体制の確立というスキームは、着々と実現していくことになる。
■政権運営に行き詰りながらも老獪な自民党は、若く未熟な野党を言葉巧みに誘って内部に取り込み、いわばその生き血を吸って自らの命を永らえてきたのだ。
怖いねえ\(>o<)/
生き血を吸われてポイ捨てされた社会党がその後どうなったか…!
この「悪魔のシナリオ」の経過や小選挙区の危険性などは、また日を改めて紹介することにする。
事態は、まさに権力の思うつぼです…小沢・民主党擁護に熱を入れれば入れるほど、ほくそ笑むのは権力です。
フロガー諸氏は、権力の老獪な罠を感知してほしいと、切望する毎日なのだが〜ため息。。。
これからも与党の動きに注意していきたいものです。






