激動する社会の波におぼれずに、自分の頭で考え 行動しようじゃないの。 命令されるのなんか 大嫌い。「群れない、媚びない、とんでもない」の猫の精神でがんばっていきまっしょい。
 海外テレビドラマに見る取調べの可視化
2015年01月03日 (土) | 編集 |

去年はなぜか、海外テレビドラマシリーズ(主に刑事もの)に、はまっていた。
その中でも、特に北欧ミステリーがストーリー、映像ともに秀逸。
代表的なのが、凄腕女性刑事が主人公の『THE KILLING』と『THE BRIDGE』だ。
両作品とも人気が高く、ハリウッドでそっくりリメイクされた。





勤続25年を迎えたコペンハーゲン警察殺人課の刑事サラ・ルンドは
退職の日に少女失踪事件の捜査依頼を受ける。
この難解な捜査にのめり込んだルンドは、結果として
新しい婚約者との生活も息子マークとの関係修復も失ってしまう。
season1からseason3まで。
最終話での、ルンドを待ち構える運命が過酷すぎる。






スウェーデンのマルメ県警刑事サーガ・ノレーンは、優秀な頭脳を持つ一方
他人の感情の機微を読み取れない、いわゆる「KY」だった。
事件はスウェーデンとデンマークをつなぐオーレスン橋の真ん中で起きる。
デンマーク警察のマーティンと共に事件解決に当たるサーガは
マーティンの影響で、徐々に人間性と社会性を学んでいく。
season1・season2




ストーリーとしては『THE KILLING』の方が政治話がらみで、より骨太で面白いが
ヒロインとしては慎重で悩みがちの(家庭的な問題を多く抱えている)サラ・ルンドより
冷たい機械のようなサーガ・ノレーンの方が、私は好きだ(^_^;
日本のドラマはいつまでたっても男と女の差を意識した作りから抜け出せないが、
これらの北欧ドラマは男女ではなく、各人の個性や能力を中心にした展開になっていて
家庭では普通に夫が家事をしたり、保育園に子どもを迎えに行くシーンが描かれ、
サーガなどは自分の欲情のままに男漁りをして、セックスのあとはポイ捨て。
しかし誰もそれを非難しない、というか当たり前のように思っているのは、さすが北欧だ。


北欧ミステリー・シリーズで他のお薦めは、『刑事ヴァランダー』 『ミレニアム』3部作
『ゾウズ・フー・キル』 『エリカ&パトリック事件簿』 『スウェーデン国家警察特捜班』など。











さてここからが本題で、以下は英国テレビドラマ・シリーズの『第一容疑者』。
主人公の女性警部ジェーン・テニスンを演じるのは、名優ヘレン・ミレン。
北欧と違って英国の刑事ものは日本のドラマと似ていて、男性の職場である警察で
主人公は女性上司ゆえに部下の男たちから煙たがられ、さまざまな嫌がらせや対立に
日々遭遇する。そんな中でも毅然とした態度で仕事にのぞみ、事件を解決していく
テニスンが素晴らしい。  全15話。





第12話・13話 「姿なき犯人」より。
テニスン警視は勤続30年を迎え、体力の衰えを感じていた。
周囲からは引退を勧められながらも、相変わらず殺人事件捜査に奔走する。






ロンドンは今や、移民や難民であふれていた。
特に東欧からやってきた人々が多い。
日本でもやがて、こうした光景が日常茶飯事になるのだろうか。






彼らは仕事を求めて朝から並んでいる。
選ばれた者たちはバンに乗って、工事現場へ運ばれていく。
こうした中で殺人事件が発生した。






警察での、容疑者取り調べ。
右中央の白い服の男が第一容疑者、セルビア人ジーギッチ。
奥の女性はセルビアセンターから来た容疑者の代理人(弁護士)。
右側は警察公認の通訳ルキッチ(セルビア人)。






テニスンと部下たちは、外から取り調べの様子を見ている。
テニスンはマイクで、尋問内容について逐一指示を送る。
取り調べの内容は全部録画。署内には「録画室」というのが、ちゃんとある。
また「○時○分から録音開始、○時○分に終了」というように録音もする。
こうした取り調べの可視化は容疑者だけでなく、警察の捜査の助けにもなる。
事件に疑問を持ったテニスンは録画を何度も見返した結果、
重大な真相に気づいたからだ。




日本の警察での取調べの可視化が求められてから久しいが、未だに可視化とは
程遠い状態にある。こんな時によい参考になるのが、海外の刑事ものだ。
米国テレビドラマでも、『アンフォゲッタブル 完全記憶捜査』とか『クリミナル・マインド』
とかいろいろ見たが、密室での刑事対容疑者ひとりっていう、日本ではお馴染みの取り調べ
スタイルは、まだ見たことがない。
容疑者の隣りには必ず弁護士がついていて、「○○は言わなくていいですよ」とすぐに
口をはさんでくるし、刑事の過激な質問は遮ってくれる。拘束時間も短い。
また取り調べは必ず録画または録音されており、マジックミラーになった取調室の向こうでは
複数の刑事たちが取調べの様子を逐一見ていて、まずい場面になると部屋の中に入ってくる。

海外ではこうして当たり前に行われている取調べの可視化が、なぜ日本ではできないのか。
せめて弁護士を同席させることを義務づけるだけでも、自白の強要による冤罪は減るのでは
ないか。それもできないようでは、日本は司法制度の途上国だと笑われてもしかたがない。


親友のM子さんに海外刑事ドラマについてブログに書くねと言ってから、早半年
記憶も定かではなくなって、間違っている部分もあるかもしれない。ごめんなさいm(_ _)m




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新しいブログ記事です
新しいブログ記事です。TBが上手くできないので此処に書かせて頂きます。

■サザン『P&H』(サブカル)が“DIS”る安部「軍事国家主義」に潜む病巣は、決定的な『正当歴史認識と生の具体性(未生)への眼差し』の欠落
http://d.hatena.ne.jp/toxandoria/20150107
2015/01/08(木) 06:44:42 | URL | toxandoria #sNF039NM[ 編集]
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