激動する社会の波におぼれずに、自分の頭で考え 行動しようじゃないの。 命令されるのなんか 大嫌い。「群れない、媚びない、とんでもない」の猫の精神でがんばっていきまっしょい。
 秋深し 映画『009 RE:CYBORG』に想う
2013年10月28日 (月) | 編集 |

国民無視の自公・安倍政権の横暴政治に、徐々に風穴が開きつつある。
27日に投開票された川崎市の市長選挙では、自民、民主、公明推薦の
元官僚候補に挑んだ無所属新人で元県議の福田紀彦氏が初の当選を勝ち取った。
このまま安倍政権の専制が続けば、国民の怒りは再び自公を下野に追い込むだろう。


さてこちらは、その安倍政権を操る大ボス・米国の国家安全保障局(NSA)と
中央情報局(CIA)がドイツのメルケル首相の携帯電話を、なんと10年以上も
盗聴していたことが、26日に明らかになった。
以下、少しさかのぼって24日のニュースを転載する。






メルケル首相
ドイツだけの問題ではない、日本もダダ漏れ状態なのは同じだ。
選後70年近く経ってもなお、日独は敵国扱いを解かれていない。



   ウォール・ストリート・ジャーナル 10月24日
     http://jp.wsj.com/article/SB10001424052702304523904579154183115467674.html

    米国がメルケル首相の電話盗聴していた可能性―独政府が抗議声明

【ベルリン】ドイツ政府は23日、米国情報機関がメルケル首相の携帯電話を盗聴している疑いがあることを明らかにし、長期にわたる同盟国の「信頼を裏切る」行為だと述べた。

 ホワイトハウス報道官によると、この申し入れに対し、オバマ大統領は米国政府が現在そのような盗聴は行っていないと確約したという。しかし、過去において盗聴していたかは定かでない。

 ドイツ政府の声明は「わが政府は首相の携帯電話が米国情報機関により盗聴されている可能性があるとの情報を入手した。米政府に対し緊急に問い合わせるとともに、早急に完全な説明をするよう申し入れた」としている。

 首相報道官は、メルケル首相がドイツ政府が数カ月前から申し入れている米国のドイツに対する諜報活動の全容を米国側が明らかにすることを期待している、と述べた。











さてこちらは上の内容とはまったく関係なさそうな話だが…





2009年を「サイボーグ009イヤー」として
秋田書店・角川書店・講談社・小学館の4社が連合して刊行した
石ノ森章太郎『サイボーグ009』のコンプリート・コレクション。
全11冊+厳選エピソード特別編。
全部分厚いので、置き場所に困るのだ



私のマンガ歴もけっこうなもので(^^; 幼児の頃はディズニー漬け(ディズニー・アニメは
すべて両親に連れられて映画館で観た)、小学校では『鉄腕アトム』など主に手塚ものを
(これもなぜか親に渡された単行本がきっかけで)、中学校では石ノ森章太郎もの(当時は
石森と表記)に夢中になり、高校では一転して『ガロ』と白土三平に心酔した。
それ以後は再び手塚やその他大勢のマンガ家の作品に浸り、しばらく石ノ森のことを忘れて
いたが、「サイボーグ009イヤー」をきっかけに、再度009を読み返す機会を得た。
これまで夢中になったマンガはたくさんあるが、その中でも私自身に最もフィットしてるというか
自分自身をマンガ作品に例えるなら、やはりこの『サイボーグ009』になるだろうと思う。


2012年10月、神山健治監督・脚本による3DCGアニメ映画『009 RE:CYBORG』が
公開された。内容は石ノ森の未完のエピソード「天使編」と「神々との闘い編」をベースに、
キャラ造形も大人向けに大胆にアレンジされている。






物語の舞台は2013年の現在。
これは六本木ヒルズ。
とにかく映像が美しく、リアルな迫力に圧倒される。




    

冷戦の終結と共に役目を終えたゼロゼロナンバーサイボーグたちは
生みの親のギルモア博士から解散を言い渡されて、それぞれの故国に帰り
別々の人生を歩んでいた。それから30年…。
世界中で同時多発ビル爆破事件が発生。
爆破犯人たちの共通点は、「“彼の声”を聞いた」ということ。

左:上海の高層ビル群も爆破で次々倒壊する。
右:六本木ヒルズのマンション、レジデンスB棟で暮らす、009こと島村ジョー。
有事のための切り札という目的のため、ジョーは記憶を封印され
30年の間、18歳の高校生として孤独の中に生き続けてきた。
 



    

左:対馬海峡に駐留中の米軍イージス艦から
ヒルズの森タワーにミサイルが撃ち込まれる。
これもやはり「“彼の声”を聞いた」下士官の仕業だった。
昨年暮れ、私も森タワーの屋上「スカイデッキ」に行ったばかりだ(^^;
この屋上のヘリポートで、ジョーの記憶を呼び覚ますため
005(ジェロニモ・ジュニア)が激しい攻撃をかける。

右:タワー上空を旋回していたA-400M輸送機から、突如003
(フランソワーズ・アルヌール)が夜の闇の中へとダイブする。
落下する003の姿を目にしたジョーの記憶は一瞬にして覚醒し、
「加速装置」を使って、落下する彼女の体を抱きとめた。
 





映画のストーリーの中で、特に印象に残った会話シーンが2つある。
これがその1つ。中国・天津市の廃棄物処理施設に潜入した006(張々湖)は
死体兵士「ラザロ」に襲われる。ラザロを開発したのは、軍事開発機関である
米国防高等研究局「DARPA」と民間企業アシェッド社である。
イラク戦争で死亡した米兵やアラブ兵の死体をサイボーグ化した兵器だ。

で、この場での006とサイボーグたちの頭脳であるサイキック・ベビー001
(イワン・ウィスキー)との会話。001は遠隔地からテレパシーで話している。
001「最初のアメリカの自爆テロで倒壊したビルの瓦礫が、SMO(海運会社)を
通じて中国に売却されていたことがわかったんだ」
006「爆破現場の瓦礫といえば、重要な証拠物件アルな」
001「そのとおり。なのに大した調査も行われないまま、簡単に民間企業によって
国外に運ばせてしまったというのは、どう考えてもおかしいからね」

これは明らかに311同時多発テロを意識した会話である。
311が起きてほどなく、瓦礫が中国に売却されたという記事が『噂の真相』に
掲載され、これをきっかけに私は米国政府の関与を疑うようになったからだ。




  

また“彼の声”を聞いたというパイロットが乗った米空軍のB-2爆撃機が
インド洋上で消息を絶った。そして米国防総省の指令で嘉手納から追撃のために
発進したF-38戦闘機に搭乗していたのは、002(ジェット・リンク)だった。

で、ジェットの勤務先が、盗聴と謀略で今話題のNSAなのだ。
…と、強引にメルケル盗聴のニュースとつなげる(๑≧౪≦)

ギルモア博士の推測では、連続高層ビル爆破テロには米国政府が関与しており
更にその背後には、イスラエル国防省が出資している軍産複合体のサミエル・
キャピタル社とその関連企業の存在があって、エシュロンの通信記録の一括管理や
死体兵士の開発などで世界戦争を継続化し、兵器と安全保障を売りさばこうと
企んでいるというのだ。そしてこのシステムを運用管理しているNSAに所属する
ジェットも爆破テロに関与している疑いがあり、ジェットと他のゼロゼロナンバー
サイボーグとの間の戦いも想定しなくてはならないと言う。

さて領空侵犯のため中国空軍の攻撃を受けたジェットはF-38から脱出し、
自力飛行でなおも追跡を続けるが、ドバイ上空でB-2爆撃機から5発の短距離誘導
ミサイルが発射された。そこへ001のテレポーテーションによって009が出現し、
レイガンでミサイルを破壊。B-2の翼の上に飛び降りた。

左右とも:B-2ステルス機の上の002(ジェット)と009(ジョー)。
で、ふたりの会話がとても面白い。 
 






009「ギルモア博士は、すべての爆破テロにNSAやアメリカ政府が
関与していると考えてるみたいだ」
002「だがゼロゼロナンバーサイボーグとしての任を解かれた時
なぜか日本人のおまえが財団に残ることになった。
ちっぽけで専守防衛を良しとするおまえが
“来るべき時のためのリーダー”だと? ふざけるな!!
世界の平和と自由を守ってきたのは
オレたちアメリカ人だ!!」







009「そうだね…。
でもそれは、世界にとっての“正義”だったのかな?」
002「オレにとっての“正義”は
オレの邪魔をする者を排除することだ!!」




  

物語のクライマックス、
米海軍の原潜の艦長が「“彼の声”に従って人類をやり直す」
と交信後、フィリピン沖で消息を絶った。
核ミサイル発射まで、あと15分。
003(フランソワーズ)が情報検索した結果、ハワイ沖にいる
米海軍のイージス艦センシネルが迎撃ミサイルシステムを搭載
していることがわかった。001(イワン)のテレポーテーションで
009、003そして004(アルベルト・ハインリヒ)の3人が
イージス艦に乗り込み、制圧。その時、原潜からミサイルが発射された。
すぐに003の操作によって迎撃ミサイルも発射され、23機のミサイル
が次々に迎撃されるが、残りの1機は撃ちもらしてしまう。
最後に残されたのは、実際にミサイルを爆破することしかない。
009は、戻る手段のない宇宙空間へとテレポートされた。

左:核弾頭に取りついて爆弾をセットする009。
しかし彼が乗ったノーズコーン(壁面)が切り離されて、肝心の核弾頭は
どんどん離れて行ってしまう。もうだめだと思ったとき、大気圏を抜けて
飛んできた002が、彼の腕を引っ張って核弾頭へ向けて加速した。

右:009の手が届いた次の瞬間、力の限界を超えた002の体は
バラバラになりながら地球へと落下していった。
これは石ノ森のコミックス版「地下帝国“ヨミ”編」最後の名場面シーンの
オマージュである。私はリアルタイムで連載マンガを読んでいて、
ジョーとジェットが抱き合いながら流れ星になって地上へ落下するシーンに
強いショックを受けたことを覚えている。
 
 



    

エピローグ
ここはどこだろう、天国なのか?
009は穏やかにベッドの上で目覚め、死んだと思った仲間の
ゼロゼロナンバーたちも戻ってきた。
ギルモア博士「ここはまぎれもなく君たちが救った世界だよ」
そう、“彼の声”を聞いた誰かが強く望んだ世界なのかもしれない。
 






ジョーが目覚めたフランソワーズのセーフハウス。
その壁に埋め込まれた「天使の化石」。
002「私ね、あの流れ星を見たときに思ったの。“彼”は、私たちに
越えられない試練は与えないはずだって。
そして天使の化石とは、“彼”の声を聞き、自らを犠牲にすることで
正義を為そうとした、名もなき者たちの姿を
とどめたものだったんじゃないのかな…って」




以上、なんか取り留めのない内容になってしまったが、初期のテレビアニメの009では
日本国憲法第9条の全文が画面を流れるといったこともあり(第16話「太平洋の亡霊」)
はっきりした思想や哲学を持ったマンガでもあった。
009=9条の体現ととってもいいかもしれない。

そうした意味では、石ノ森が関与していないオリジナルとしてのこの映画は、キャラ造形も
含めて多少の違和感が感じられるだろう。加えてストーリーも複雑で、“彼”(神)および
「天使の化石」のメタファーの関係性がわかりづらい。

私も最初は低体温系の009(^^;; とエロ過剰の003に違和感ありまくりで、話の筋も
頭に入らないくらいだったが、もう一度見返した後で、ま、これもありかな…とようやく
納得したのだった。

石ノ森が「神々との闘い編」をどう展開しようとしていたのか、もはやその全貌を知る由
はないが(簡単なメモ書きは残っている)、かなりシビアな内容になったことは確かだろう。
これも未完になった手塚治虫の『火の鳥 大地編』と共に、秋の夜長のつれづれに、
自分なりのストーリーを紡いでみるのも面白いかもしれない。





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