

安保体制の強化を図るためには中国との戦争も辞さないと勇ましさを
強調しているが、頼みの綱の米国自身が日本を見る目は冷ややかだ。

ヨーロッパ金融危機はそう拡大しない。逆に中国経済のかげりが世界に
大きな影を落とすだろうとのこと。
米中両国の相互依存関係は拡大する一方なので、日本が下手に中国
たたきをすれば米国に睨まれることになるだろう。
折しも、米国防長官に穏健なヘーゲル氏が指名された。
これまでの自民党が行ってきた古臭い外交戦略はもはや通用しないこと
を肝に銘じなければ、日本はこの先の進路を誤りかねないだろう。

7日、ホワイトハウスで、国防長官、中央情報局(CIA)長官にそれぞれ指名した
ヘーゲル元上院議員(左端)、ブレナン大統領補佐官(右端)
と共に会見するオバマ米大統領(AFP=時事)

http://www.jiji.com/jc/zc?k=201301/2013010800028&g=int
米国防長官にヘーゲル氏=超党派人事、承認で曲折も
-CIA長官はブレナン補佐官
【ワシントン時事】オバマ米大統領は7日、引退するパネッタ国防長官(74)の後任に、チャック・ヘーゲル元上院議員(66)を指名した。大統領はまた、不倫問題で2012年11月に中央情報局(CIA)長官を辞任したペトレアス氏(60)の後任として、国土安保・テロ対策担当のジョン・ブレナン大統領補佐官(57)を指名した。ヘーゲル、ブレナン両氏は上院の承認を経て就任する。
ヘーゲル氏は共和党上院議員を2期12年務め、野党陣営にありながらオバマ大統領と親しい。大統領は記者会見で、ヘーゲル氏について「愛国者だ」と述べ、ベトナム戦争従軍歴を持つ初の国防長官になると紹介。さらに「われわれが必要とする超党派の伝統を象徴している」と強調した。
大統領はすでに、次期国務長官として民主党のケリー上院外交委員長(69)を指名しており、外交・安保の要に政治経験豊富な人材を配し、アフガニスタンからの撤退や核開発を続けるイランへの対応といった2期目の課題に臨む。
ヘーゲル氏は軍事力の行使に慎重な穏健派として知られ、議員時代に共和党のブッシュ前政権のイラク政策を批判した。08年の大統領選では、民主党候補のオバマ氏を支持。核廃絶論者で、「核なき世界」を目標に掲げるオバマ大統領と気脈を通じている。
ただ、ヘーゲル氏は、イスラエルと敵対するイランとの話し合いに前向きで、共和党内から「反イスラエル」だとして指名に反対する声が上がっている。同性愛を理由に大使人事の承認に反対した過去の経歴から、民主党の一部にも起用に慎重な向きがあり、承認手続きは曲折も予想される。
