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激動する社会の波におぼれずに、自分の頭で考え 行動しようじゃないの。 命令されるのなんか 大嫌い。「群れない、媚びない、とんでもない」の猫の精神でがんばっていきまっしょい。
 世界がイスラム化する日? チュニジア革命がもたらすもの
2011年01月22日 (土) | 編集 |

■朝8時過ぎにテレビをつけたら、日テレの「ウェークアップ!ぷらす」の
レギュラー陣が画面に大写しになってげんなり…(T┰T )
米国を訪問していた中国の胡錦涛国家主席の悪口をタラタラと吐いていた。
なんでもレッドカーペットの上を歩きたい、晩餐会に出たいというのが胡主席の
願いで、それをかなえる代わりに3兆7000億円という莫大な額の商談を
成立させたオバマの方がずっと上手だ。
それに中国がGDPで2位になったといっても、まだまだ米国の足元にも及ばない。
…などとさんざんこき下ろしてアハハと笑ってるんだから、情報番組というより
なかよしサークルでのおしゃべりって程度で、他の局もろくな番組をやっていなかった
もんだから、しかたなく教育テレビのアニメ「おさるのジョージ」を見てしまった(^^;
中国をいたずらに脅威とみて敵視するだけでなく、中国のしたたかな外交術や
米中の抜き差しならない一体化という現実をしっかり把握しなければ、中国はおろか
米国にまでだまされたと後悔するはめにもなりかねない。


■もうすべてにおいて情報過疎で、しかも偏った視点ばかりの地上波ニュースを
見ていても世界の流れがつかめない。つかめないどころか誤った情報に流されてしまう
危険が大きいので、なるべく聞き流しながら、頭に残らない努力をしている(^ー^)ノ




   食料品値上げによる暴動は、08年にも頻発していた


■さてチュニジア革命については、いろいろ詳しい情報や論評も載るようになった。
物価高騰をきっかけにチュニジアやアルジェリアで暴動が起こったわけだが、過去の
ブログを振り返ってみると、08年も同じような状況だったのがわかる。

   2008年4月12日  世界中に拡大する「食糧暴動」
     http://tekcat.blog21.fc2.com/blog-date-20080412.html

断片的に書き抜いてみると…
【4月に入って小麦をはじめ様々な食料品が値上げになり、スーパーからはバターが姿を消す騒ぎになっている。しかしこの食品の値上げは日本だけではなく、世界に蔓延し、しかもすでに危機的状況にまでなっているのだ。】
【3月23日にエジプトのギザでパンを買うために行列を作る人々(AP通信)。
食品価格の上昇で貧困層向けの安い政府補助金パンの需要が増え、大行列をしないと買えなくなり、騒ぎで死者まで出た。政府はパンの販売スタンドを増設し、外貨準備金で小麦を買い増す命令を出した。】
【ロイター通信によると、チュニジア中部のリディエフでは今月八日から三日間にわたって、民衆が警官隊と衝突。二十人以上が逮捕された。二月の食料価格のインフレ率は8・6%に上り、庶民の生活を圧迫している。】




   世界各地に拡大する暴動

■チュニジアで暴動が起きた直接の原因は、警官に商売道具を取り上げられ悲観した
野菜売りの青年が焼身自殺を図ったことからだが、チュニジア周辺の国々でも自国政府
への抗議の焼身自殺が多発している。
こうした反政府デモでは、09年の総選挙の不正があったとして政局の混乱が続いている
アルバニアが、いま大きく揺れている。





首都ティラナで、反政府デモを繰り広げた市民と治安部隊が衝突し、
現地からの報道によると3人が死亡、55人が負傷した。
デモには約2万人が参加。治安部隊に投石するなど暴徒化した
=21日、アルバニア 【AFP=時事】



■また昨日21日にパレスチナ自治区ガザの赤十字病院やフランス文化センターを訪れた
フランスのアリヨマリ外相の車に卵や靴が投げつけられた。
CNNによると、
【アリヨマリ氏の車を襲ったのは、イスラエルの獄中にいるパレスチナ人の家族で、
ハマス指導部は赤十字代表にハマスが拘束するイスラエル兵との面会を認めるべきだとする
同外相の発言に怒っていたという。】





21日、パレスチナ自治区ガザで、
フランスのアリヨマリ外相を乗せた車の前に立ちふさがり、
抗議するパレスチナの男性。外相にけがはなかった 【AFP=時事】



■チュニジアで起きた民衆革命は周辺国にも影響を与えているが、中でも飛び火
しそうなのがエジプトとヨルダンである。
そしてこれらとは直接の関係はないものの、近隣国のスーダンの動きにも注目だ。
長期にわたって内戦が続いていたスーダン北部と南部だが、このほど南部の分離・
独立を問う住民投票が行われ、どうやら分離が成立しそうだ。
そうなると北部はイスラム化がさらに強まると思われる。
スーダンについては、私のブログでも以下のように少々ふれている。

    1月16日 スーダン南部の分離独立が実現しそうだが…
      http://tekcat.blog21.fc2.com/blog-date-20110116.html




   今後の中東と北アフリカの動きは?


■まだ東西冷戦が続いていた頃、『ソ連がイスラム化する日』というタイトルの本を
持っていた。
そのソ連が崩壊してロシアになり、米ソから米国単独覇権の時代に入り
さらに米国の力も衰退して多極化へ向かう先には、「イスラム化が加速する世界」
という構図が見え隠れしているようにも思える。
長らくキリスト教的西欧支配が続いていた世界で、イスラムの国々が大きな比重を
占めていくようになるだろう。


■それを象徴するのがパレスチナをめぐる動きだ。
このほどロシアもパレスチナを独立国家として承認した。

   NHK 1月19日
     http://www.nhk.or.jp/news/html/20110119/t10013488511000.html

      ロシア 独立国家の承認を継続

 中東和平交渉が停滞するなか、ロシアのメドベージェフ大統領は、パレスチナ暫定自治区を訪れ、旧ソビエトの決定を引き継いで、パレスチナを独立国家として認める考えを明らかにしました。

 ロシアのメドベージェフ大統領は、18日、就任後初めて、パレスチナ暫定自治区を訪問し、ヨルダン川西岸のエリコでアッバス議長と会談しました。会談のあとの記者会見で、メドベージェフ大統領は「われわれは1988年にパレスチナを国家として承認した国の一つであり、その立場は変わらない」と述べ、旧ソビエトの決定を引き継いで、ロシアとしても、パレスチナを独立国家として認める考えを明らかにしました。ただ実質的な独立は、和平交渉を通じて達成されるべきだという認識も示し、中東和平交渉の早期再開を呼びかけました。これに対して、外務省職員によるストライキのため、メドベージェフ大統領の訪問を断ったイスラエル側では、今回の発言を許す結果になったのは外交上の失点だとして、政府の対応を批判する声が上がっています。アッバス議長は、去年秋にイスラエルによる占領地での入植活動によって和平交渉の停滞が続く場合、国連に独立の承認を求める意向を示しており、これを支持する形で、ブラジルなどの南米諸国も相次いでパレスチナを独立国家として承認しています。



■パレスチナを独立国家として承認する国々は意外と多い。
最近はブラジル、アルゼンチン、ウルグアイ、ボリビア、エクアドル、チリ、
スリナム共和国、パラグアイといった南米諸国の承認が増加しているのが特徴だ。
現時点での承認国は50ヵ国以上にのぼるのではないか?
さらにEUも承認の方向にあるという。
こんな中で、未承認国である日本はどうするのだろうか?


■ロシア関連というのでは、こんな報道もあった。

   ボイス・オブ・ロシア 1月21日
     http://japanese.ruvr.ru/2011/01/21/40635689.html

       カルザイ大統領:ロシアは重要なパートナー

 現在ロシアを訪問中のアフガニスタンのカルザイ大統領は、ロシアを単なる隣国でなく重要なパートナーと見なしているとの考えを明らかにした。
 大統領はモスクワの外交アカデミーの学生を前に英語で演説し、「ロシアは政治、経済、軍事大国であり、過去数年間でロシアとアフガニスタンの関係は大きく強化された」と述べた。また大統領は、ロシアはアフガニスタンにとって、歴史的、地理的のみならず、経済的にも近い国だと指摘、両国の貿易取引高は成長傾向にあり、昨年は5000億ドルの規模に近づいたことを明らかにした。このほか、アフガニスタンはロシアビジネスをアフガニスタンに引き込むことに関心を示している。またカルザイ氏はロシアは麻薬密輸の一掃に向けたパートナーでもあると指摘し、「麻薬問題の解決は非常に困難なものではあるが、アフガニスタンはこれを目指している」と述べた。

 一方、アフガニスタンと米国との関係について、カルザイ大統領は拡大しつつあるが、ロシアとの経済関係のほうがはるかに強いと述べ、ロシアとの良好な関係を発展していきたいと強調した。




■というわけで、最近の北アフリカと中東周辺の動きを地図上でながめてみた。
これらは地中海沿岸の国々でもある。





民衆革命の発生源であるチュニジアと
その反政府運動が派生しそうなエジプトとヨルダン。
同じく暴動が起きているアルジェリアとアルバニア。
南部が分離独立するスーダン、
フランス外相がトラブったパレスチナ。
西側の思惑とは反対に、イスラエルを囲む形のイラン、イラク
トルコ、シリアといった国々は徐々に結びつきを強めている。
世界はまるでオセロ・ゲームのようだ(^^;






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コメント
この記事へのコメント
勉強になります
勉強させていただいております。
チュニジアの「革命」はアラブ、そしてイスラムの閉塞を破ったのかも知れません。
もし、破ったのなら、世界は転換の兆しと思うのだが。
どうだろう
2011/01/24(月) 19:00:21 | URL | もうすぐ北風 #-[ 編集]
Re: 勉強になります
もうすぐ北風さま

いつもありがとうございます(=^・^=)
チュニジア革命がイスラムの中に新しい民主化の芽生え(西欧の押し付けでないもの)を
産むきっかけになれば、世界は変わっていくと思います。
その芽生えが可能になるか、はたまた軍事政権によって鎮圧されてしまうのか
今後の行方を見守っていきたいですね。

2011/01/25(火) 21:37:37 | URL | ロキ #.7BbZ8jQ[ 編集]
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