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激動する社会の波におぼれずに、自分の頭で考え 行動しようじゃないの。 命令されるのなんか 大嫌い。「群れない、媚びない、とんでもない」の猫の精神でがんばっていきまっしょい。
 日本のレアアース対策は大丈夫なの?
2010年10月21日 (木) | 編集 |
     レアアース輸出停止ってほんと?


■9月の尖閣諸島沖での中国漁船衝突事件をきっかけに、中国政府が日本向けの
レアアース(希土類)の輸出を全面禁止か…と報じられてから、そりゃえらいこっちゃと
レアアースについての話題も多くなった。…ような気がする
しかし、このレアアースをめぐる状況は、いまいちよくわかんないのである。
たとえば…

   NHK 10月20日
     http://www3.nhk.or.jp/news/html/20101020/t10014693391000.html

      レアアース 欧米にも輸出停止か

 ハイテク製品の生産に欠かせない希少な資源「レアアース」について、中国が、日本だけでなくアメリカやヨーロッパに対しても輸出を停止する措置をとったと、アメリカの有力紙、ニューヨーク・タイムズが報じ、アメリカ通商代表部が事実関係を調査しています。

 19日付けのニューヨーク・タイムズ電子版は、複数の政府当局者の話として、中国が18日からレアアースの輸出停止措置を、日本だけでなくアメリカやヨーロッパにも拡大したと報じました。これについてアメリカ通商代表部はNHKの取材に対し、「事実関係を調査中だ。中国がWTO=世界貿易機関のルールに違反していないかを調べることになるだろう」と述べました。アメリカ通商代表部は先週、「中国政府が環境技術分野において、不当に国内企業を優遇したり輸出入の規制をしたりしていないか、調査を開始した」と発表しましたが、レアアースに関する中国の政策についても、その一環として調査していく方針です。アメリカでは、中国政府が日本以外の国々に対してもレアアースの輸出を制限するのではないかという懸念が強まり、オバマ政権に対し、商工会議所などから早急な対策を求める声が相次いでいました。中国が輸出停止に踏み切ったことが確認されれば、日本だけでなく、アメリカやヨーロッパと中国の間の緊張が高まることも予想されます。



かと思えば…

   共同通信 10月21日
     http://www.47news.jp/CN/201010/CN2010102001000802.html

     中国政府、欧米への輸出制限否定 レアアースで

【北京共同】ハイブリッド車やハイテク製品に使われるレアアース58件(希土類)について、中国政府が日本に次いで欧米向けの輸出を停止したと米紙ニューヨーク・タイムズが報じたことについて、中国商務省は20日、共同通信の取材に対し「制限措置は実施していない」と回答した。
 ただ、北京の外交筋は同日、レアアース58件輸出について「欧米向けも最近検査が厳しくなり、通関手続きが滞っている」と話しており、双方の説明は食い違っている。
 禁輸措置を公式に認めれば、世界貿易機関(WTO)の規則などに抵触する恐れがあるため、中国当局は輸出制限を否定しているとみられる。
 一方、中国英字紙が来年のレアアースの輸出許可枠を最大30%削減する見通しと伝えたことに対しても、中国商務省は「根拠がなく誤報だ」とコメント。来年の輸出枠については「国内外の需給などを総合的に検討して決める」とした。



■というか、昨年の夏にすでに中国はレアアースの内需使用優先へ政策転換のため
海外への輸出規制ないし禁止をすると発表していたので、各国政府が知らないはず
はないし(もちろん日本も)、尖閣諸島沖衝突事件の日本への報復といった見方は
正しくない。
他方で中国政府が「制限措置は実施していない」と言いながら実質的には制限している
といった巧妙な戦略に右往左往することなく、逆に中国に揺すぶりをかけるような
大胆な外交戦略で臨まなくてはならない。ま、菅政権にそうした腹芸ができればの
話だけれど…



     レアアースって何なの?


■そもそもレアアースとはなんぞや、ということだが。
10月8日の朝日ニュースター「ニュースの深層」で、たまたまこのレアアースについて
やっていて、急いでチョロっとメモったので忘れないうちに記しておく。

それによると、まずレアメタル(希少金属)が31種あって、その1つがレアアース
(希土類)であり、これには17種の元素が含まれているそうな。
で、レアアースはまた「重希土類」と「軽希土類」に分けられる。
用途としては高性能磁石とか高磁気レーザーとか、いわゆるハイテク機器やハイブリッド
車のモーターなどを作るさいに欠かせない物質だという。
この他にも原子炉の中性子の遮蔽材としてガドリニウム(重希土類)が、ミサイルの羽の
制御にネオジウム(軽希土類)が使われていて、原子力発電や軍需品にも欠かせないのだ。

レアアースの埋蔵量は、中国が36.4%、CISが19.2%、米国が13.1%と各地に分布して
いるが、生産効率の問題で、現在は世界の9割が中国に依存している。

中でも特に問題なのは、「重希土類」のほとんどを中国が埋蔵してる事実である。
たとえばジスプロシウムは電気自動車に必要だ。
また軽希土類も1990年代には安価で輸出する中国が市場を独占(96.8%)した。
これに対して98年に、日本の技術提供を盛り込んだ「日中レアアース技術協力会議」が
開かれたが、これはまだ協力しましょうという段階にとどまったままだ。

そして今年7月にも、中国は再び輸出枠を減らすと宣言した。
これには環境問題が深くからんでいる。
中国は採掘にさいして、鉱山に酸性の薬をかけ土壌を溶かして採るので、このことが
周辺の土壌に深刻な汚染を招いているのだ。
またトリウムという放射性廃棄物も出る。
今までは中国はこうした環境コストや人件費を考えずに安く輸出してきたわけだが、
経済発展や環境意識の高まりによってこれまで通りにはいかなくなったということだ。




     日本はどう対処すればいいの?


■同番組では日本の対策として(肝心のこの部分はよく聞いてなかったのでうろ覚えだが)
重希土類の代わりにサマリウム(軽希土類)を使って電気自動車を作るなどの工夫や
都市鉱山の利用、リサイクル。
ただし厄介なことにレアアースは酸化するので、備蓄は難しいそうだ。
あとは日本の「資源」ともいうべき「技術」をうまく中国に出す、すなわち「カード」に
すること。
そしてとにかく、先へ先へと戦略を立てること。これに尽きる。
…ということだった。


■この、先へ先への戦略を立てるというのが日本の一番の不得手で頭が痛いが、
米国などは自国の鉱山の再開を考えている。
ただし問題はコストと放射性元素トリウムの処理にある。
日本もカザフスタンやベトナムとの提携を行うようだが、やはり最も深刻なのは
重希土類の確保にある。

そこでたとえば重希土類が埋蔵されている中国のチベット地区について、
ダライ・ラマとチベットを日本政府として大々的に支援するとか、中国の人権無視
政策を告発するとか、世界に向けて宣言して中国政府に揺さぶりをかければいいのだ。
そしてすかさず技術提供「カード」を出して資源確保をする。


■小沢氏は民主党代表戦の演説で、日本の円高を生かして世界の資源を確保すると
明言した。
私はこの政策に賛同し大いに期待したが、日本の将来より小沢排除に血道をあげる
「世論」という姿の見えない妖怪にまたとないビッグ・チャンスは潰されてしまった。
それが無念でならない。
検察による謀略がなく去年の段階で小沢首相が誕生していたら、中国の急成長の前に
「東アジア共同体」構想で日本が主導権を握り、アジアいや世界の中で50年100年後も
日本は第1級国としての存在感を示せただろう。





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