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 アフガン「カンダハル作戦」とマクリスタル司令官の解任
2010年06月27日 (日) | 編集 |

オバマ米大統領はアフガン駐留米軍のマクリスタル司令官を解任した(ロイター通信)

6月23日、オバマ米大統領は、同政権高官を批判した
アフガニスタン駐留米軍のマクリスタル司令官を解任。
写真は記者会見する同大統領(左)と後任のペトレアス中央軍司令官(右)。
ホワイトハウスで撮影(2010年 ロイター/Larry Downing)




■懐かしのあのマクリスタル司令官(^^; が解任されたというので、この話題など。
クリスタル硝子のような名前のこの司令官は、去年9月にも「アフガニスタンには
アルカイダがいる兆候はない」などと本音をバラして騒ぎになった人物だ。

   もはや戦争目的も曖昧模糊となったアフガン戦略 09年9月24日
     http://tekcat.blog21.fc2.com/blog-date-20090924.html



■さてアフガンの米軍は来年7月に迫った撤退に向けて、南部のカンダハル州で
タリバン掃討作戦を行うと前々から予告していたが、マクリスタル司令官が要求して
いた兵力の増派もかなわないまま、この「カンダハル作戦」はずるずると先送りに
なっている状況である。
つい先頃にも、マクリスタル司令官関連のこんなニュースが報じられたばかりだ。

   CNN 6月14日
     http://www.cnn.co.jp/world/AIC201006140014.html

     米・アフガン、タリバーン掃討作戦で地元指導者を説得

 カブール(CNN)アフガニスタンのカルザイ大統領とアフガン駐留米軍のトップ、マクリスタル国際治安支援部隊(ISAF)司令官は13日、南部カンダハル州で地元の部族指導者らを集めた会合を開き、同州で計画している反政府武装勢力タリバーンの掃討作戦への理解を訴えた。両氏は指導者の支持を取り付けたとの認識を示して
いる。
 マクリスタル司令官が、カルザイ大統領と治安責任者らを同州へ案内した。大統領は部族指導者約300人の前で、治安回復と汚職排除への熱意を語った。またタリバーン戦闘員に「平和」を呼び掛け、「同胞や子どもたち、罪のない人々を殺してはならない。(国際テロ組織)アルカイダやテロリストから離れてほしい」と述べた。
 同州はタリバーンの本拠地となっている。今春カルザイ大統領が別の作戦案を打ち出し、地元に拒否された経緯がある。マクリスタル司令官は「過去の経験から、作戦を成功させるためには事前に部族指導者らの同意を得ることが必須だとの教訓を得た」と述べた。
 会場で耳を傾けた指導者らからは、カルザイ大統領の作戦実行能力を疑問視する声が上がる一方、「大統領は支持するが、米国の関与は認めない」といった意見も出た。
 カルザイ大統領は作戦開始の時期を明言していない。作戦はアフガン軍が主導し、米軍は補助に回るとも伝えられている。




■当初は8月までにアフガンの駐留兵力を3万人増派して、そのほとんどを
カンダハルに展開させる計画だったが、冬までに実施できるかも見通しが立って
いない。
その最大のネックが、カルザイ大統領の弟アフマド・ワリ・カルザイの存在だ。
カンダハルの実力者でこの地方に精通しているアフマドの協力なくしては作戦の遂行は
難しいが、この弟ときたらCIAとつるんで麻薬で儲けてきたワルで、この男と組んで
マクリスタルが作戦を実行しようにも、上の記事にあるように地元の部族指導者らの
支持をとりつけるのは難しいのではないかと懸念されているから、どっちみち作戦が成功
する見込みは薄いだろう。
オバマ大統領も直接カブールに出向いてカルザイ大統領に弟をどうにかしろ、政権の腐敗
防止にまじめに取り組めと説得を試みたが、どうやら徒労に終わったようだ。
とはいえ実際になぜオバマがカルザイに直接会いに行ったのか、また何を話したのかは
報道内容とは多少違うのかもしれないが…。

そして今回の解任劇である。


   ロイター通信 6月24日
     http://jp.reuters.com/article/worldNews/idJPJAPAN-15973920100624

     オバマ米大統領、政権批判のアフガン駐留司令官を解任
  
[ワシントン 23日 ロイター] アフガニスタン駐留米軍のマクリスタル司令官が米誌でオバマ政権高官を批判した問題で、オバマ大統領は23日、同司令官を解任し、後任にペトレアス中央軍司令官を起用すると発表した。
 オバマ大統領はこの日、アフガニスタンから召還したマクリスタル氏とホワイトハウスで会談し、ローリング・ストーン誌が掲載した政権高官への批判について直接聴取。同氏が提出した辞表を受け入れたという。
 会談後に記者会見したオバマ大統領は、「記事に象徴されるような行動は、司令官が示すべき規範に合致しない」とした上で、マクリスタル氏の発言を「民主主義の核となる軍の文民統制を傷つける」と非難した。
 マクリスタル氏は、米軍と北大西洋条約機構(NATO)軍のアフガン駐留部隊を指揮し、カルザイ大統領との結び付きも深かったが、就任から1年での解任となった。
  




■しかしながらこれまでの一連の動きを見ていると、どうも既存の報道を鵜呑みに
していては、ことの本質が見えてこないのではないという気がする。
日本のメディアと同様、記事が誰の視点に立って書かれているのかを吟味しないと
判断を誤ってしまうからだ。

米軍は今年初め、カンダハル作戦の前にマルジャ攻撃をしたが、民間人の被害も大きく
カンダハルも同じような甚大な被害にあうのではないかと部族指導者が心配して、
カルザイ大統領に作戦の中止を請願した。
欧米からワルの烙印を押されている弟にしろ、自国の惨状を前にすれば心情的に
タリバンへ傾斜するのが自然である。
またカルザイ大統領は、選挙や国内政治を立て直す際にこれ以上外国の圧力を
受け続けるなら「私はタリバンに加わるかもしれない」と2度も発言した。
米国はカルザイが神経衰弱にかかっているなどと報じてこの発言を封じてしまったが、
これは今回のマクリスタル司令官の唐突な解任と、どこか似ているのではないだろうか。
いかにも取ってつけたような理由の解任で、不可解に思えるからだ。


■日本の政界でも米国からの独立派と対米従属派が対立しているように、米国でも
タリバンとの和解を模索するオバマ派と戦争推進派のクリントンやゲーツ派が対立し、
互いにしのぎを削っているのだろう。

この点を加味して改めてアフガンやイラク情勢を見直してみると、今までとは違った
側面が見えてきて興味深い。
この先、本当にアフガンからの撤退が成功するのか、それとも泥沼にはまって米国の
さらなる衰退が加速するのか、日米関係のあり方にも深くかかわってくる問題なので
これからも米国の動向を注視していきたい。





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2010/06/29(火) 03:28:50 | | #[ 編集]
Re: タイトルなし
takagiさま


いつもありがとうございます(=^ー゜)ノ

この兄にしてこの弟あり…と私も思います。
しかしニュースソースが欧米系か非欧米系によっても
かなりニュアンスが違いますし、まったく逆の視点で
報じられることも少なくありません。

で今回、なぜカルザイが「タリバンになる」と言ったのか、
米国では正気を失って口走ったなどと報じられましたが
どうも妙にひっかかるので、あえて取り上げてみました。
マクリスタル司令官の解任もそうです。
人格的に粗野でひどいやつという噂も流れていますけど…。

どれが本物の報道でどれが偽物か、日々悩むことがますます増えていく
ようで、まったく困った時代ですね(;-_-) =3

2010/06/29(火) 12:31:24 | URL | ロキ #.7BbZ8jQ[ 編集]
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