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激動する社会の波におぼれずに、自分の頭で考え 行動しようじゃないの。 命令されるのなんか 大嫌い。「群れない、媚びない、とんでもない」の猫の精神でがんばっていきまっしょい。
 大規模化するウイグル暴動 
2009年07月08日 (水) | 編集 |



中国新疆ウイグル自治区での暴動。
写真は5日に撮影し、7日にウルムチ市当局が提供(2009年 ロイター)




■中国新疆ウイグル自治区ウルムチで5日夜に起きたウイグル族の抗議行動は次第に
大規模な暴動となっていき、多数の死傷者や逮捕者を出している。
事態の深刻さを受けて、胡錦濤(フー・ジンタオ)国家主席はイタリア・サミットへの出席を
取りやめ急遽帰国することになった。


■左の地図は朝日新聞より。

朝日新聞の解説によると、
【〈中国のウイグル族〉 
中国北西部・新疆ウイグル自治区を中心に暮らすトルコ系民族。主にイスラム教を信仰。人口は839万人。1933年と44年に独立を宣言したことがあるが、新中国建国後の55年に同自治区が成立した。自治区は中国に五つある省レベルの行政単位。

 90年代以降、ソ連崩壊でイスラム系の中央アジア諸国が独立したことに刺激され、「東トルキスタン独立運動」が自治区内で活発化。漢族の流入に反発も強く、当局への襲撃事件などが繰り返し伝えられている。 】




■今回の暴動の発端は、6月26日にさかのぼる。
広東省の玩具工場でウイグル族の労働者2人が漢族に殺害された。
これに対しウイグル族の住民が抗議活動をはじめ、またたく間に大規模な暴動へと
発展していった。


■去年起きたチベット暴動と同じ構造で、中国政府の強権的な少数民族政策のひずみが
噴出した形になった。
中国こそ中央集権から地方分権への脱却が必要なわけだが、新疆ウイグルの地政学的な
重要性と豊富な地下資源の存在から、紛争の解決は容易ではない。
しかしながら武力による鎮圧はなんの解決ももたらさず更なる報復の連鎖を生み出すことは
いわゆる「テロとの戦い」という一方的な政策によって、身にしみてわかっている事実である。

緩慢な方法だが、自治区内のウイグル族と漢族の人口比をより適正なものにして(現在は
漢族の方が圧倒的多数)、経済格差の解消をめざし、ウイグル族の文化や宗教を手厚く
保護していくといった地道な政策努力や法の整備が必要なのではないか。

またこれは他のすべての少数民族に対しても必要な施策である。
そして将来は中国自体が民族自治によるゆるやかな連邦制に移行していければ(かなり
困難な道のりではあるが)…などと思うのだが。


■とはいえこれは中国だけの問題ではない。
民族や人種の間に横たわる根深い差別や経済格差は多くの国が抱える問題でもあり
日本にも在日朝鮮・韓国人やアイヌ民族差別が依然として存在している。
チベットやウイグル問題を対岸の火事として眺めたり、単に中国政府を非難することで
すますことなく、自らの問題として共に解決の方向を模索することが大事ではないかと考える。





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この記事へのコメント
■ウイグル抗議事件:海外メディア記者、中国当局の真意を読み解く―この姿は、明日の日本自治州の姿か?
こんにちは。ウイグル抗議事件真相はなかなか報道されないようですね。ところで、このウィグルの事件、日本とは関係ないと思われるでしょうか?実は、大ありです。今のままだと、今日のウイグルの状況は、明日の台湾、明後日の日本ということになりかねません。中国の長期国家戦略では、日本の西半分は中国の直轄領、東半分は自治州となります。私のブログでは、第二次世界大戦中のチェコスロバキアの事例をもとに、日本自治州という中国の国家戦略があながちあり得ない話ではないことを掲載しました。詳細は是非私のブログをご覧になってください。
2009/07/11(土) 14:01:44 | URL | yutakarlson #R5N.QDyY[ 編集]
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2009/07/12(日) 00:08:11 | 虎哲徒然日記