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激動する社会の波におぼれずに、自分の頭で考え 行動しようじゃないの。 命令されるのなんか 大嫌い。「群れない、媚びない、とんでもない」の猫の精神でがんばっていきまっしょい。
 自由にまさるものはなし  ~猫のラッキーの場合~
2016年09月10日 (土) | 編集 |

 猫のラッキーが失踪した。
台風の影響で大雨が降り続いた8日木曜、いつも暮らしている病室の
網戸を食い破って、裏庭に飛び降りたのだ。
そういえば3日くらい前から、私が注射器で与える流動食以外の缶詰や
ドライを食べようともせず、そのわりにはずいぶんと元気な大きな声で
鳴き続けていたのだった。

 ちょうど5年前の2011年10月に保護したラッキーは、猫エイズと
猫白血病という2つの難病に罹っていて、余命1~2ヶ月と獣医さんに
言われたが、その後5年間も生きながらえた。
しかし毎日の投薬や他の猫と隔離されているストレスから、ラッキーは
自分の毛をむしり取るようになった。
そして外に出たいという自由への渇望は、日々強くなっていくのだった。

 脱走を図ったのは、よりによって大雨の日で、裏庭でびしょびしょに
なったラッキーを見つけてあわてて捕まえようとしたが、私の方も
ぬかるみに足をとられたすきに逃げられてしまった。
その日の夕方、奇跡的に潅木のかげにいたラッキーを発見して捕獲。
タライのお風呂に入れて投薬、流動食も与えてほっとしたが、1時間も
たたないうちに、補強した網戸に今度は体当りして再び脱走した。
その後はいくら探しても見つけることができないでいる。







2011年、まだ外猫だった頃のラッキー。





友だちのチャチャと一緒に。





おっさん座りがおかしい。





たぶん病気の元凶となった「班目(まだらめ)キン」ちゃんと。
キンちゃんは、その後病死。





保護した頃のラッキー。
仕方なく、ひと部屋を隔離病室にした。




やせて、顔がとんがってからも
緑色の目がいつも印象的だった。



 病気が進行し流動食しか食べられない体で外に逃げるということは
即、死を意味する。それでも再度脱走を図ったのは、死にも増して自由が
欲しかったのだろう。
ベロニカではないが、夏の残りの太陽のもとで、「ラッキーは死ぬことにした」
のかもしれない。自らの力で自由を勝ち取って。
その選択が果たしてラッキーだったかアンラッキーだったかは、彼本人に
しかわからない。




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