
2012年08月06日 (月) | 編集 |

そして福島原発はいまだ収束すらせず、15万人もの被災者が故郷を追われ
帰るあてもない。首都圏を含めた東日本は汚染され、あと数年すれば顕著な
健康被害があらわれてくるだろう。
過去、現在、そして未来に及ぶおびただしい犠牲者を出してなお、野田内閣および
自民・公明の原発推進議員たちは国民の命をかえりみず、なおも原発を稼動させようと
画策している。

どこに降下し沈殿しているかが見えれば被害の甚大さもはっきり認識でき、除染の
効率化や体内被曝の危険性回避ももっとうまくいっただろう。
そんな見えない恐怖について、5日の東京新聞に原爆の図丸木美術館学芸員・
岡村幸宣氏の以下のコラムが載っていた。

また水木しげるは福島原発に下請け労働者として潜入した堀江邦夫のルポを読み、『パイプの森の放浪者』の中で、原発内に妖怪のような不気味な眼を描いた。
コラムの最後は、こう締めくくられている。
「昨年3月の福島原発事故は、ついにこの国に、人の住めない土地を生んでしまった。野に解き放たれて山をめぐり、海へ流れこむ怪物の姿を、私たちは見ることができない。日常にしのびよる妖怪がどれほど危険なのかを、誰も正確に見定めることはできない。」
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