
2011年01月15日 (土) | 編集 |
■ドルの信用不安を背景に、世界各地で食糧や燃料(原油)価格が高騰し
暴動が頻発している。
こうした食糧高騰に抗議する暴動は数年前から報じられているが、
今年は特に暴動が多発化する可能性が指摘されている。
北アフリカのチュニジアでは、ついに大統領が国外脱出する事態になった。
食糧高騰を契機に、高い失業率に悩む若者たちが反政府デモに加わり
死者も出ていた。

警官隊と衝突する暴徒(1月8日、アルジェリア・コンスタンティーヌ)
写真:ウォール・ストリート・ジャーナル 1月10日

ピンクで色づけした国がチュニジア。
その隣りがアルジェリアだ。
エジプトでも再び、小規模ながら食糧暴動が起きている。
またエジプトと接するアラブのヨルダンや南米のチリも
不穏な情勢になっている。
こうした国々はいわゆる独裁国家で、
これまでは反政府運動は抑え込まれてきたが
ドル建て価格の上昇による物価の高騰は、
チュニジアのように、これら独裁政府を転覆させかねない。
代わりにイスラム主義政府が新しく台頭してくるようになれば
世界のパワーバランスも大きく変化していくだろう。
スポンサーサイト

| ホーム |