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激動する社会の波におぼれずに、自分の頭で考え 行動しようじゃないの。 命令されるのなんか 大嫌い。「群れない、媚びない、とんでもない」の猫の精神でがんばっていきまっしょい。
 メキシコ湾原油流出事故から2ヵ月 流出阻止は可能か、あるいは絶望的なのか?(続き)
2010年06月21日 (月) | 編集 |

ロシア・ノーボスチ通信<br /><br />の画像より 小型潜水艦ミール

写真:リア・ノーボスチ通信(ロシア)
小型潜水艦ミール





   メキシコ湾海底の修復はすでに不可能?


■昨日の続きなど。
しかしテレビはどの局もワールドカップと大相撲の野球賭博事件の話題ばかり。

さて6月10日のtwitterにこんな書き込みがあった。

【ロシアの海洋学研究所Anatoly Sagalevich研究員がクレムリンに提出した報告で、
 メキシコ湾の海底の修復はすでに不可能と警告。
 彼はBPに依頼されて深海調査のために現場海域に潜行した学者のひとり。
 11キロにわたって海底が割れて18個所から1日約200万ガロンが流出中と。】

流出箇所が18もあったら絶望的じゃないかと、暗い気持ちでさらに詳しい内容が
知りたいと大元をたどると、どうやらここらしい。
「smilingcloud」 http://twitter.com/smilingcloud



■さらにしつこくたどっていくと、海外サイトに行き着いた。
Sorcha Faal(ソーチャ・ファール)という女性が最初にツィートしている。

上にあった「Anatoly Sagalevich研究員」とはロシアの潜水艇ミール(上の写真)の設計を
手がけたアナトリー・サガレビッチ博士のことで、プーチン首相も去年このミールでバイカル湖
に潜った。
私の以下のブログにも書いてある。

   プーチン首相バイカル湖に潜る 09年8月3日
     http://tekcat.blog21.fc2.com/blog-date-20090803.html



■しかしロシアの新聞には、ソーチャが書いているような内容の記事は見当たらない。
載っていたのは、映画『タイタニック』製作のとき、ジェームズ・キャメロン監督が
このミールを使って撮影した。その関係で今回の流出事故の調査に当たり、ミールを
使って手伝いたいと申し出たところ、キャメロン監督の申し出をBPが断ったという
記事だった。

そもそもソーチャという人物自体が怪しい。ガセネタも多いようだ。
とはいえ高名なサガレビッチ博士の名前を出しているので、まったくのガセと断定するのも
難しいところだ。
う~ん、悩むなあ(ー'`ー;)

実は初期の段階でミールが海底油井の具合を調査済みで、その結果は米国政府によって
封印されている、なあんて情報も漂っているし…。





  
ロイター通信の画像より オイル回収作業船と海上を覆う流出原油

写真:ロイター通信
オイル回収作業船と海上を覆う流出原油





   核爆発による流出阻止案も浮上 


■オバマ大統領やBPは秋頃をめどに流出を封じ込めるみたいなことを言っている。
もう1~2箇所掘削して、そこから残りの原油を吸い上げるという作戦らしいが
果たしてうまくいくのか、はなはだ心もとない。
もしこれも失敗したら、次に打つ手はあるのだろうか。
そんな折、とんでもない作戦が浮上していた。
ここまでくると、もう唖然とするしかない

  朝日新聞 6月4日
   http://www.asahi.com/international/update/0604/TKY201006040097.html?ref=reca  

    核兵器で原油流出阻止? アイデア浮上、米政府は否定 

【ニューヨーク=勝田敏彦】米南部沖のメキシコ湾で続く原油流出で、核兵器で油田を封じ込めるという、とんでもないアイデアが取りざたされている。米政府は「検討したことなど一度もない」と全面否定するが、流出対策が次々に失敗に終わる中、ブログへの書き込みが相次ぐ。3日付の米紙ニューヨーク・タイムズが報じた。

 報道によると、このアイデアは、ガス田からのガス漏れを止めるため、旧ソ連が1966~81年、5回にわたって地下で核兵器を爆発させたとされる話に基づく。核爆発による高温で岩石が溶け、封じ込めができたという。
 英紙テレグラフも5月、米国の核兵器開発の中心であるロスアラモス国立研究所の核関係の研究者が対策チームに加わったと報じていた。
 しかし、放射能で原油より深刻な環境汚染を招く恐れがあるうえ、包括的核実験禁止条約(CTBT)の批准推進など「核なき世界」を目指すオバマ政権の政策と合わず、実現性はないとみられる。
 米エネルギー省の広報担当者もニューヨーク・タイムズの取材に「チュー長官を始め省内の誰もそんなことを考えたことはない」と答えた。とはいえ、流出を止める決め手がないのは事実。海底の安全弁に泥などを注入して油井を封じ込めると期待された「トップキル」と呼ばれる作戦は5月末に失敗している。
 米国は92年まで、千回以上核実験を行っている。

  






「ピークオイル」の図

近い将来、石油も天然ガスも枯渇する
「地球温暖化の現状と対策」より
http://www.jnep.jp/test/1/1-16.html





   「ピークオイル」説は本当に正しいのか?


■「ピークオイル」という言葉をよく耳にする。
近い将来、有限の化石燃料である石油と天然ガスの生産はピークに達し枯渇に転じる。
生産量のピークは2030年代あたりだ…というのが「ピークオイル」説である。
資源の乏しい日本にとってはまさに死活問題で、限りある資源を大切にの合言葉のもと、
大切な石油の確保のために、ひたすら覇権国アメリカへ追随することが国策となってきた。


■私たちはこれまで石油=化石燃料と習ってきた。
もちろん化石燃料は有限なのでいずれは枯渇する。
で、いつ枯渇するのかと恐れながら過ごしてきたわけだが、不思議なことにもう危ないかな
と心配するとなぜか古い油田が復活したり、新たな大規模油田が発見されたりするのだ(^^;


■それに爆発流出した「ディープウォーターホライゾン」の海底油田は、海洋地殻の深度部分
まで採掘したものである。深さは5000メートルを超えている。
海洋地殻の厚さは平均で約7000メートル。その下は上部マントルである。

先日アフガン戦争でカスピ海周辺国の石油事情について書いたばかりだが、その1つである
カザフスタンのカシャガン油田も超深度油井であり、従来は2000~3000メートルの
採掘を行っていたものが、今では1万メートル近くの深さまで掘削するのが普通になった。


■ここから何を言いたいのかというと、石油の成り立ちはこれまでの「生物由来(有機)説」
だけでなく、地球の深部における「無機成因説」も当てはまるのではないかということだ。
地球深くに大量に存在する炭化水素が高熱や高圧で変化し地表へ向けて上がってきて(岩石
よりも軽いため)油田を形成するとしたら、その量は無尽蔵ということになる。
そして最近の超深度石油掘削で得られる原油は、この無機的に生成されたものだとしたら?

もしそうだとしたら、世界のエネルギー事情はガラリと変わってしまうだろう。
「ピークオイル説」も成り立たなくなってしまう。
地球のマントルまで掘り進められる超深度掘削技術を持つ国が、世界の覇者に躍り出る。
資源がないといわれる日本の場合も、沿岸深く眠っている大量のメタンハイドレートを
安全に掘り出す技術さえ確立すれば、自前のエネルギー資源を手中にできるのだ。


■とはいえ石油の無機成因説は、今のところあくまで仮説でしかない。
もし本当ならば、メキシコ湾での流出は想像を超えてさらに膨大な量になるかもしれず、
8月どころかまだ何年も流出が続く危険がある。
そうしたらメキシコ湾どころか、米国東部、大西洋沿岸諸国までもが壊滅的な被害を
こうむるかもしれず、世界経済に及ぼす影響は、もう想像するだけでも恐ろしい


これが単なる妄想で終わることをひたすら祈るしかないが…。







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