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激動する社会の波におぼれずに、自分の頭で考え 行動しようじゃないの。 命令されるのなんか 大嫌い。「群れない、媚びない、とんでもない」の猫の精神でがんばっていきまっしょい。
 韓国の哨戒艦沈没は北朝鮮の魚雷と断定?
2010年05月21日 (金) | 編集 |

■昨日今日と仕事の他に猫やアナグマの世話に追われて、あまりニュースを
見ていなかったが、どうやら韓国の哨戒艦沈没の原因は北朝鮮の魚雷攻撃によると
断定されたらしい。
ああ、そう。ふ~ん(・-・)といったかんじだ。

こんな決着のしかたは国際政治の場ではよくあることで、久しぶりに公然と北朝鮮たたき
ができるとお祭り騒ぎをするのも結構だが、「イラクの大量破壊兵器」のたぐいの落とし穴
もあるので、あわてて先頭切って制裁しますなんて断言しないほうがいいと思うが。


   NHK 5月21日
     http://www3.nhk.or.jp/news/html/20100521/t10014592011000.html

        “制裁なら南北関係を断絶”

 韓国の哨戒艦が沈没した原因は北朝鮮による魚雷攻撃だったという調査結果が出されたことに対し、北朝鮮は21日朝、「今は戦争局面であり、制裁措置が取られれば南北関係を全面的に断絶する」と警告しました。
 ことし3月末、朝鮮半島西側の黄海で韓国の哨戒艦が沈没し、46人の乗組員が死亡した事件について、原因の調査に当たった韓国やアメリカなどの合同調査団は20日、北朝鮮の小型潜水艦が発射した魚雷の攻撃により沈没したとする調査結果を発表しました。
 これについて、北朝鮮で韓国との交渉などを担う「祖国平和統一委員会」は21日朝、声明を発表し、調査結果を「謀略だ」と非難し、あらためて関与を否定しました。そのうえで、「今の事態は戦争局面と見なす」と述べ、今後、韓国が北朝鮮に対する制裁措置を取った場合は、南北関係を全面的に断絶し、1991年に締結された南北不可侵合意を破棄すると警告し、軍事行動も辞さない強硬姿勢を示しました。
 また、声明は、北朝鮮による攻撃の証拠として20日に公開された魚雷のスクリューについて、「どこから拾ってきたのかもわからない破片や、アルミニウム片のようなもの」などと主張しており、中国などの関係国に対して調査団が公開した証拠は信用できないと訴えるねらいもあるものとみられます。




■上のNHKニュースを文字で読むと、北朝鮮は今にも戦争を仕掛けてくるような強硬姿勢で
対する韓国も米国と共に交戦準備、日本も飛来するテポドンに備えよって緊迫したかんじだが、
映像で見ると北朝鮮も韓国も、そして米国も意外と抑制的なのに少々違和感を持った。


    ロイター通信 5月21日
      http://jp.reuters.com/article/worldNews/idJPJAPAN-15434120100521

       北朝鮮には極めて慎重に対応=韓国大統領

[ソウル 21日 ロイター] 韓国の李明博(イ・ミョンバク)大統領は21日、韓国軍の哨戒艦沈没の原因が北朝鮮の魚雷爆発とする調査結果を受け、韓国政府は北朝鮮に極めて慎重に対応する方針を表明した。
 大統領は、緊急招集した国家安全保障会議の前に出した声明で、「この問題は非常に深刻で重大だ。われわれは少しの間違いも許されない。われわれはすべての対応措置において非常に慎重を期す」と語った。





■さらにこんな報道もある。
なんだサーチナか、と言う人もいるだろうが、信用できないという点では日本のメディアも
どっこいどっこいなので…(^^;


    サーチナ 5月21日
      http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2010&d=0521&f=politics_0521_004.shtml      

      北の魚雷「決定的証拠」すでに揺らぐ?断定要因に疑問の声

 韓国軍と民間による合同調査団は20日の調査報告結果発表で、韓国海軍の哨戒艦「天安(チョンアン)」が沈没した原因は北朝鮮の魚雷によるものだと断定した。北朝鮮の攻撃と断定した「決定的証拠」は、収集された魚雷に記されていた「一番」のハングル文字。しかし、韓国の専門家らの間からは、すでにこれを疑問視する声があがっている。

  韓国メディアによると、調査団は「一番」を決定的証拠としたことについて、魚雷には自国の文字が表記されることや、7年前に収集された北朝鮮の訓練用魚雷に「四号」の表記があり、その表記方法と一致することを理由に挙げた。「一番」表記は推進装置の内部に記されていた。

  しかし、韓国の専門家らは、この「一番」表記に疑問を寄せている。専門家によると北朝鮮では順序を表す時、「一番」「二番」よりも「一号」「二号」という方法を用いることが多いという。実際、7年前に収集した北朝鮮に訓練用魚雷にも「四号」の文字が記されており、「一番」表記は見慣れないとしている。

  また、文字が刻印されたのではなく、マジックのようなもので書かれていることも、北朝鮮による攻撃の「決定的証拠」とするには信憑性に欠けると指摘。

  専門家らは、調査団の発表した「小型潜水艦による攻撃」の可能性にも疑問の目を向けている。調査団の発表が事実であるとするなら、北朝鮮が130トン級の小型潜水艦を使い、130トン級の小型潜水艦には装着不可能なはずの1.7トン重魚雷を装着して韓国軍艦を真っ二つにし、その後、北朝鮮の海軍基地に戻ったということになる。専門家らは、このようなことは理解し難いと述べ、発表内容には納得できない部分が多いと指摘している。(編集担当:新川悠)




■私も少し前のブログに書いたが、韓国政府は事件直後、衛星写真やレーダー解析の結果、
北朝鮮の魚雷による攻撃の可能性は低いという見解を出していたはずだ。
米国側の見解も同じだった。
事件の真相を把握するためには、こうした1次情報を重視する必要がある。

またこういう報道を伝えているサイトもある。


    ミッドウェー海戦研究所・支部
      http://blogs.yahoo.co.jp/midway_naval_battle/archive/2010/5/8

    「天安艦を撃沈したのは、西側先進国の魚雷のようだ」
     …軍・政府関係者、予想外の調査結果に当惑 (5月8日 韓国世界日報)

(記事の一部のみ転載)
 軍の高位関係者は7日、「合同調査団の調査の結果、天安艦の煙突や沈没した艦尾と接触した海底からそれぞれ検出した火薬成分は、いずれもTNTより威力が強い爆薬『RDX』成分であると確認された」としたうえで、「しかし、北朝鮮や中国・ロシアで使われる魚雷の爆薬成分とは配合比率とは違っていると理解している」と明らかにした。

 RDXは、米国や英国、ドイツ、カナダなど主に西側世界で広く使われているが、共産圏での使用頻度は低いとされる。
   




■同じような疑問は、下記のサイトでも論じられている。
こうした疑問にきちんと答えられないかぎり、今回の北朝鮮魚雷説を100%鵜呑みに
することはできない。どんなに極悪非道な国であっても、感情論で悪と決めつけることは
危険であり、科学的な態度ではないからだ。
したがって背景に各国のどういう思惑があるのかを見極めながら、冷静に判断していくこと
が今の日本にとって最も大事な方策である。


    河信基の深読み
      http://blogs.yahoo.co.jp/lifeartinstitute/archive/2010/05/09
   

     哨戒艦沈没最大の謎 封印された米潜水艦沈没スクープ  5月9日

(一部分のみを転載)
 韓国紙の世界日報が8日、「軍高位関係者」の話として報じたところによると、「検出された火薬の原料はTNTより威力が強いRDXだが、北朝鮮、中、ロが使用している魚雷の爆薬成分配合比率とは異なるもので、韓国、米、英、ドイツ、カナダなど西側諸国で使用されているものと同一だ。また、アルミ片もマグネシウムの含量など北、中、ロの魚雷ではない」という。
 そのため「国防部は調査内容をどう発表するか苦慮し、政府関係者は『北軍の偵察総局が武器仲介商を用いて購入した』とのストーリーを考えている」という。 
 つまり、魚雷の成分分析で北朝鮮関与説に無理が生じ、「武器仲介商」を作り上げないとつながらないというわけである。
 通常の裁判なら、そうした憶測で北朝鮮を有罪にするのは難しい。「魚雷を撃つのは北朝鮮しかいない」も邪推でしかない。
 無論、北朝鮮軍が挑発的な言辞を繰り返したことはほめられたことではなく、それはそれで大いに反省する必要があるが、そうした状況証拠だけで北の犯行と断定することは乱暴にすぎる。







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