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激動する社会の波におぼれずに、自分の頭で考え 行動しようじゃないの。 命令されるのなんか 大嫌い。「群れない、媚びない、とんでもない」の猫の精神でがんばっていきまっしょい。
 日露友好の原点 西伊豆・沼津市戸田を訪ねて その1
2010年01月19日 (火) | 編集 |

■ロビーに飾っている達磨(だるま)を新しいものに換えるため、西伊豆の達磨寺に向かった。






沼津市に入ったあたりで、駿河湾越しに見た富士山。
例年より雪がふもと近くまで広がっている。
このようにくっきりした富士山が見えるのは珍しい。
手前の小さな岩(中央よりやや右側)の上にウミウが止まっている。




■修善寺を通って金冠山方面へ山道を進んでいくと、戸田温泉という案内が目に入った。
戸田は、「とだ」ではなくて「へだ」と読む。
ここで「戸田ってもしかしたら、あの…?」と過去のおぼろげな記憶がよみがえり
急遽戸田の港へ寄って、その先の小さな観光案内所へ行った。
周辺観光マップをもらいながら、「このあたりにプチャーチンゆかりの碑とか記念館は
ありますか?」とたずねると、若い女性職員が「プチャーチン? よくわかりませんが
御浜(みはま)岬の造船郷土資料博物館できいてみてください」と教えてくれた。


■プチャーチンというのは、幕末の1854年に日本との条約交渉のため軍艦ディアナ号で
ロシアからやってきた提督の名だ。ちょうど起こった大地震による津波と台風でディアナ号が
沈没したため、幕府が伊豆の船大工たちの手を借りて新しい船を建造し、そこが近代造船の
発祥地となったという由来がある。

以前「歴史読本」(05年9月号)の「伊豆国が貢上した枯野の造船技術の系譜を探る」という
記事を偶然読んで、初めてプチャーチンの名前を知った。
内容的には伊豆の古い地名や神社の由来についてがほとんどだったのだが、船の模型と
神社の鳥居の小さな白黒写真が妙に脳裏に残り、いつか訪れてみたいと漠然と考えていた。

で、戸田(へだ)という地名から、新しい船の名が「ヘダ号」だったという記憶が蘇ったのだ。





  

左:案内所(中央赤字)でもらった地図の左半分。
戸田港をぐるりと囲んだ左側の岬の突端に「造船郷土資料博物館」がある。
右:戸田港で釣りをする人。
はるか向こう岸に小さく鳥居が見える。
 




    

博物館へ向かう途中、御浜岬の駿河湾側。
左:ツキンボ漁の小船。
ナマコ、アワビ、サザエ、根付きの魚などを獲る。
右:砂浜に落ちていた魚。
 







戸田塩のお店を発見。
戸田塩とは、駿河湾沖の黒潮の水深15メートルからくみ上げた海水を
1500年前の昔から変わらずに薪だけで炊く方法で作った塩で
伊豆のアイスやお饅頭などにもこの塩が使われている。





   

中を見せていただいた。
海水の入ったかまどを薪で燃やし蒸発させて塩を採る。
塩ができるまで13時間、冬場は15時間かかるそうだ。
作業しているのは「NPO法人戸田塩の会」。
高齢の女性3人で、女性地域活動賞など
さまざまな賞を獲得している。
ちょっとうらやましい活動ぶりだ。





    

店頭に並んでいる品を数品購入。
左:戸田塩、アクア塩アメ、ロシアケーキ「ディアナ号の錨(いかり)」
やったあ! やっぱりプチャーチンゆかりの地だ。
右:戸田塩。さらさらと細かい粒子で、甘い。
アンデスの砂漠の塩に似ている。
 




    

左:みはまビーチ。鏡のように静かな海面。
夏は海水浴でにぎわうようだが、
この日は人影もまばらで鳥の声だけが響いている。
ひさしぶりにのんびりした気分を満喫。
右:岬の突端の諸口神社の鳥居。
「歴史読本」の記述によると
【古代造船技術集団は、いまは沼津市に編入されてる戸田にもいたのである。
戸田港に突き出た御浜崎の岬には、『延喜式』神名帳の
「伊豆国那賀郡 国玉命(くにたまのみこと)神社」(同号が二社)の
中の国玉姫(橘姫命)を祀る神社に比定されている旧村社の
諸口神社が鎮座している。
その境内地に、戸田造船郷土資料博物館があるが、
じつは、そこが近代造船の発祥地なのである。】









諸口神社の鳥居と対岸の間から見える富士山。
すでに「日本書紀」には伊豆国に命じて船を造らせたという記述があり
そもそも伊豆自体が造船と深く関係した土地なのである。






   

左:岬と対岸の間の距離は、わずか400メートル。
対岸は険しい山並みが続いているので、
戸田港は海からも山からも隔てられた自然の要塞になっている。
極秘に船の修理をするにはもってこいの地だったのだ。
中:遊歩道の脇には水仙の花が自生している。
他にもスカシユリやハマユウが自生している。
右:人間と並んで、魚や海老、貝の供養も。
 




■長くなったので、続きはまた明日…(^^;







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