激動する社会の波におぼれずに、自分の頭で考え 行動しようじゃないの。 命令されるのなんか 大嫌い。「群れない、媚びない、とんでもない」の猫の精神でがんばっていきまっしょい。
 読書の秋といきたいところだが…
2009年09月27日 (日) | 編集 |

■朝夕は涼しいけれど、昼間は意外とまだ気温が高く、少し動くと汗ばむ日々。
久しぶりの宴会準備もあって、疲労で体中が痛い
夜12時以降にようやく自分の時間ができるので、録画しておいたテレビ番組や
DVDの映画、あるいは買っておいた本を読むのだが、たいてい途中で眠くなって
気がついたら録画やDVDは終了のマークが出ているし、本も数ページしか読み進んで
いないというのが、悲しいかな、私の日常である。


■そんなわけで、最近買った本で最後まで読み終わったのは皆無というお寒い状況だが
ほんの少しだけ読み進んだ中で印象深かった箇所を記すことで、なんとなく自己満足に
浸ってみることにする((^┰^))ゞ




        



■まずは、田中克彦『ノモンハン戦争』(岩波新書)
田中克彦は私が最も好きな言語学者である。
その頑固ともいえる厳密な姿勢と鋭く切り込むような視点は、読んでいて快感ですらある。
これまで読んだ田中氏の著作の中にもモンゴルの言語と国家の独立について書かれていて
感銘を受けた覚えがある。

本書は、日本では「ノモンハン事件」といわれている1939年に起きた当時の満州国と
モンゴル人民共和国との国境付近で勃発した、「日本・満州国軍」対「ソ連・モンゴル軍」の
死闘をあらゆる角度から客観的に分析したものである。
言語学者らしく、随所に地名や名前の由来や正しい読み方が解説されていて、なるほどと
納得することが多い。

その1つが「ノモンハン」という語である。
私はてっきり地名かと思っていたが、
【これは地名ではない。直訳すると「法王」という、チベット仏教(ラマ教)の僧の位階を示す
名であり、さらに好奇心のある人には、この「法」にあたるモンゴル語ノムが、ギリシア語の
ノモス(おきて、慣習、法)に由来すると知ることは興味深いであろう。】
というように、この後もモンゴル語とギリシア語の相関やノモンハンとは誰かなど、尽きない
泉のような薀蓄が続いていく。

言語学というとチョムスキーが有名だが、私はロシアやモンゴルの言語や歴史に造詣の
深い田中氏の方がより好きだ。


■次に、白戸圭一『ルポ 資源大陸アフリカ──暴力が結ぶ貧困と繁栄』
  (東洋経済新報社)

白戸氏は毎日新聞政治部記者。
資源ブームに沸き経済成長を続けるアフリカで、なぜ格差が広がっているのか。
その疑問を白戸氏は、徹底した現地取材の中で、「暴力」の視点から解明していく。
日本人にとってはとかく遠い国々としてのアフリカの現状は、しかし決して他人事では
ない。しかしさまざまな資源を獲得するために、私たちはアフリカの人々の犠牲の上に
繁栄を謳歌しているわけであり、一方の格差や貧困といった問題も身近なものになって
きているのだ。

白戸氏は南アフリカの犯罪について、ケープタウンの民間研究機関「安全保障研究所」
の研究員・ガストロウ氏にインタビューするのだが、
【ガストロウ氏へのインタビューの中で、私が思わず膝を打ったのは「犯罪と格差」の関係
についての言及であった。
「南アはアフリカで最も経済水準の高い国ですが、南アよりはるかに貧しい国々の方が
ずっと治安が良い。要するに、誰もが一様に貧しい社会では犯罪、特に組織犯罪は成立
しにくい。巨大な所得格差が生じた時、貧しい側は犯罪を通じて『富』にアクセスしようと
する。アフリカで突出した経済力を持つ南アは、アフリカ各地の犯罪者にとって『富』に
アクセスできる場所であり、同時に世界的な犯罪の中継地点にも使える国なのです。】

これはそのまま日本にも当てはまるような気がする。そして真の豊かさとは何か、経済的
繁栄を追及するあまり日本は何を失ってきたのか、という問いに通じているのではと感じた
次第である。


■以上、ごく一部の短い感想だが、少しずつこの先も読み続けていきたいと思っている 




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 猫も友愛?
2009年09月26日 (土) | 編集 |




「ねえ~ん、お姉さまァ」 「なあに? 妹ちゃん」
猫も友愛、あるいは姉妹愛?
…というより、いつもベタベタと
実にうっとうしい姉妹猫なのだワ(=`ェ´=)
いい加減にせいっ!
左:ギン 右:ハナ








 「核のない世界」構想を阻むものは?
2009年09月25日 (金) | 編集 |

■オバマ以後の世界は、たとえそれが表面的なものであったとしても
劇的に変化を遂げつつある。
それは日本でも同様で、鳩山以前と以後では社会構造そのものが変化したといえよう。


■国連でオバマ大統領は「米国単独主義」の決別を宣言し、24日の安保理首脳会合では
「核兵器なき世界」を目指す決議が採択された。とても画期的なことだ。
鳩山首相も、唯一の被爆国としての日本は「核廃絶の先頭に立つ」と決意を述べ、
非核三原則を世界の首脳たちの前で誓った。
また反米の急先鋒のチャベス・ベネズエラ大統領もカダフィ・リビア大佐もオバマ支持の
演説を行った。


■その一方で、IAEA(国際原子力機関)は25日、イランにおいて2ヵ所目のウラン
濃縮施設(建設中)の存在を認めたことを明らかにした。
イランはIAEAにこの施設について書簡を送り平和利用だと主張しているが、IAEAは
情報提供が不十分だと反論。
23日、イランのアフマディネジャド大統領は国連総会で、「わが国は、誠意を持って
差し出された手と暖かい握手を交わす用意がある。真に人間的な交流を歓迎し、
地球規模の抜本的改革に積極的に取り組む態勢を整えている」と演説した。
http://www.cnn.co.jp/world/CNN200909240005.html






9月21日、イスラエル政府の高官は、核計画への対応としての
対イラン武力行使の選択肢を排除していないと発言。
写真は18日、テヘランで行われた反イスラエルデモ。
(2009年 ロイター/Raheb Homavandi)



■さてイランについて考えるとき、常に念頭に置いておかなければならないのが
イスラエル(+英国)という存在だ。
情報機関の報告によってすでにイランに建設中のウラン濃縮施設のことを知っていた
イスラエルは、改めてイラン空爆の可能性を強調した。
といっても、これまでもずっとイラン空爆のことを言ってきたわけだが(^^;;

   ロイター通信 9月21日
     http://jp.reuters.com/article/worldNews/idJPJAPAN-11594520090921

  イスラエル、対イラン武力行使の選択肢を排除していない=政府高官 

[エルサレム 21日 ロイター] イスラエル政府の高官は21日、イランの核計画への対応としての対イラン武力行使の選択肢を排除していないと述べた。
 ロシアのメドベージェフ大統領は20日に公表されたCNNとのインタビューで、8月にイスラエルのペレス大統領と会談した際、イランを攻撃することはないとの保証を取り付けたと述べていた。 これについて、イスラエル政府の高官は「決して保証ではない」と発言。
 「あらゆる観点でそうだとは思わない。それ(対イラン武力行使)を選択肢から排除していない」と述べた。  



■イランの強気の態度は、ロシアのメド大統領の保証もあってのことなのだが、
ところがどっこい、米ロの接近と「核兵器なき世界」構想によって、これまでイランに
やさしかったロシアの態度が微妙に変化してきたのだ
これもチェンジというか、世界規模でのパラダイム・シフトの結果なのだろうが。
シビアだわァ

   朝日新聞 9月24日    
    http://www.asahi.com/international/update/0924/TKY200909240112.html

      ロシアがイラン制裁容認 米ロ首脳、年内に核軍縮条約

 【ニューヨーク=望月洋嗣】オバマ米大統領とロシアのメドベージェフ大統領は23日、国連総会開催中のニューヨークで会談した。イランの核開発問題をめぐってロシアが歩み寄り、制裁措置を前提にイランに計画中止を迫る方針で両首脳が一致。第1次戦略兵器削減条約(START1)の後継条約を年内に締結することも確認した。

 オバマ大統領は「イランが交渉に応じず、核開発をやめないなら、制裁措置の可能性が残るとの理解で合意した」とし、10月に予定される国連安全保障理事会常任理事国とドイツとの協議で、イランが核兵器開発断念を表明するよう求めた。これまで制裁には否定的だったメドベージェフ大統領も「制裁が結果をもたらすのはまれだが、不可避な場合もある」と述べた。

 イランと経済的なつながりが強いロシアが制裁容認に転じたのは、ロシアが強く反対してきた東欧へのミサイル防衛(MD)システム配備をオバマ大統領が中止したことの見返りとみられる。メドベージェフ大統領は「MD計画に対する我々の懸念も考慮に入れた合理的な決定だ」と評価した。

 また、12月に期限切れとなるSTART1の後継条約についてオバマ大統領は「我々は、核ミサイルと発射装置を大幅に削減する合意を年内に結ぶことができる」との見通しを示した。



■この東欧へのMDシステム配備の中止については私もすでに取り上げたが、
ロシアにとっては朗報でも、イランにとってはロシアとの仲を裂く、米国の反イラン政策だ
と反発を強めている。
ものごとはその両面を見ないと、なかなか本質がつかめないものであると実感した次第だ。

   CNN 9月21日
    http://www.cnn.co.jp/world/CNN200909210008.html

       イラン最高指導者、米ミサイル防衛網見直しを批判

(CNN) 国営イラン通信(IRNA)によると、イランの最高指導者ハメネイ師は20日、米オバマ政権がミサイル防衛(MD)システム配備計画の見直しを発表したことに対し、「反イラン」的な政策との批判を展開した。欧米諸国が懸念するイラン核開発疑惑についても「米国によるまったくのでっち上げ」として強い反発を示した。

 ハメネイ師は、イスラム教のラマダン(断食月)明けの演説で、米国のブッシュ前政権が「反イラン、反イスラムの政策に全力を傾けていた」と批判。そのうえで、「現政権もうわべの友好的な発言とは裏腹に、同じ反イラン、反イスラム政策を踏襲している」と強く非難した。

 ハメネイ師はまた、「イランの政策と30年の歴史が証明する通り、わが国は平等と友愛の精神のもと、近隣のイスラム諸国や世界各国と平和に共存することを望んでいる」と強調した。

 オバマ大統領は17日、ブッシュ前政権がポーランドやチェコで進めていたMD配備計画の見直しを発表した。最新情報を分析した結果として、イランの短・中距離ミサイルを「最も差し迫った脅威」と位置づけ、その脅威に対応できる態勢を目指すとしている。







 もはや戦争目的も曖昧模糊となったアフガン戦略
2009年09月24日 (木) | 編集 |

■世界全体の懸念の1つであるアフガン問題。
鳩山政権は海上自衛隊によるインド洋での給油活動について、来年1月以降の
継続は行わないとしているが、訪米中の岡田外相の元を訪れた英国やパキスタン、
アフガンの各外相は給油活動の継続を要請したとか。
なにを今更というか、少し前まで当事者のアフガン・カルザイですら日本の給油活動に
ついて知らず、しかも給油のほとんどがパキスタンの船に対して行われていた事実から
給油を止めても米軍には支障はないし、こんなことで日米安保にひびが入るということも
まず考えられない。


■その後岡田外相は23日の国連本部でのG8外相会議で、アフガン本土への
自衛隊派遣は困難である。代わりにタリバンの職業訓練や雇用拡大といった民生支援策
を考えていると発言した。


■米国側の動きはどうかというと、アフガン駐留米軍のマクリスタル司令官が8月末に
提出していた非公開の報告書で、もし1年以内に米軍部隊が追加増派されなければ
武装勢力を撃退できず、アフガンの戦いが失敗に終わると述べていたことが明らかに
なった。
一方タリバン支配が強いアフガン南部や東部の警察幹部らは、増派は治安の回復には
ならず、その資金を警察力などの向上に当てるよう求めた。

http://www.cnn.co.jp/usa/CNN200909210024.html
http://mainichi.jp/select/world/news/20090922ddm003030075000c.html


■それを受けてオバマ政権がどうしたかというと、現在アフガン戦略の代替案を考え中。
で、どうもマクリスタル司令官の増派案は採用されない可能性もあるらしいのだ。

    CNN 9月24日
      http://www.cnn.co.jp/usa/CNN200909240009.html

        オバマ政権、アフガン戦略の代替案を策定中 米高官

 ワシントン(CNN) オバマ米政権の国土安全保障チームは目下、アフガニスタン戦略の代替案策定を集中的に進めている。米高官が23日、CNNに語った。
 代替案は今後3週間以内に、オバマ大統領に送られる見通し。アフガン駐留米軍のマクリスタル司令官が要請している米軍増派は、必須扱いにならない可能性がある。同司令官が数週間前に提出した報告書は、増派を全面的に受け入れるか拒否するかの二者択一を政権側に迫っており、それ以外の選択肢を提示していなかった。
 米高官によると、現在検討されている代替案の1つは、現在のアフガン軍事行動を来年も継続する一方、タリバーン幹部らや部族勢力との和解を急ぐ内容。合意の下でアフガン国内に米軍の情報活動拠点を設け、国際テロ組織アルカイダの動きを監視する案も盛り込まれている。





■左が、そのマクリスタル司令官。
上のCNNの記事の一番下の段に「国際テロ組織アルカイダの動きを監視する案」と記されているが、なんとこのマクリスタル司令官ったら、9月11日にこんな発言をしていたのである。

Speaking on the eight-year anniversary of the September 11 terrorist attack, top US commander in Afghanistan General Stanley McChrystal says that he sees no indication of any large al-Qaeda presence in Afghanistan.  (news.antiwar.com)


これに関して、田中宇氏もメルマガの中でこう書いている。
【加えて間抜け(隠れ多極主義的)なことに、アフガンでの米軍の最高責任者である
マクリスタル司令官は911記念日の記者会見で「アフガニスタンには、アルカイダがいる
兆候はない」と、関係者ならみんな知っていることながら秘匿されてきた事実を発表して
しまった。しかもマクリスタルは、2万人の米軍を増派することをオバマに求めている。
米軍は、911の「犯人」であるアルカイダを退治する名目で米国民を納得させ、アフガンに
侵攻した。マクリスタルの発言は「アルカイダがいないなら、さっさとアフガンから撤退すべきだ」
「増派など論外だ」と米国民が思うことを誘発したかのようである。】






自分用に改造・ぬり絵した地図
中央下の薄紫の国がアフガニスタン。
イラン・インド・中国・ロシア周辺国に囲まれた要衝に
位置していることがわかる。



■さて上の田中氏も言っているように、そもそも米国は「911の「犯人」であるアルカイダを
退治する名目で
」アフガン戦争を引き起こしたはずである。
ところがイラクには戦争の大義名分である「大量破壊兵器」はなかったし、石油狙いの戦争で
あったことが明らかになってしまった。
同様にアフガン戦争の目的である「アルカイダ」もいなかったというのだから、もう何をか
言わんやである(`×´)

もともと米国はアフガンに石油パイプラインを敷設しようと計画していたが、土地所有者である
タリバンと交渉決裂になった。
その後911事件が起き、その「犯人」とされるアルカイダを一掃する目的でアフガンに侵攻、
アルカイダの協力者としてのタリバンも敵とみなしてやっつける、という段取りになったのだ。


■日本ではアフガンといえば給油継続か中止かレベルの話がほとんどだが、
なぜアフガン戦争が起きたのかというところからもう一度振り返り、アフガンの人々への
支援と日本の協力はいったい何がふさわしいかを考え直すときなのではないだろうか。






 メディアは八ッ場ダムについて正しく報道すべきである
2009年09月23日 (水) | 編集 |



写真は09年3月19日の朝日新聞より。
八ツ場ダム予定地の渓谷に建てられた付け替え道路の橋脚
=昨年7月、八ツ場ダムをストップさせる千葉の会提供



■政権交代がなったというのに、大手メディアの頭の中は依然として自公翼賛体制の
ままなのだろうか。
八ッ場ダムをめぐる報道を見るにつけ、そう思わざるを得ないのだが。


■本日、前原国交通相が群馬県の八ッ場ダム建設予定地を視察した。
ところが住民側は、建設中止を白紙撤回しなければ意見交換会に参加しないと
強硬姿勢を崩していない。
テレビは繰り返し住民側の涙の訴えを取り上げて、すでに7割も完成したダム工事を
ストップするのはおかしいと交通相と民主党政府を批判。
一方で、昨日視察に訪れた公明党の山口代表の「建設中止の撤回」については
好意的に報じている。


■視聴者の側としては、住民は全員建設継続を望んでいるのか、ダムに反対の住民の
声はないのかと、つい疑問に思ってしまう。
それにいつもテレビ画面に映る工事中の巨大構造物、これって実は道路の橋脚で
ダムとは直接関係ないし、そもそもダム本体は未着工というのだから、テレビ・マジック
というか、いかにも視聴者を馬鹿にしているあざといやり方だ。


■そんな中で、本日の毎日新聞の社説は、なかなか説得力のある内容だ。

   毎日新聞 社説 9月23日
  http://mainichi.jp/select/opinion/editorial/news/20090923ddm005070074000c.html

     社説:鳩山政権の課題 八ッ場ダム中止 時代錯誤正す「象徴」に  

 民主党の政権公約通り前原誠司国土交通相は、群馬県の八(や)ッ(ん)場(ば)ダムの建設中止を表明した。23日に建設予定地を訪ね、意見交換会を開く方針だ。計画から半世紀以上、住民を翻(ほん)弄(ろう)し苦しめてきたことを謝罪するとともに、中止の理由について意を尽くして説き、不安を取り除くのは政治の責任である。そのうえで、時代にあわない大型公共事業への固執がどんな問題を招くかを広く知ってもらい、こうした時代錯誤を終わりにすることをはっきり示す「象徴」としてほしい。

 治水と利水を兼ねた八ッ場ダム計画は、1947年の台風による利根川決壊で浮上した。吾妻川沿いの温泉街をはじめ340戸の水没が前提で、首都圏住民のための犠牲を強いられる地元に激しい反対運動が続いた。苦渋の末、地元が同意に傾いたのは90年代に入ってからだ。時間がかかったため事業費は当初の2倍以上の4600億円に膨らんだ。

 この間、首都圏の水需要は減少傾向にあり、洪水対策としてのダムの有効性に疑問が示された。しかし、そもそもの目的が疑わしくなり、悪影響が指摘されながら完成した長良川河口堰(ぜき)、諫早湾干拓、岐阜県の徳山ダムを追うように、ダム湖をまたぐ高架道路、移転住民のための用地造成などが進み、ダム本体の着工を残すだけになった。まさに「いったん動き出したら止まらない」大型公共事業の典型である。こうした中で、公共事業の全面的な見直しを政権公約に掲げた民主党が政権を握った。八ッ場は最初の一歩である。

 これに対して利水・治水のため建設費を負担してきた1都5県の知事は「何が何でも推進していただきたい」(大澤正明・群馬県知事)などと異論を唱えている。すでに約3200億円を投じており、計画通りならあと約1400億円で完成する。中止の場合は、自治体の負担金約2000億円の返還を迫られ、770億円の生活再建関連事業も必要になるだろう。ダム完成後の維持費(年間10億円弱)を差し引いても数百億円高くつく。単純に考えれば、このまま工事を進めた方が得である。

 だが、八ッ場だけの損得を論じても意味はない。全国で計画・建設中の約140のダムをはじめ、多くの公共事業を洗い直し、そこに組み込まれた利権構造の解体に不可欠な社会的コストと考えるべきなのだ。「ダム完成を前提にしてきた生活を脅かす」という住民の不安に最大限応えるべく多額の補償も必要になるが、それも時代錯誤のツケと言える。高くつけばつくほど、二度と過ちは犯さないものである。




■しかしながら、この社説の内容の一部については誤った認識があるようだ。
かように、これまでの刷り込みというか洗脳は頑固なもので、上の橋脚写真を提供した
「八ツ場ダムをストップさせる千葉の会」が、この点について指摘している。

    八ツ場ダムをストップさせる千葉の会 9月23日
      http://yanbachiba.blog102.fc2.com/

 八ッ場ダム問題に関 する今日の毎日新聞の社説の論調はその通りだと思いますが、「中止の場合は、自治体の負担金約2000億円の返還を迫られ」「単純に考えれば、このまま工事を進めた方が得である。」という記述は事実と違っています。この2000億円には利水負担金と治水負担金の両方が入っています。(以下略)




■八ッ場ダムについて正しく知るのは、以下のサイトがお勧めだ。
民主党も正しくきちんとしたデータをもっと広く国民に知らせてほしい。
そうすればなぜ八ッ場ダムの建設ストップが必要か、国民の多くが納得するだろう。

    八ッ場あしたの会 八ッ場ダムを考える会   
       http://yamba-net.org/






 鳩山「友愛」外交スタート
2009年09月22日 (火) | 編集 |


■左の写真は共同通信より。
会談を前に握手する鳩山首相(左)と
胡錦濤・中国国家主席。

■久しぶりに政治家同士の本物の外交を
目の当たりにした思いだ。
長い間国際社会において日本軽視というか、無視され続けの場面が多くて失望していたが、ようやく日本人として胸を張って世界と対峙できる時代が巡ってきたかと思うと、とても誇らしい。
これだけ見ても、政権交代のもたらした大きな果実といえるだろう。




   ロイター通信 9月22日
     http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-11601020090922

    鳩山首相が中国国家主席と初会談、東アジア共同体構想を提案

[ニューヨーク 22日 ロイター] 鳩山由紀夫首相は21日、中国の胡錦濤国家主席と就任後初めて会談し、東アジア共同体構想を提案した。会談後、首相が記者団に明らかにした。
 首相は会談で「友愛」に基づいた日中関係構築について話し、「互いの違いを認めながら信頼関係を構築し、東アジア共同体を創造したい」と提案した。
 日本の政府筋によると、胡主席はこれに対し、日中関係は中国にとって最も重要な関係の一つであると述べ、より頻繁な首脳レベルの会談やさまざまな交流活発化による関係強化の重要性を強調した。
 東シナ海のガス田開発をめぐり、胡主席は両国の合意に基づき進めたいとした上で、国民の支持が必要だと表明。鳩山首相はそうした支持の確保を中国側に促した。
 日中は東シナ海のガス田共同開発について2008年6月に合意しているが、合意内容の実行には至っていない。



■日本では未だに「友愛」という理念に対して、弱々しくどこか気恥ずかしいイメージを
抱いているようだが、私はかつて大学のゼミで、フランス革命での「自由・平等・博愛」の
スローガンの1つの博愛は、「友愛」と訳すのが正しいと教わった。
以来、友人たちにも「自由・平等・友愛」と言い続けてきたが、今になってその「友愛」に
再会するとは本当に奇遇である。

その他ゼミで教わったのは、「平和憲法の遵守」「二大政党制ではなく多党制を」
「北欧型の福祉社会を目指す」「情報公開の徹底」「記者クラブの廃止」などで、ようするに
多元社会の実現を目指す(互いの相違を認め合う)ことが真のデモクラシーへの道だって
ことなのだが、鳩山「友愛」外交のスタートに際し、時代は確実に変化しているんだなと
改めて感じた次第である。
なんちゃって





 敬老の日
2009年09月21日 (月) | 編集 |

■敬老の日にちなんで、実家の父母にぶどうの巨峰を送った。毎年鉢植えにしているので、たまには別のものをと思ったけど、なかなかその別のものが思い浮かばない
柿はまだ早いということで、巨峰に変更。
後で母から電話があり、敬老の日の集いで、いままでパートナーになったことのない人とダンスを踊って好評だったとのこと。社交的で華やかな母は、30年くらい前からダンスにカラオケと多くの趣味を楽しんできた。長らくアートフラワーの先生をしてきたが、リウマチが悪化してからは断念。
好きな老人会や町内のバス旅行も、今回は見送ったという。
宿泊の電話予約では、その声からだいたいの年齢を推測して部屋を割り振ったりしているが、母の声はいつまでたっても若々しく、40代と言っても違和感はない。今の時代に生まれていたら、ぜったいに声優として人気者になっていたに違いないだろう。
またアートフラワーの技術もすばらしく、独自の技巧も生み出していただけに残念だ。
親が優秀だと子どもはボンクラになるのが常で、その結果が私ってこと((^┰^))ゞ
で、さらにその娘は…? どっちなのかは未だ不明(^^;;
いずれにしても、さらに元気で長生きしてほしいものだ。
たまには里帰りしたいよ~ん

■さて上の写真は、敬老の日にちなみ飼育員からサツマイモをもらうアジアゾウの「春子」
=21日午後、大阪市の天王寺動物園(中日新聞 9月21日)
長生きで幸せに暮らしている動物を見ると、ほっと心がなごむ。

【大阪市天王寺区の天王寺動物園は21日、敬老の日に合わせ、61歳(推定)のアジアゾウ
「春子」に好物のスイカやサツマイモなどをプレゼントした。
飼育員からもらったスイカを春子が前脚で割り、長い鼻を器用に使って口に運ぶと、
見守っていた家族連れら来園客約200人から歓声が上がった。
 春子にプレゼントしたサツマイモを育てた大阪市立天王寺小学校の児童らは「食べてくれて
うれしい。ずっと元気でいて!」と笑顔をはじけさせた。
 春子の世話をして17年目の飼育員西田俊広さん(46)は長寿の秘訣について「自然なもの
を3食決まった時間に食べること」といい、「お年寄りの皆さんも春子のように長生きしてください」とエールを送った。(共同)】   





 日本にもほしい危機管理マニュアル本 『民間防衛』
2009年09月20日 (日) | 編集 |

■夏の繁忙期をようやく抜けたと思ったら、今度はシルバーウィークとかで、8月末に9月のカレンダーをめくった時は、思わず(゜ロ゜)ギョエ~っ!と目をむいたものだ。
それでも観光地が潤うことは大歓迎で、さすがにこの期間はどの宿も満員とみえて、ひっきりなしに空室探しの電話がかかってくる。
宿泊定員の5~6倍くらいの問い合わせがあるので、断らざるを得ないのが実にもったいない。
中には明らかに他の旅館関係と思われる人からの問い合わせも数件あった。たぶんダブルブッキングでもしたのだろう。
うちは緊急時に備えて、いつも1部屋よぶんに空室を準備している。通常でもいきなりエアコンが故障したりと、何が起こるかわからないからだ。
ドラえもんじゃないけれど、普段は小さく折りたたんでいて、繁忙期には普通の大きさにパッと膨らむ客室が10部屋くらいあるといいんだけど_(^^;)ゞ


■さて雑誌やネットで話題の本を買ってみた。
スイス政府が編纂した『民間防衛 新装版―あらゆる危険から身をまもる』(原書房)である。
帯に「スイスに学ぶ……舛添要一氏推薦」ってあるのがナンだけど(^^;;

本を開くと、「本書は、スイス連邦内閣の要請によって連邦法務警察署が発行した
ものである」と書かれている。


■まえがきの一部を転記する。
「国土の防衛は、わがスイスに昔から伝わっている伝統であり、わが連邦の存在そのものに
かかわるものです。そのため、武器をとり得るすべての国民によって組織され、近代戦用に
装備された強大な軍のみが、侵略者の意図をくじき得るものであり、これによって、われわれに
とって最も大きな財産である自由と独立が保障されるのである。」

「われわれの最も大きな基本的財産は、自由と独立です。これを守るために、われわれは
すべての民間の力と軍事力を一つに合わせねばなりません。」

「民間国土防衛は、まず意識に目ざめることから始まります。われわれは生き抜くことを望む
のかどうか。われわれは、財産の基本たる自由と独立を守ることを望むのか。
――国土の防衛は、もはや軍にだけ頼るわけにはいきません。われわれすべてが新しい
任務につくことを要求されています。今からすぐにその準備をせねばなりません。
われわれは、老若男女を問わず、この本と関係があるのです。この本は、警告し、相談にのり、
教育し、激励します。私どもは、この本が国民に安心を与えることができることを望んでいます。」


■戦争だの防衛という言葉に対して日本人は強いアレルギーを持つが、戦争は武器による
戦いだけでなく、経済戦争もあるし、スパイ戦や心理戦、国内のクーデターやメディアを使った
洗脳、ネガティブキャンペーンなどいろいろある。
また自然災害や食糧危機、火事や事故、新型ウィルスの脅威なども身近な危険である。

災害には日々の備えと心構えが欠かせないのと同様、最も大きな災害である戦争を回避し
平和を維持するためにも、戦争はどのように勃発し、どのように私たちの生活に関わっていき
その段階に応じてどう対処すればいいのか。食糧の備蓄や配給、交通等の規制、デマへの
対抗などなど事細かなシミュレーションや心構えがあってはじめて、国民は安心して日々を
過ごしていけるのではないだろうか。


■この本の中には、もし戦争によって占領されてしまった場合の抵抗運動(レジスタンス)の
方法も書いてある。
「怒りを抑えて時を待とう」「占領軍の洗脳工作」「表現の自由を守る勇気」などといった項目を
見ると、う~んスゴイなあと唸ってしまう。これは今回の政権交代に至る対自公の戦いにも
当てはまるのではないだろうか。


■この他にも地域防災マニュアル、火の消し方、救助のしかたなど事細かに図入りで
説明されており、緊急用の品々の明細や救助協力の方法など、じつに明快で丁寧に
記されている。

台風や地震の脅威に常にさらされている私たち日本人こそ、こうしたきちんとしたマニュアルが
ぜひともほしい。一家族に1冊、いや一人に1冊配布してもらいたいものだ。



緊急事態用の袋には、常に、次に記すものを入れて手元に置いておく。

  防寒用雨具衣類、下着、靴下、ストッキング、帽子、えり巻き、手袋(放射線よけ)、
  ハンカチ、スリッパ、毛布、寝袋、洗面用具、トイレット・ペーパー、ガスマスク、
  防護メガネ、普通の眼鏡をかけている人は予備の眼鏡、懐中電灯と予備電池、裁縫用具、
  薬品、各種のヒモ、靴ヒモ、安全ピン、ろうそく、マッチ、食事用容器、軍隊用飯ごう、
  又はキャンプ用飯ごう、水筒、ナイフ、食事用ナイフ、フォーク、スプーン、
  乾電池ラジオと予備乾電池、プラスティックの布、2日分の食糧。
   (以下の品は、ホコリやガスが入らないように密封すること)
  長持ちする食料品:
  たとえば乾パンやラスク、缶入りスープ、チーズ、魚の干物、肉および魚の缶詰、
  チョコレート、砂糖、茶、インスタント・コーヒー、干し果物、粉ミルク、コンデンス・ミルク。
   手さげカバンには次のものを入れておく:
  身分証明書、AHV証明書、配給カード、保険証書、健康保険証書、職業証明書、
  現金および有価証券、民間防衛の本(本書)、子供のための赤十字の認識票。
  







 鳩山論文騒ぎの真相とは
2009年09月19日 (土) | 編集 |

■新政権とメディアの蜜月である「100日ルール」もどこへやら、大手メディアによる
鳩山政権バッシングが止まらない。
よほど「記者クラブ」解体の噂が怖いのだろうか。
長年、与党自民党に寄生して甘い汁を吸い続けてきた、その構造が消滅するのが
耐えられないのだろう。


■そんな中で、週刊誌は元気なようだ。
最近はりきって飛ばしているのが「週刊朝日」である。
9月25日号の鈴木宗男×藤本順一×上杉隆による【民主党「組閣の死角」】と【民主党政権の全内幕】という特集記事が面白かった。
ことに後者の「鳩山、小沢人脈図」(左の図、クリックで拡大)では、米スタンフォード大とは鳩山氏だけでなく小沢氏も人脈があって、インサイドライン編集長の歳川氏が「アジア太平洋研究センターのスナイダー所長とは家族ぐるみの関係です。スナイダー氏は元米紙東京支局長で、義理の妹が小沢さんの『日本改造計画』の翻訳をしました」と語っている部分が興味深い。


■また一時期メディアが大きく取り上げた「鳩山論文」の真相についても
【鳩山論文バッシングで日本メディアの空騒ぎ】というコラムで明らかにされている。

「米に批判の声」などとの見出しが新聞各紙に踊ったが、これに対し―
【米国事情に詳しい、ジャーナリストの田中良紹氏はこう検証する。
「アメリカのいつもの揺さぶりですよ。日本のマスコミは官僚の“言いなり”ですが、アメリカのマスコミは国益のために他国に揺さぶりをかけるんです。政府の批判をしながらも、愛国心が強いからか、国際問題となると、なぜか政府と阿吽の呼吸で他国を攻撃する。安倍晋三首相も、麻生太郎首相も、政権発足時に同じようなネガティブ報道がありました」】 

それに今回問題になった論文自体、編集され趣旨が曲げられて報じられたものだった。
アメリカ在住の作家、冷泉彰彦氏は―
【「騒いでいるのは、共和党寄りの議員やジャーナリスト、財界人など、50代以上の頭の古い一部の人たちに過ぎません。そういう『親日派』が、これまで扱いやすかった『自民党親米派』が落選し、日本とのパイプがなくなったことを危惧しているだけでしょう」】

さらに前出の田中氏は言う。
【「一部の意見を、さもアメリカ全体のもののようにして、重大なニュースとして扱うことで、そこで情報を流したりパイプ役になったり、自分の存在感を誇示したい特派員や評論家が昔からいます。日本の報道は、国益を考えていませんから」】


■日本の政治も国民の意識も変わったというのに、大手メディアだけは相変わらず
過去にしがみついたまま、時代の変化に適応できていない。
なんとも情けないことではないか。






 オバマ大統領が東欧MD配備計画を見直し
2009年09月18日 (金) | 編集 |



朝日新聞の図。
ちょっとチャッチイ気が




■これはビッグニュースだ。
そのわりには日本のテレビではあまり取り上げていないような。気のせい?

ブッシュの時代に、まるでロシアを挑発するかのように東欧にミサイル防衛(MD)施設
の建設計画をぶちあげて、また冷戦時代の再来かと大きな懸念を呼んでいたが
世界的な多極化の流れと米国の財政不安との両方からか、オバマ大統領がMD計画
見直しを正式に発表したのである。
日本だけでなく、世界が大きく変わろうとしている。


     CNN 9月18日
       http://www.cnn.co.jp/usa/CNN200909180001.html

    オバマ大統領、MD計画見直しを正式発表 欧州に新体制構築

 ワシントン(CNN) オバマ米大統領は17日、米国政府がブッシュ前政権時代にポーランドやチェコで進めていたミサイル防衛(MD)システム配備計画の見直しを正式発表した。
 同計画ではポーランドに迎撃ミサイル基地を、チェコにレーダー基地を建設する予定だった。しかしオバマ大統領は、イランの欧州に対するミサイル攻撃能力について最新情報を分析した結果、この計画の見直しを決め、欧州の新たな防衛体制を構築すると発表した。
 オバマ大統領は「欧州の新たなミサイル防衛体制により、ブッシュ前大統領が提案していたプログラムよりも強固な防衛システムが間もなく提供される」と説明。現時点で最も差し迫った脅威はイランの短・中距離弾道ミサイルであり、その脅威に対抗するためには、この新しい弾道ミサイル防衛の方がふさわしいと指摘した。
 ゲーツ国防長官は大統領の発表の直後に国防総省で記者会見し、米国がミサイル防衛計画を打ち切るわけではないと強調。「私が3年前に提案した計画よりも、この新たな体制の方が、欧州におけるわれわれの部隊にとって、欧州の同盟国にとって、そしてわが国の本土にとってもより良いミサイル防衛能力を提供できる」と語った。
 MD計画についてはロシアが自国のミサイル防衛網を無力化するとして強硬に反対していたが、ロシアのメドベージェフ大統領はオバマ大統領の発表を受けたテレビ演説で「米国大統領の責任あるアプローチを評価する」と述べ、米政府の決定を評価した。




     ロイター通信 9月18日
       http://jp.reuters.com/article/worldNews/idJPJAPAN-11580020090918      

       ロシア首相、米ミサイル防衛システムの東欧配備中止を歓迎

[ソチ(ロシア) 18日 ロイター] ロシアのプーチン首相は18日、米政府がミサイル防衛(MD)システムの東欧配備の中止を決定したことについて歓迎の意を表明した。
 プーチン首相はソチで開催されている経済フォーラムで、オバマ米大統領が前政権の下で計画されたMDシステムの東欧配備の見送りを決めたことは前向きな姿勢だと評価した。
 その上で「この正しく勇気ある決定に続き、ロシアへの先進技術に関する貿易障壁の撤廃や、ロシア、ベラルーシ、カザフスタンによる世界貿易機関(WTO)の加盟申請の支持など、その他の決定もなされるよう期待する」と述べ、さらなる米ロ関係改善い向けた動きに期待を示した。




     共同通信 9月18日
       ロシア首相、MD中止を歓迎 ココムの制約改善も求める
       http://www.47news.jp/CN/200909/CN2009091801001193.html



     ロイター通信 9月18日
       http://jp.reuters.com/article/worldNews/idJPJAPAN-11580120090918

   ロシアのNATO大使、カリーニングラードのミサイル配備計画撤回を表明 
 
[ブリュッセル 18日 ロイター] ロシアのロゴジン北大西洋条約機構(NATO)大使は18日記者会見し、米国のミサイル防衛(MD)システムの東欧配備中止の決定を受け、ロシアはバルト海沿岸の飛び地であるカリーニングラードに新たなミサイルは配備しないと述べた。
 ロゴジン大使はまた、ラスムセンNATO事務総長が提案したNATOとロシアとの間のミサイル防衛システムでの協力強化について「非常に前向きで、非常に建設的である」と歓迎の意を表明。「ラムセン事務局長が提案したNATO─ロシア協力関係の新しいスタートについて、全般的に検討したい」と述べた。
 ロシアの飛び地、カリーニングラードはポーランドとリトアニアの間に位置し、ロシアはここに中距離ミサイルの配備を計画していた。ロコジン大使は「ポーランドとチェコにミサイル防衛システムのための迎撃ミサイルとレーダー基地が配備されない場合、これに対応する必要はないというロジックを理解してほしい」と述べた。




■上の共同通信は、ロシアはMDへの対抗措置としての最新ミサイル「イスカンデル」の配備
の凍結を確認、全面撤回の用意もあると伝えている。

それにしてもプーチン首相の、さらなる米国への要求という抜け目のなさはスゴイ。
互いに国益を前面に押し出した国際政治戦略のダイナミックさには目を見張る思いだ。

かつて「ソ連政治学」という大学の授業で、米ソの体制は収斂法則によって互いに近寄って
いき、近い将来ソ連は解体(崩壊)すると習った。
実際その通りになったわけだが、もうひとつの大国アメリカも経済危機を契機に国営化が
進み、ソ連と同様、やはり解体、分裂していくのだろうか。