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激動する社会の波におぼれずに、自分の頭で考え 行動しようじゃないの。 命令されるのなんか 大嫌い。「群れない、媚びない、とんでもない」の猫の精神でがんばっていきまっしょい。
 誰のために憲法はあるのか?
2009年05月03日 (日) | 編集 |

■また憲法記念日がめぐってきた。
そして来年には、改憲手続きを定めた国民投票法が施行されることになる。

毎年憲法記念日が近づくと「改憲だ」「護憲だ」の声がひときわ大きくなるが
ちょっと待ってよ、どっちにするかを争う前に、本当に日本国憲法の中身を
ちゃんと知ってるの? と問いただしたくなってしまう。


■改憲といえば9条を変えるとしか思い浮かばない人たちにも、実際に日本国憲法を
手にとって、前文から103条まで1回でも読み通したことがあるのか問いたいものだ。
これは護憲、改憲を問わない。また関心がある、ないも問わない。
すべての国民が内容を知っておかなければならない。
なぜなら憲法とは国の基本だからである。
この基本内容をしっかり知った上で、さまざまな意見を出し合い議論すべきである。


■近年は経済格差の拡大にしたがって、25条の「生存権」もクローズアップされてきた。

【すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。】

しかし生存権は国民の権利であるはずなのに、生活保護の金額をめぐって国と争った
「朝日訴訟」の敗訴以降、裁判によって救済される具体的な権利を与えるものではない
との解釈がされるようになってしまった。


■日本国憲法にはこのように、私たちの生活に欠かせないさまざまなしくみが記されている。
その中で最も大切なのが、「国民主権主義」「基本的人権の尊重」「恒久平和主義」の
3つの基本原則である。
そして「前文」にもこの大切な考えが述べられ、【日本国民は、国家の名誉にかけ、全力を
あげてこの崇高な理想と目的を達成すことを誓ふ。】と結ばれている。


■本来なら小学校に入った時点でこの前文を教え、朝礼や集会の際に全員で暗唱する
ようにするべきだろう。
すべての議員も議会の前に一斉に諳んじるべきである。
かつての教育勅語斉唱の悪夢からか、それとも国民の覚醒を恐れてか、悲しいことに
日本国憲法の内容は未だ私たち国民の血肉にまで浸透していない。
だからこそ、ひとりひとりが憲法の中に書かれている内容を知る努力をしなくては
ならないのだ。


■かつての帝国憲法と決定的に違うのは、「国民主権」という近代思想であり
これは私たち国民こそが最終的に政治を決定する力を持っているということをいう。
そして憲法は、誰でもない私たち国民が、私たちを抑圧し生存を脅かそうとする
あらゆる政治権力の横暴を縛り、NOと言うために存在しているのである。
憲法は私たちを守る防波堤なのだ。


■だからもし憲法を見直すというのなら、私は現在の「第3章 国民の権利及び義務」
こそを「第1章」に持って来るべきだと考えている。
また12条や13条の中の「公共の福祉」という言葉が、多くの場合基本的人権を制限
するために乱用されている現実を見るにつけ、より適切な表現に改めてもよいのでは
ないだろうか。






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