FC2ブログ
激動する社会の波におぼれずに、自分の頭で考え 行動しようじゃないの。 命令されるのなんか 大嫌い。「群れない、媚びない、とんでもない」の猫の精神でがんばっていきまっしょい。
 発展するバングラデシュを支える「マイクロクレジット」
2008年06月22日 (日) | 編集 |

   



■バングラデシュというと、サイクロンでの洪水被害や最貧国とのイメージが強いが、
今夜放送のあった『NHKスペシャル 沸騰都市 第3回 ダッカ “奇跡”を呼ぶ融資 』を観て
バングラデシュの印象が一新された思いがした。


   以下はNHKの番組紹介である。

世界最貧国のひとつに数えられてきたバングラデシュが、目覚しい経済成長を遂げている。年5パーセントを超える経済成長を持続し、BRICsに続く有力新興国「NEXT11」にも選ばれた。政府は十分に機能せず、輸出できるような天然資源もなく、外資にもほとんど頼れないこの国が、なぜここまで急速な発展を遂げたのか。

その原動力となっているのは、貧困層の劇的な所得の向上である。この10年で全人口に占める貧困層の割合は10パーセント以上減少した。貧困層が知恵を振りしぼり、ひとりひとりが言わば起業家となって、自力で豊かさを手にしようとする動きが始まっている。

その助けとなっているのが、無担保で少額を融資するマイクロクレジットである。グラミン銀行がノーベル平和賞を受賞、一躍脚光を浴びたが、それに先んじて始めたのが世界最大級のNGO・BRACである。
BRACは首都ダッカを拠点に、スラムに住む貧困層、繊維工場を操業する中間層に向けて積極的な無担保融資を展開してきた。その基本姿勢は、「貧困層に必要なものは援助ではない。投資である」。従来のNGOのあり方を大きく覆すものだった。

BRACが模索する新たな貧困解消の試みと自らの力で貧困から抜け出そうとする人々の物語を描く。




■写真の左は、急激に拡大する縫製工場。
BRACの融資を受けた貧しい夫婦がミシンを買い揃えて小さな縫製工場を起こす。
中国の3分の1の人件費ということで、欧米などからの受注が引きもきらず、小さな工場はたちまち拡大。働いているのも農村の貧しい女性や元売春婦、ホームレスの人々で、働く場を与えられた彼らの顔は希望に輝いている。

右は、やはりBRACの融資を受けて、スラムで食料品店を営む女性。
病気の夫の医療費がかさんで生活に困窮していたが、融資のおかげで品物を買い揃えられ、以前よりも売り上げが3倍になった。

こうした小額の融資を受けるのはほとんど女性で、1週間ごとにBRACに返済していくのだが、その返済率はなんと99.7%だという。



■番組で特に印象に残ったのは、バングラデシュでは国は助けてくれない、自分の才覚で未来を切り開いていかなければならないと誰もが口々に言っていたことだ。
無力な国に代わって、さまざまなNGOが人々の暮らしを支えている。
農村の女性たちも伝統工芸や服やバッグなどを作って収入を得られるようになった。
いわゆるフェアトレード(ものづくりの人々に適切な賃金を支払い生活向上を支援するしくみ)で、私も以前フェアトレードの民芸品や絵はがきを買ったことがあるし、今も時おりフェアトレードのバナナを購入している。

バングラデシュの、貧しいけれど自力で生活を支えている女性たちが、明るく笑いながら「今に日本の先を歩いてみせますよ」と自信にあふれて語る姿に、久しぶりにうれしい思いがこみ上げてきた。
それはまた暗く沈みがちな今の日本が再び立ち上がっていくための、一筋の希望の光でもあるからだ。今度は私たち日本人がバングラデシュの人々から学ぶ番かもしれない。






スポンサーサイト