激動する社会の波におぼれずに、自分の頭で考え 行動しようじゃないの。 命令されるのなんか 大嫌い。「群れない、媚びない」の猫の精神でがんばっていきまっしょい。
 ドル崩壊へのカウントダウン
2008年03月17日 (月) | 編集 |
■先週末からドル安・円高が進み、本日正午の東京外為市場取引では95.77円まで下落した。なおユーロは最高値1.59ドル付近を推移している。
米連邦準備理事会(FRB)は公定歩合を0.25%ポイント引き下げ3.25%としたが、ドル安・円高の流れに歯止めはかかっていない。


■さて、今年1月24日のロイター通信の以下の記事をメモっておいたので転載する。
福田首相も講演した、あのダボス会議での発言である。

      世界はドルの買い増しに消極的=ジョージ・ソロス氏

[ダボス(スイス) 23日 ロイター] 著名投資家のジョージ・ソロス氏は23日、世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)で、世界的にドル離れが進んでいるとの認識を示した。
 同氏は「金融市場には保安官が必要だ。世界はドルを買い増すことに消極的だ」と発言。「現在の危機は、ドルを国際通貨とする時代の終えんを意味する。ワシントン・コンセンサスではなく、新しい保安官が必要だ」と述べた。




■つまりドルはもう基軸通貨たりえない。新しい通貨体制が必要だということなのだ。

この通貨の動きについては、以下の「ロシア政治経済ジャーナル 」による年表が詳しい。

1999年、ユーロ誕生
2000年、フセイン、原油の決済通貨をドルからユーロにする
2001年、9.11とアフガン戦争
2002年、ユーロ現金流通開始
2003年、イラク戦争。アメリカ、イラクの原油決済通貨をユーロからドルに戻す
2006年、ロシア、ルーブルでの原油輸出開始
2006年、ユーロの市場流通量がドルを超える
2007年、プーチン、「ルーブルを世界通貨(基軸通貨)の一つにする!」と宣言
2007年、イラン、原油の決済通貨をユーロ・円にする
2007年、中東産油大国がつくる湾岸協力会議は、「2010年に共通通貨をつくる」ことを確認




■これを裏づけるような記事が、「週刊現代」2月9日号に載っていた。


  

    21世紀の覇権を握るのはEUでも中国でもない。
    水面下で進む“世界経済のパワーシフト”  
  
              国際政治学者・浜田和幸


 世界で最も著名な投資家、ジョージ・ソロスは今回の世界同時株安について、「世界は第二次大戦後最大の危機にある」と警告した。私はアメリカ経済は建国以来、最悪の状況にあると見ている。

(中略)世界最大の債務国であるアメリカがこれまで破綻しなかったのはなぜか。実は自国の都合で好き放題にドル紙幣を印刷して世界中にバラまくといういかさまが成り立っていたからに他ならない。そしてその手法が成り立つ条件となっていたのが、ドル=「石油通貨」という関係だ。

 これまでアメリカは石油代金の決済はドルでしか行えないよう腐心してきた。これはアメリカにとっては都合がいいが、他国にとっては原油を買う度に手数料を払って自国通貨をドルに替えねばならない、極めて不都合な仕組みだった。
 ところが2000年11月、「ドルでの石油代金を拒否する。今後はユーロでしか受け取らない」と宣言した産油国の大統領が現れた。イラクのサダム・フセインである。
 石油通貨がドルからユーロに移行することは、そのままアメリカのドル支配の終焉を意味する。それを目論んだフセインの存在をアメリカが許すはずもない。「大量破壊兵器を隠し持っている」との根拠のない理由で、アメリカはイラクに戦争を仕掛けた。これがイラク戦争の真実だ。

 アメリカはフセインの野望を武力で阻止することには成功した。そしてユーロの石油通貨化を阻止した。だがここにきて石油通貨としてのドルの立場は確実に崩れつつある。ドルにとどめを刺しにかかっているのが、資源大国として台頭してきたロシアである。
 世界最大の産油国であるロシアは、07年、サンクトペテルブルグに原油取引所を開設した。ここでの取引はドル建てではなくルーブル建てとした。これに協力しているのが中国だ。
 アメリカにとって最大の貿易相手国となっている中国は巨額のドルを保有している。(中略)さらに中国は大量の米国債を購入しており、こちらは世界第2位である。もし中国が保有する米国債を手放せば、米国の財政は破綻し、ドルは紙屑になってしまう。

(中略)つまりアメリカは国の生命線をロシア、中国に握られてしまったのである。
 その両国が協力してルーブル建ての石油取引を開始するという。アメリカにとってこれ以上の脅威はない。冷戦の「負け組」が手を組み、自分たちの前にアメリカを跪かせようとしているのだ。
 もはやドルの没落は隠しようがない。プーチンはその間隙を縫って、資源に裏付けられたルーブルによる「資源本位制」の構築を目論んでいるのである。

(中略)すでにEUは石油や天然ガスの約3割をロシア産に依存する。その石油で儲けた外貨を使い、ロシアは国家ファンドも設立した。
 そのロシアから見れば、サブプライムという「詐欺まがい」商品で深手を負ったアメリカの金融機関は、さしずめバーゲンセールの目玉商品だ。資本主義を弄んだ金融大国は、リアルな資源に裏付けられたロシアの挑戦に揺れている。