激動する社会の波におぼれずに、自分の頭で考え 行動しようじゃないの。 命令されるのなんか 大嫌い。「群れない、媚びない、とんでもない」の猫の精神でがんばっていきまっしょい。
 プーチン大統領のラブロマンス映画(^з^)-☆
2008年03月31日 (月) | 編集 |

■3月は人の移動時期なので旅館も多忙。
ようやく月末になったが
今日も今日とて宴会で
ついに体力の限界C= (-。- ) ふぅ。
思考能力も低下中なので、軽いお話など。

■ちょっと古い話題になるが、エイガ・ドット・コムにこんなニュースが載っていった。
内容から推察するに、元記事は今年の2月5日。


ロシアのプーチン大統領のラブロマンスが映画化?

[モスクワ 5日 ロイター] 若きKGBスパイがリュドミラという名の客室乗務員と恋に落ち、やがてロシア大統領となる――この「あらすじ」に聞き覚えはないだろうか?

2001~03年にかけて撮影された「Kiss Me Off The Record(オフレコで口づけて、の意)」は、これまでベールに隠されてきたプーチン大統領のロマンスを赤裸々に描いた作品。大統領とその家族のプライバシーを報道することはロシアではいまだに「タブー」視されているが、大統領が間もなく任期を終えることから公開に踏み切ったようだ。

プロデューサーによれば、撮影に当たって大統領府に意見を仰いだことはなく、「リュドミラ夫人からプロットについて助言があった」との報道も事実ではないという。

大統領一家に関しては、2人の娘についても一切報道がされないなど、プライバシーはほとんど明らかになっていない。しかし映画では、リュドミラ夫人との出会い、1983年の結婚、KGBスパイ時代のドイツでの暮らしぶりといった大統領の人生のさまざまな場面が描かれる。さらに、夫人の交通事故、サンクトペテルブルク郊外の別荘で起きた火事、夫人が大統領に「あなたはスパイなの」と詰め寄るシーンなども盛り込まれている。

劇場公開の予定はなく、次期大統領選挙の投票日の2週間前に当たるバレンタインデーにDVDが発売。国内では「パイレーツ・オブ・カリビアン」を上回る売上が期待されている。


http://eiga.com/buzz/show/10534



■ふ~ん。粋ですねえ、ラブロマンス映画とは
日本も福田康夫ちゃんのラブロマンス映画を作ってあげればいいのに。
って誰も興味ないか(-"-;)

だけどプライバシーがほとんど明らかになっていないと書いてあるけど、ふたりの娘の名はマーシャとカーチャだし、プーチンとリュドミーラは劇場でデートを重ね、交際3年半後に結婚した。
結婚式を挙げたのは水上レストラン…などなど、私だってこの程度は知ってるよん=^-^=♪

そのふたりの結婚式の写真があるんだけど、あの頃はワロージャ(プーちゃんのこと)の髪ももうちょっとボリュームがあって(^^;;、遠めに見ると、昔放送していた海外ドラマ『0011ナポレオン・ソロ』のロシア人スパイ、イリヤ・クリヤキンにちょっと似ているのだ(^O^)
思わず「きゃあ、イリヤだ! 萌え~っ」と懐かしさで感激した私であった。








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 ポーランドでミサイル防衛反対集会
2008年03月30日 (日) | 編集 |




■NHKニュース 3月30日
  http://www.nhk.or.jp/news/2008/03/30/d20080330000021.html

      東欧でミサイル防衛反対集会

集会は29日、ポーランド北部、スウプスクの市役所前で開かれました。アメリカはイランのミサイル開発に対抗することを理由に、スウプスク近郊にある元のポーランド空軍の基地に迎撃ミサイル発射施設を、また、チェコにはレーダー施設を配備する計画です。これに対して両国では、ミサイル防衛システムの配備は、ロシアとの対立を深め、国の安全がむしろ脅かされることになるとして、国民の過半数が反対しています。集会に参加した人たちは、「アメリカの戦略のための施設であり、地元は不安に置かれるだけだ」と話したり、「ミサイル防衛はいらない」などと叫んだりしていました。一方、アメリカは、すでにスウプスク近郊の施設の建設候補地で、迎撃ミサイルを地下に格納する場所を決めるため、地質の調査を始めています。また、スウプスク市のコビリンスキ市長はNHKに対して、施設を受け入れる代わりに見返りの経済支援をアメリカとポーランドの両政府に求めていることを明らかにしました。この問題は、プーチン大統領も出席する来週のNATO・北大西洋条約機構の首脳会議でも大きなテーマになりますが、ロシアの反発や住民の反対の声をよそに、アメリカ側の準備は着々と進んでいます。




■市長は経済援助と引き換えにMD(ミサイル防衛システム)配備を受け入れたわけで、アメとムチで基地を受け入れている日本とよく似た構図だ。
アメリカはイランが将来弾道ミサイルを配備するかもしれないので、その対抗処置としてチェコにレーダー基地を、ポーランドにミサイル基地を置く計画を立てた。
これも北朝鮮のミサイルに備えるという日本の理屈と同じだ。
チェコとポーランドの政府は、これまた日本政府と同じに対ロシア、対ドイツの観点からミサイル防衛基地の設置に賛成いているが、両国の国民の大半は反対で、今回のデモにつながった。


■またアメリカはロシアを攻撃するつもりはないし基地も公開すると言っているが、これまでの東西の闘いと冷戦後にアメリカの謀略による「カラー革命」で東欧諸国を失ったロシアが納得するはずがない。イラン用のミサイル防衛基地がいつ対ロシア用に変わるかもしれないという疑念からも計画に強く反発している。
さらに同じNATO内でもフランスやスペイン、スロバキアも反対。トルコ、ブルガリア、ギリシャなどは賛成と必ずしも意見は一致していない。
冷戦後に低迷していたロシアも、プーチン政権によって経済力を盛り返し、EUのエネルギー戦略を牛耳るようになってきた。その点を考慮しないでアメリカが強硬に基地建設を続行すれば、新たな冷戦の火種となりかねないのではないだろうか。


■そして今週4月2日~4日にルーマニアの首都ブカレストで北大西洋条約機構(NATO)首脳会議が開かれ、MD計画などが協議される。
デホープスヘッフェルNATO事務総長はプーチン大統領に出席を要請していたが、それを受けてプーチンも首脳会議に出席する予定だという。







 アリは人間より早く農業を始めていた
2008年03月29日 (土) | 編集 |
        

左の写真はハキリアリ、右は大河原恭祐・著『いつか僕もアリの巣に』




■Technobahnニュースによると、米スミソニアン自然史博物館の研究者によるDNAを使った調査で、農業を行っているアリの祖先は今から5000万年前の新生代にすでに農業を行っていたことが明らかになったそうだ。ハキリアリ(葉切りアリ)も少なくても2500万年前には農業を始めたとか。
人間以外に農業を行っている生き物は、アリ、シロアリとキクイムシだけ。
ということは、アリの農業の起源は人間よりもはるかに古いことになる。う~む。
     http://www.technobahn.com/news/2008/200803261901.html



■かくいう私も小学校に上がる前からアリに興味を抱いて、水を張ったバケツでおぼれる寸前まで強制水泳をさせたり、巣穴の様子を観察したりして遊んでいた。庭の敷石はすべてひっくり返して、慌てふためく巣の様子を眺めるのが日課だった。
将来は生物学者になってアリの研究をするのが夢だったが、大人になるにつれて愛着よりも、家に侵入するアリたちの駆除の方が忙しくなってしまった(^^;;

右の本は白いご飯にゴマを振りかけてあるように見えるが、ゴマではなくてアリである。
著者の大河原氏はアリの研究者で、特技はアリの解剖だそうだ(^O^) 

まだ少ししか本を読んでいないが、世界最大のアリの巣(超スーパーコロニー)が北海道の石狩海岸にあると知って、「おおお!」と感激した。距離にして10キロ、なんと数千万匹が暮らしているという

3月は移動の多い時期で連日忙しく、あまりに疲れてもう限界ってところだが、時間ができたらゆっくり本を読んで、楽しいアリの世界にひたってみたいものだ。








 世界のお荷物「三色サル団子」
2008年03月28日 (金) | 編集 |





■お花見の季節に、新しい「団子三兄弟」あらわる!
華やかな三色団子だけど、中身は鼻つまみのサル兄弟(⌒▽⌒)

左はサル長男。「さる人」の陰謀で大連立を仕掛けて失敗。それ以来国民のブーイングを浴びて支持率がぐんぐん低下。決断力に欠け、「ふふふ」「聞いてませんねぇ」の口癖で周囲を煙に巻く。
最近は、福田・伊吹・町村で「イヤミ三兄弟」と呼ばれている。

中はサル次男。石油を求めてアフガン、イラクとごり押しで戦争を始め、ついにイラク市民の犠牲者が15万人になった。これまた支持率が急降下。ドルは基軸通貨の座を追われそうだし、国内経済も崖っぷちのクライシス状態。今や世界一のならず者として歴史に汚名を刻んでいる。

右はサル三男。通称「サルコ」。大統領としてよりゴシップ・メーカーとして有名。つい最近もパリの国際農業見本市会場で市民と口論。「うせろ、馬鹿野郎」と暴言を吐いて、ユーチューブにその映像をさらされた。




■ろくでもない指導者を持つと、ほ~んと、国民は苦労が耐えない。
この腹立たしさは洋の東西を問わないね。トホホ。







 スーパーにバターが3個しかなかった
2008年03月27日 (木) | 編集 |
■さまざまな食品や日用品が値上がりしている。
館内に設置しているヌードル類の自販機も、業者が来て20円値上げしていった。
アイス類もほとんど利益なしでがんばって100円で売っているが、いつまでもつのやら。
ハーゲンダッツも6月から値上げと新聞に載っていた。上がる前に多めに頼んでおかないと。
客室用のお茶も、タオルや歯ブラシもぜ~んぶ値上げ
値上げできる方はいいけど、うちなんか料金に転嫁できないから、利益が減る一方だ。


■で、バターを切らしてしまったのでスーパーに買いに行ったら、な、なんと、いつもはたくさん並んでいるコーナーに、たった3個だけぽつんと置いてあった。
それも雪印とか明治とかの大手メーカーのはゼロ。3個とも「よつ葉バター」だった。
ま、よつ葉の方が高級品質だからいいけど、もういつの時代なんだよ、この品薄状態は!って突っ込みたくなるくらいあきれ返ってしまった。野菜も超高値で、ほ~んとびっくり(゜ロ゜)


■こんな記事も見つけてしまった。

輸入食糧にたよるニッポン。価格の上昇はマスコミでもかなり話題になっていますが、あまり話題になっていないのが、穀物輸出国の「輸出規制」。たとえば小麦。ロシアや中国では輸出課税を強化し、インドでは輸出そのものを禁止するなど、世界の輸出国上位12カ国のうち、7カ国が規制している状態です。



長年の農業無策のツケがついにやってきたわけだが、4月になるとさらにいろんな値上げが襲ってくる。なんと「1970年代の狂乱物価以来」の値上げラッシュだそうだ。

その一方で、またまた道路特定財源が原資の道路整備特別会計が国交省職員の「介護保険料」に使用されていたことが明るみに出た。
国民が食べるものさえ事欠いている現実を無視して、役人のこのあまりにあまりのタカリや汚職の構図はどうだ!!

チベットを見習ってわれわれ日本人も立ち上がり、腐敗したこの国を根本からひっくり返さなければ、この先ますますよりひどい地獄を目の当たりにすることになるだろう。








 桜咲く
2008年03月26日 (水) | 編集 |



いつの間にか満開になっていた湯河原駅前の桜

ようやく夕方図書館に行って数冊本を借りてきた。
その後に写したので、なんか侘しいかんじになってしまった
桜は急に咲いてすぐに散ってしまうのでひどくあわただしい。
1ヶ月くらいじっくり咲いている桜があるといいんだけど
桜の左側にあるのは土肥實平とその奥方の銅像。土肥(どい)とは湯河原の古名で、
土肥氏は伊豆の頼朝を助けて鎌倉幕府樹立への道を開いた源氏の武将である。
今年は4月6日に、源頼朝旗挙げ武者行列と土肥祭が開催される。
うちの先祖はこの土肥氏の家臣だったそうだ。








塀の上の語らい

春は猫にとっても過ごしやすい季節。
左は、うちで飼っているキキの母親(たぶん)の茶々。
右は隣りの家のチビ。
チビは現在ほぼ外猫状態で、うちへご飯を食べに来ている。
警戒心が強いので、2匹同時に写すのはなかなか難しい。









ひねもす のたりのたりかな

外猫と違って家の中で暮らしていると、猫も警戒心が薄れてしまうようだ。 
とんでもない寝相で、終日くうくうと熟睡している。  
特に問題児なのが、このハナ。
繰っちゃ寝しているうちにメタボになって
柵の狭い隙間でこすれたお腹の毛が… 









問題部分拡大図(^^;;

これもきれいな桜色…なんちゃって。












 コソボ独立が民族運動に火をつけたのか
2008年03月25日 (火) | 編集 |


グルジアの民族問題



■昨日、初の総選挙が行われたブータンでは、ブータン調和党(DPT)が人民民主党(PDP)に圧勝した。民主制(日本と同じ立憲君主制)への移行が成功したわけだが、これまでの安定した王制を支持する国民も少なくない。急激な民主化はかえって民族間の軋轢を生む危険もはらんでいる。
同じ民主主義でも、その国の国情にあった制度を、国民自らが選択して取り入れることが最も大切なのだ。



■さて、こんなニュースが配信されていた。

   ロイター通信 3月25日
    http://jp.reuters.com/article/domesticEquities/idJPnTK008759120080325
          

        ロシアのメドベージェフ第1副首相、NATO拡大に難色

[モスクワ 25日 ロイター] 次期ロシア大統領のメドベージェフ第1副首相は、旧ソ連のウクライナとグルジアの北大西洋条約機構(NATO)加盟を承認することは欧州の安全保障を脅かす恐れがあるとの見解を示した。25日付の英フィナンシャル・タイムズ(FT)紙に掲載されたインタビュー記事の中で述べた。
 同副首相は「われわれは、グルジアとウクライナを取り巻く環境に満足していない。現在の欧州の安全保障構造にとって極めて厄介なことであると考える」と語った。




   日経新聞 3月25日
    http://www.nikkei.co.jp/kaigai/eu/20080324D2M2401Z24.html

         イラン、上海協力機構に加盟を申請

【モスクワ=共同】ロシア通信によると、イランのモッタキ外相は24日、中国とロシア、中央アジア諸国でつくる上海協力機構(SCO)の事務局に対し、正式加盟の申請文書を出したことを明らかにした。タジキスタンを訪問し、ラフモン大統領との会談後の記者会見で述べた。同国も正式加盟を支持したという。




■昨日もちらりと「上海協力機構」について書いて、イランも加盟と記したが、正確には準加盟であり、しかしながらこれで近々正式に加盟国となるわけだ。

冷戦時代には、NATO(北大西洋条約機構)に対抗してワルシャワ条約機構(ソ連、ブルガリア、ハンガリー、東ドイツ、ポーランド、ルーマニア、チェコスロバキア、アルバニア)が作られ、東西の情報機関が諜報活動にしのぎを削っていたが(^^;;、その後ソ連がポシャッて、長い間アメリカ(NATO)の一人勝ちになっていた。
時代は移り、現在では新たなグループによる反米組織である「上海協力機構」が結成されて、次第にその存在感を増しつつある。



   毎日新聞 3月22日
    http://mainichi.jp/select/world/news/20080322dde007030060000c.html             
 

    ロシア:南オセチアとアブハジア独立、下院が承認検討求める--欧米けん制

【モスクワ大木俊治】ロシア下院は21日、ロシア大統領と政府に対し、グルジアからの分離独立を求めている南オセチアとアブハジアに対する独立承認を検討するよう求める声明を採択した。ロシアが反対しているコソボ独立を、欧米諸国が承認したことを受けた措置。プーチン大統領がすぐに応じる可能性は低いが、欧米のコソボ独立支援や、グルジアの北大西洋条約機構(NATO)加盟への動きをけん制する手段として利用するとみられる

 インタファクス通信によると、声明は、特にグルジアが南オセチア、アブハジアへの武力行使や、NATO加盟に踏み切った場合、両地域の「独立承認へのプロセスを加速させる可能性」を検討するよう求めた。

 声明は「グルジアの主権と領土の一体性を尊重する」としながらも、欧米によるコソボ独立承認が「国際法の基準と矛盾」しており、両地域の独立要求は「はるかに大きな根拠がある」と主張している。

 インタファクス通信によると、共産党は明確な独立支持を盛り込むよう求めたが、最終的に独立支持の「検討」を求めるという表現に落ち着いた。プーチン政権は、両地域への経済支援を進める一方、国境地帯の不安定化につながる独立承認にはなお慎重な姿勢を示しており、こうした背景を勘案したとみられる。

 南オセチアとアブハジアの議会は、コソボの独立宣言を受けて今月初め、国連などに独立承認を求める書簡を送った。

 ラブロフ外相は18日の米露外相・国防相会談後の会見で、米国などのコソボ承認が中国のチベット暴動にも影響を与えているとの見解を表明した。





■グルジア(上の地図の白い部分)といえば、あのスターリンの出身地
旧ソ連邦に加入したが、もともと民族ナショナリズムが強い地域だ。グルジアの南のアルメニア、アゼルバイジャンと合わせて「ザカフカス」と呼ばれ、これまで何度も紛争を起こしてきた。

グルジアもまた、アブハジア、南オセチア、アジャリア(トルコと接している地域)という自治州・自治共和国を抱え持っていた。

91年にグルジアはソ連から独立して、CIS(独立国家共同体)に加盟。
初代大統領ガムサフルディアは民族主義色が強く、このアブハジアと南オセチアのグルジアからの分離独立運動が激化したのだ。ガムサフルディアがクーデターで失脚後は、ゴルバチョフ政権下で外相を務めたシュワルナゼが大統領になる。

ところがアメリカの支援(というか工作)を受けて、03年11月に「グルジア・バラ革命」でシュワルナゼは追放され、アメリカの傀儡政権である30代のサーカシビリ大統領が政権の座に着いた。
これによってグルジアはNATOに急接近していくことになる。

ロシアにとってグルジアは地政学的にも原油パイプラインというエネルギー戦略からも重要な地域であり、したがってロシア政府はアブハジア、南オセチア、アジャリアを支援している。
アブハジアと南オセチアは実質的にはすでに独立を果たしているが、国際的な承認は受けていない。
ところがつい最近コソボの独立をアメリカはいち早く承認し、特別扱いしたのである。
こうした国際ルールを破っておきながら、アブハジア、南オセチアの独立は承認しないというのは理屈に合わないだろう。

欧米の二重規範が、現在このような形で新たに噴出してきているように思えるのだが。






 ブータンで初の下院議員選挙
2008年03月24日 (月) | 編集 |


総選挙候補者のポスターが張られた掲示板の前を通る女性と子供。(AFP=時事)




■昨日は台湾、今日はブータンの選挙。
日本と似たような気候風土を持つブータン王国はヒマラヤ山脈に位置し、06年に退位したジグメ・シンゲ・ワンチュク(Jigme Singye Wangchuck)前国王が自ら王政(絶対君主制)から議会制民主主義(立憲君主制)への移行を唱えて、現在体制移行中である。

ブータンは近年まで鎖国的・民族主義的な政策をとってきて、家の外では民族衣装の着用を義務付けている。1000年続いた平和な王政から民主制への移行を不安視する国民も少なくないが、若者の間では選挙を歓迎する声が強い。



■去年07年12月31日に、初の議会選挙である国民評議会(上院)選の投票が行われた。
今回は国民議会(下院)選の投票である。

■ブータンの国教はチベット仏教で、人口の約80%がチベット系、残りの約20%がネパール系住民だ。ネパール系住民の多くはヒンドゥー教徒で、反政府運動を起こすなど、チベット系住民との摩擦も生まれているのが現状だ。

■1959年に起きたチベット動乱で中国の自治区から逃げてきたチベット族の一部が、以来ブータンの国民や難民としてこの地で暮らしているが、大部分の国民はチベットとの交流がなく、したがって今回のチベット暴動にはさほど関心を寄せていないという。
ヒマラヤ山脈の険しい地形は同じチベット民族を分断し、チベットはもはや中国の一部と見なされてしまっているのである。

■地図を見る。
ブータンと国境を接している中国の、ネパールとブータン寄りにチベット族、その北部にウイグル族が住んでいる(キルギスやカザフスタンと接する地域)。

ところでチベットやウイグルに対する包囲網として、中国はロシアや周辺諸国と「上海協力機構」を作っている。加盟国は中国、ロシア、カザフスタン(地図の薄いオレンジのところ)、キルギス、タジキスタン、ウズベキスタン(緑のところ)、モンゴル、インド、パキスタン、イラン。

この見事な包囲網が、現在の冷徹な政治状況を物語っているのである。






 台湾総統選で国民党・馬氏が大差で勝利
2008年03月23日 (日) | 編集 |

■チベット蜂起による世界的な中国非難が高まる中、結果がどう出るか私も選挙の行方を注目していたが、予想外の大差(200万票超)で国民党の馬英九(マー・インチウ)氏が勝利を手にした。
台湾は中国の一部という「一つの中国」を標榜する国民党に、中国と台湾は別の国として「台湾独立」を主張する民進党が敗北する形になったわけで、国民の意識がはもはやイデオロギーよりも経済という現実優先へと変化した結果なのだろう。
加えて、民進党の汚職問題が国民にそっぽを向かれた大きな要因でもある。





■この選挙結果の分析で、なるほどと思った新聞記事を紹介したい。


信濃毎日 3月23日
  http://www.shinmai.co.jp/news/20080323/KT080322ETI090004000022.htm

         台湾総統選 海峡の安定が選ばれた

 台湾の総統選挙で、中国との関係を重視する政策を掲げた野党国民党の馬英九候補が当選した。台湾海峡の緊張を望まない人々の気持ちが、馬候候補を総裁の座に押し上げた。中国政府は結果を前向きに受け止めて、中台関係の安定化に努めるべきだ。
 国民党は中国本土にルーツを持つ正当だ。共産党によって大陸から追われ、台湾に渡った。もともと台湾に住んでいた人々にとっては、外来の政治勢力である。(中略)

 今度の選挙で見落とせないことが2つある。1つは、台湾政治の民主化が一段と進んだことだ
 野党結成の容認(1986年)、戒厳令解除(87年)、初めての総統直接選挙(96年)-とステップを踏み、2000年の総統選では初めて平和的な政権交代が実現した。
 国民党は今回、人々の1票に支えられて政権を奪い返した。政治の成熟を内外に印象づける結果である。共産党の一党支配が続く中国との対比で、国際的地位の向上にも役立つことだろう。

 もう1つ見落とせないのは、国民党の土着化、台湾化とでも言うべき現象だ。
 中国との関係について各種世論調査では、中国から独立せず、かといって統一もしない現状維持を望む声が圧倒的に多い。馬候補はそこに狙いを定め、台湾語を交えた演説をするなど、台湾に立脚した政治家であることをアピールした。(略)




北海道新聞 2月23日
  http://www.hokkaido-np.co.jp/news/international/82966.html
       

  中国、統一攻勢加速へ 台湾新総統に馬氏 経済交流拡大、対話再開も

(略)中国との対決姿勢を鮮明にした陳水扁総統の民進党政権に対し、中国政府はいらだちをあらわにする一方、台湾への強硬姿勢を抑えてきた。過去の総統選では、武力行使をちらつかせて台湾独立派を脅した結果、かえって「台湾人意識」の結束を招いて独立派が勝利を収めてきたからだ。その意味で今回の政権交代は、中国側の忍耐の結果と言える。

 国民党の政権復帰に向け、中国は二〇〇五年四月に胡錦濤国家主席(共産党総書記)と連戦国民党主席(当時)による六十年ぶりの国共トップ会談を実現させるなど関係を強化してきた。胡主席は昨年十月の共産党大会で、台湾に「敵対状態の終結と平和の合意」を呼びかけている。

 これに基づき、中国は台湾との経済交流を広げる傍ら、今後は陳総統が受け入れを拒否したパンダ二頭の寄贈を手始めに、一九九九年から中断している政治対話の再開、最終的には胡主席と馬氏による初の中台首脳会談の実現を持ち掛ける可能性も高い。

 しかし、馬氏は選挙戦終盤、中国のチベット暴動鎮圧を批判し、北京五輪ボイコットまで口にするなど、人権や民主主義で譲らない姿勢も見せている。馬氏が性急に対中融和策を進めると、「台湾人意識」を高めた世論から反発も招きかねない。中台対話は、台湾世論の動向を見ながら慎重に進めるとみられる。




東京新聞 3月23日
  http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2008032302097605.html

       米は『独立』沈静化期待

 【ワシントン=立尾良二】ブッシュ米大統領は二十二日、台湾総統選で勝利した国民党前主席の馬英九氏に祝意を伝えるとともに、「台湾と中国が互いの違いを平和的に解決する新しい機会になるよう期待する」との声明を発表。米政府としては「一つの中国」政策を堅持する方針を示した。(略)

 一方で、ブッシュ政権は台湾の防衛支援のために、キッド級駆逐艦や地対空誘導弾パトリオット(PAC3)など先進武器売却を決定したが、国民党の反対で難航している。ライス長官は「台湾は民主的な存在であり独自の決定権がある」と配慮するが、国民党政権の誕生は米国の台湾政策に影響を及ぼしそうだ。




中日新聞 3月23日
  http://www.chunichi.co.jp/article/column/editorial/CK2008032302097554.html

     台湾政権交代 東アジア安保にも影響

(略)民進党の支持者の中にも「国民党の方がましだったと思うことがある」という失望の声がある。
 政府では民進党につながる人々が政治任命ポストだけでなく優遇された。陳水扁総統の一族をはじめ党幹部の汚職事件が次々と暴露された。
 経済運営では目立った成果がなく、経済成長率は一九九〇年代に比べ著しく減少した。「M字型社会」と呼ばれる格差の拡大が進行した。(略)

 国立政治大学の世論調査では、自らを台湾人と思う人は四割を超え、中国人と思う人は一割を切った。しかし「台湾人であると同時に中国人」と思う人も四割を超え、台湾人としての意識は、ただちに独立を目指すことにつながらないようだ。(略)

 「中国国民党」の政権奪取によって対中関係は緩和する。中国は「中国人であると認めれば対話する」としており、中台間の直航や貿易も進展するだろう。
 しかし、急激な変化は軍備増強を加速する中国と米国、日本のパワーバランスを揺るがす恐れがある。馬英九次期総統は「台湾海峡の現状を維持する」との言葉通り対中関係とともに陳水扁政権で傷ついた対米関係の修復、対日関係の強化に気を配り東アジアの安定を図ってほしい。






■上の論評にもあるように、中国政府は今回の台湾や香港と同様に、チベットに対しても武力を持っての鎮圧政策をただちに改め、「敵対状態の終結と平和の合意」に努めるべきだ。
今回馬氏が掲げた「新三不政策」(統一せず、独立せず、武力を用いず)は、確かに状況が異なるとはいえ、チベットに対しても有効な政策ではないかと思う。






 台湾総統選挙  大国の思惑に翻弄されるチベット(3)
2008年03月22日 (土) | 編集 |
■チベット大蜂起がなぜこの時期に起きたのか。
その1つの答えが台湾の総統選だ。

今回の事件の世界的な中国非難によって、最初は人気をリードしていた対中融和を掲げる最大野党の国民党・馬英九氏(写真右)を、反中の与党民進党・謝長廷氏(写真左)が急追。
本日22日に行われている投票結果は、夜には大勢が判明する。また国連加盟を問う住民投票も同時に行われている。
選挙戦の行方は、日本にとっても他人事ではすまない問題である。



  



      朝日新聞3月21日
        http://www.asahi.com/international/update/0320/TKY200803200211.html

         追撃・謝氏、防戦・馬氏 台湾総統選22日投票

 与党民進党の謝長廷(シエ・チャンティン)氏(61)と野党国民党の馬英九(マー・インチウ)氏(57)が争う台湾総統選(任期4年)は22日に投開票され、同夜には新総統が決まる見通し。人気の高い馬氏が先行してきたが、選挙戦の最終盤で馬氏が掲げる「両岸(中台)共同市場」政策を「安価な労働力や農産品が流入する」と攻撃する謝氏の戦略が浸透。李登輝前総統も20日、謝氏支持を表明し、追走を後押ししている。

 バナナの名産地で知られる高雄県旗山。バナナ農園を営む男性(74)は「台湾の農家は小規模で高齢化も深刻。大陸産が入ってきたら廃業するしかない」と話す。危機感は加工品の原料となる米や落花生、小豆などの農家にも広がり、謝陣営の地方幹部は「共同市場批判で農民票は固めた」と自信を見せる。

 チベットの暴動鎮圧も中国の政治体制と絡めて馬氏攻撃の材料になった。謝氏は19日夜の集会で「(国民党が認める)『一つの中国』の原則を受け入れたら、台湾はチベットより悲惨になるだろう」と攻め立てた。

 元行政院長の謝氏は陳水扁(チェン・ショイピエン)総統の独立路線とは一線を画し、対中関係改善に前向きと見られた。しかし選挙戦では「両岸共同市場」やチベット問題で中国脅威論を展開してきた。

 国民党の最新の世論調査で馬氏は約10ポイントのリードを維持したものの、大勝した1月の立法院(国会)選挙の頃の勢いはなく、謝氏に追い上げられている。





     産経新聞 3月20日
       米、台湾近海に空母2隻を派遣 住民投票に強い反対表明
       http://sankei.jp.msn.com/world/america/080320/amr0803201711014-n1.htm



■台湾は、中国とアメリカ(日本)にとって戦略的に重要な場所である。
もし馬英九氏が選挙に勝って台湾が中国に併合されるようなことになったら、中国の排他的経済水域が飛躍的に拡大されて、東南アジア(ASEAN諸国)への中国の影響力が強まっていくことは確実だ。

台湾総統選挙は、したがって中国とアメリカとの覇権争いの一環でもある。
アメリカの工作でチベット蜂起を誘導し、反中国の与党候補を勝利させるといったシナリオは、だから大いに現実味があるのではないだろうか。