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激動する社会の波におぼれずに、自分の頭で考え 行動しようじゃないの。 命令されるのなんか 大嫌い。「群れない、媚びない、とんでもない」の猫の精神でがんばっていきまっしょい。
 エコ偽装――無理なリサイクルは必要ない
2008年02月04日 (月) | 編集 |

■明けても暮れても「偽装」のニュースがひっきりなしだが、耐震や食品の列に「エコ偽装」とやらが加わった。
発端は年賀はがきに配合されている古紙40%の割合が、実際には1~5%だったこと。
TBS「NEWS23」が先月初めに年賀はがきの古紙率の検証結果を報道したのをきっかけに、大手製紙会社の再生紙の古紙配合率の偽装が次々に明るみに出た。

■左図は2月4日の朝日新聞のもの。
古新聞や広告がリサイクルされるしくみだ。
同紙の記事の中から、関係者や専門家の意見を抜き出して紹介する。




■朝日新聞 2月4日より抜粋
「再生紙、まさかの不信 リサイクル優等生・製紙各社が古紙配合率を偽装」
http://www.asahi.com/edu/nie/kiji/kiji/TKY200802030112.html


再生紙は古紙を溶かしてインクを抜き、通常のパルプに混ぜてつくる。最近は家庭用プリンターの普及で、求められる品質が高まるが、日本製紙は「(年賀はがきの品質の維持には)当社の技術では、(古紙の)配合率は1~5%が限界」(中村社長)という。

製紙業界には、高い配合率が必ずしも環境に優しいわけではない、との主張もある。品質維持には、燃料の重油や、紙の色を白くするための化学薬品が多く必要で、二酸化炭素の排出量も増える、という理屈だ。ただ、製紙各社はそうした事情を、日本郵政などの顧客に率直に伝えなかった。背景には過当競争がのぞく。
業界のある幹部は「顧客は、『よその再生紙は、おたくのより白いし、チリも少ない。価格をまけてほしい』などと言いがち。そういう声に応えようとする各社の競争の結果、こういうことになった」と話す。
いち早くリサイクルの仕組みを確立したはずの再生紙での偽装の発覚に、専門家からは「環境重視のかけ声が先行する中で、他業界を含め、エコをうたう商品は本物なのかという疑問がわきかねない」(大和総研の河口真理子・主任研究員)との声が出ている。
経営や商品・サービスに環境への配慮を求める声は年々強まり、「企業へのプレッシャーは10年前とは比較にならず、環境を前面に出さない選択肢はない」(河口氏)。

 今後想定される温室効果ガス排出の規制強化が、企業の生き残りを左右しかねないという事情に加え、「商品を差別化する際に『エコ』が有力な武器になり、企業を実力以上の環境重視に走らせている」(三菱総合研究所の萩原一仁・主任研究員)という。
実際、日本製紙の中村社長は偽装の動機について「顧客の要望を何とか取り入れようというのが強かった」と釈明。裏付けのない看板を掲げようとする実態が露呈した。





   


■左はエコマーク、右はソイシール。
製紙業界に続いて、インキ業界も社内調査によって、エコマークやソイシールのついたインキの大豆油の含有量が基準に満たなかったことがわかった。製紙と同様、品質保持が難しくなったことが原因だという。


■ずいぶん昔のことだが、某ビール工場の見学に行った時、工場のわきに古いビンが山積みになっていて、経費の関係でリサイクルが進んでいないとの説明を受けたことがある。
資源を大切に使うことは大いに大事だが、そうした気持ちや善意とは裏腹に、経費や手間が余計にかかったり、技術が追いつかないものも少なくない。

特に最近はエコブームや地球温暖化問題の高まりによって、エコロジーやリサイクルがブランドやステイタス化している。
その中には誤ったり過剰化したエコ意識によって無理を重ねている部分も見受けられる。

上のインキについても、バイオ燃料のトウモロコシと同じく本来は食糧であるはずの大豆が使われている。大豆も値上がりを続けて豆腐や納豆の値上がりに直結しているわけで、これでは本末転倒ではないか。
紙の原料の木材も、国内の森林は人手不足などで荒廃させたまま他国からパルプ原料を輸入している現状は、多くの食糧を海外に依存しているのと同様、見直さなくてはならない問題だ。
いくらリサイクルをしても元の原料が他国依存では、やはりどこかおかしな気がする。

善意がすべて正しいとはかぎらない。
ほんとうに必要なエコロジーやリサイクルについて考え直し、エコ・ファシズム的な押しつけや強制は排していくべきだ。




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