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激動する社会の波におぼれずに、自分の頭で考え 行動しようじゃないの。 命令されるのなんか 大嫌い。「群れない、媚びない、とんでもない」の猫の精神でがんばっていきまっしょい。
 今こそ作ろう「私擬(しぎ)憲法」
2007年05月03日 (木) | 編集 |

■60回目の憲法記念日に思う。

毎日新聞の調査によると、改憲に賛成が51%、反対が19%、わからない22%の結果になったという。
ただし改憲に賛成の理由は、「60年を経て時代に合っていないから」が49%、「一度も改正されていないから」28%と、政府が主張する「米国からの押しつけ」「9条改正」の考えからは隔たっていると述べている。




■しかしながら改憲云々の場面でいつも思うのだが、特に改憲改憲と声高に言ってる方々、本当に日本国憲法を読んだことがあるの? 
憲法がどういう過程を経て作られたのかちゃんと知ってるの?
もしも正確に知っているなら、「日本の文化や慣習を無視した米国による一方的な押しつけ憲法」なんて、とても恥ずかしくて言えないはずだ。それは自分の無知をさらけ出すことだからね。


■憲法擁護の人も改憲賛成の人も、そしてなんだかよくわからない人にもお勧めなのが

  『劇画 日本国憲法の誕生』 (高文研)
       作画・勝又進  原作と監修・古関彰一



じつに丁寧に生き生きと憲法ができるまでが描かれている。
勝又氏は、かつてあの有名な『ガロ』に作品を描いていた漫画家である。もちろん私もガロのファンだったから、自信を持ってお勧めできる。

本の帯にはこう記されている。

このドラマを知らないで、
「憲法改正」は語らないでほしい!

日本国憲法は、どんな政治・人権思想のぶつかりあいの中から生まれたのか? 名著『新憲法の誕生』(吉野作造賞=受賞)をベースに、焼け跡の廃墟の中、憲法生誕にかかわった人間たちの熱く激しいドラマを描く!



■本の中にも描かれているが、日本国憲法を作るにあたって、鈴木安蔵や高野岩三郎ら「憲法研究会」の草案が大きな影響を与えたのだ。


そして今年の3月、鈴木安蔵を主人公に、憲法起草に力をつくした人々を描いた
映画「日本の青空」が自主上映された。


  映画「日本の青空」の公式サイト
    http://www.cinema-indies.co.jp/aozora/  



■さて鈴木安蔵ら憲法研究会草案のもとになったのが、明治初期に全国各地で起こった国民による憲法草案運動だった。
これを「私擬(しぎ)憲法」という。その数約60。

このうち代表的な私擬憲法は
  千葉卓三郎の「五日市憲法草案
  植木枝盛の「東洋大日本国国憲按」



私はことに多摩地方の豪農を中心に作られた、国民の権利自由を高らかに謳った「五日市憲法草案」に魅力を感じている。彼らは新選組を生んだ母体であり、やがて自由民権運動の中心的な存在にもなっていった。
この事実からも、現在に至る新選組についての評価がいかに間違ったものであるかがわかるだろう。


また植木による草案も、政府に対する抵抗権を明示しており、当時としてはすばらしく画期的なものである。

第70条 政府国憲に違背するときは日本人民はこれに従わざること得。
第71条 政府官吏圧制をなすときは日本人民はこれを排斥することを得、政府威力をもって擅恣(せんし)暴虐を逞うするときは日本人民は兵器をもってこれに抗することを得。
第72条 政府恣(ほしいまま)に国憲に背き擅(ほしいまま)に人民の自由権利を残害し建国の旨趣を妨ぐるときは、日本国民はこれを覆滅して新政府を建設することを得。



■私は9条をターゲットにした改憲論者ではないし、かといって護憲論者でもない。
もし改憲をというのなら、ぜひともこの抵抗権を入れてほしいし、第1条は国民主権を前面に打ち出したものにしてほしい。

そしてなにより、国民ひとりひとりが現憲法を最後まで読んで吟味し、明治の人々に負けずに、自分たちの手によるさまざまな憲法草案を作ってみようではないか。




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