FC2ブログ
激動する社会の波におぼれずに、自分の頭で考え 行動しようじゃないの。 命令されるのなんか 大嫌い。「群れない、媚びない、とんでもない」の猫の精神でがんばっていきまっしょい。
 憲法9条とパリ不戦条約
2006年09月25日 (月) | 編集 |

■いよいよ安倍改憲政権が始動を開始する。
この危険な事態に備えて、ジャン・ユンカーマン監督の『映画 日本国憲法』のDVDを購入した。
内容はまだ観ていないが、ユンカーマン監督の「日本国憲法は、戦争へ導こうとする勢力に対する唯一の武器である」という一節に心を惹かれた。

内容の解説にはこうある。
「この作品では、憲法制定の経緯から平和憲法の意義まで、海外の様々な立場の方々に語ってもらいました。憲法とは誰のためのものか、戦争の放棄を誓った前文や第9条をどう考えるのか、世界的な知の巨人たちが、日本国憲法について語った貴重なインタビュー集です。」

主な出演者は、ジョン・ダワー、チャルマーズ・ジョンソン、ノーム・チョムスキー、ベアテ・シロタ・ゴードン、ダグラス・ラミス他。

きちんと観た後で、私の感想を述べたいと思う。



■さて本日発売の『週刊現代』(10月7日号)に興味深い記事があった。

 「美しい国」ニッポンは、このまま“米の属国”となり果てるのか
 「いつも心に憲法を」隊、アメリカを行く
(1)


という楽しいタイトルで、中味もなかなかに刺激的だ。
その一部を転記する。

2人目の魔法使いがこの国にふりかけようとする魔法の粉<ケンポウカイセイ>の呪力を封じ込めるために、ぼくらは旅に出た。米国に《戦う平和主義》のワールドワイドな旗を立て、安部「美しい国」への先制攻撃を行うのだ……と。つまりこの旅は、現代「反テロ戦争」世界に対抗する<ドンキホーテな平和の夢>なのである。


こうしてぼくら吉田司、吉岡忍、野中章弘、三上治、森達也、石坂啓、元木昌彦ら13名はアメリカ大陸に渡り、まずはサンフランシスコの「戦争記念オペラハウス」の中庭で、1928年のパリ不戦条約を読み上げる『ヒストリカル・エナクトメント(歴史復元主義)アクション』を敢行する。


つまりこれは、安倍ら日本の改憲論者たちへの痛烈なアンチテーゼなのだ。
かれらは口を開けば「米国からの押しつけ憲法」と9条を非難するが、最近では9条の内容はパリ不戦条約が基礎になっており、しかも当時の幣原がかかわって制定した、だから決して押しつけではないというのが定説になっている。
さらにGHQ案の基となったのは「日本文化人連盟」という民間団体が作った「憲法改正案要綱」だったのである。
この日本文化人連盟は、「デモクラシーとヒューマニズムに基づく新日本文化を創造し,平和的進歩的文化日本の建設に努力する」という綱領のもとで、新しい文化を推進していた。
そしてGHQ案から内閣草案である「憲法改正草案」が作成されて、議会で可決、施行となったわけだ。



パリ不戦条約の第1条は「戦争放棄」である。

第一条
締約国ハ国際紛争解決ノ為戦争ニ訴フルコトヲ非トシ且其ノ相互関係ニ於テ国家ノ政策ノ手段トシテノ戦争ヲ抛棄スルコトヲ其ノ各自ノ人民ノ名ニ於テ厳粛ニ宣言スル


わかりやすく書くと、

締約国は国際紛争の解決のため、戦争に訴えることを非とし、かつその相互関係において、国家の政策の手段としての戦争を放棄することを、その各自の人民の名において厳粛に宣言する。


もともとこのパリ不戦条約は、フランスのブリアン外相とアメリカのケロッグ国務長官、そして日本の幣原外相の力で調印されたものであり、日本人はこうした歴史的事実をしっかり知って誇りに思わなければいけないのだ。
この平和思想と9条こそが、日本が世界に誇れる最大の遺産なのだから。

本当の「美しい日本」とは、実にこの平和主義に他ならない。



スポンサーサイト