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激動する社会の波におぼれずに、自分の頭で考え 行動しようじゃないの。 命令されるのなんか 大嫌い。「群れない、媚びない、とんでもない」の猫の精神でがんばっていきまっしょい。
 ホタルと食糧自給率
2006年06月18日 (日) | 編集 |

■湯河原温泉の初夏の目玉イベント「ほたるの宴」が本日で終了する。
万葉公園内の池で自生して飛び交っているのだが、以前はうちの宿周辺の川や水辺でも普通に見られたという。最近はこの時期になると大雨が続いてエサになるカワニナが流されてしまい、ホタルの数もめっきり減ってしまった。
おとといのニュースで、どこかの企業のロビーに人工の小さな水辺(ビオトープ)を作ってホタルの孵化に成功、とか報じていた。ふ~ん、ビオトープねと思っていたら、偶然にも昨日の新聞に『ホタルをとばそう 自分で作るビオトープ』という本の宣伝があった。

このビオトープだが、「ドイツ環境情報のページ」というサイトによると、

ビオトープ(Biotop)とはもともとギリシャ語で『bio=生き物 + top=住むところ』という意味のドイツの造語です。広い意味で捉えれば森林や海洋などもビオトープと言えますが、一般的には“人間が生活・活動するところで”という但し書きがつきます。ドイツで高等教育を受けた人や環境保全に興味のある人は必ずといっていいほど知っている言葉で、この分野では欠かすことのできないキーワードの一つです。


日本ではビオトープ=水辺の生物環境というイメージが強いが、本来の意味の「地理的、気候的にもっとも適した動物と植物がバランスを保って生きていける空間」にするためには、これはもう地球規模で考えていかなければいけないんじゃないかな。


■全国のホタルが減少しているのは、水田と清流の減少が主な要因だ。かつての青々とした水田は住宅地へと変貌し、残った水田も農家の人手不足で休耕田になっている。

話は飛ぶが、政府与党がてぐすね引いて企んでいる憲法改悪は、そのプロセスにおいて最大の仮想敵国を中国(プラス北朝鮮)に定めている。そして脅威として盛んに煽っているのが、靖国をめぐる歴史認識の違いと軍事力増強である。
確かに中国は脅威だ。しかしその脅威とは政治や軍事ではなく、資源と食糧にあると私は思う。石油を中心にした資源確保は今や中国をライバル国としてヒートアップしているし、本来は日本向けの魚や肉も中国のグルメブームで中国市場の方に出回っている。
これこそ目の前の脅威なのに、日本は相変わらず危機意識が薄い。



■以前、東京農大の研究室へ小泉武夫教授の取材で訪れたことがある。
発酵学とか醸造学の権威、と言うより臭い食べ物の権威と言った方がわかりやすいだろう。この時はBSEや鳥インフルエンザについて尋ねたが、自給率の話も出たので、その部分を引用する。


  日本は最低の自給率

 BSEによる米国産牛肉の輸入停止で牛丼店にはお客が列を作り、牛肉の代替品の鶏肉までも輸入停止になった。こんなことで果たして日本の食は大丈夫だろうか?

――BSEや鳥インフルエンザなどの背景には、もう一つ、「日本の食糧自給率」の問題があります。日本のカロリー換算の食糧自給率は今39%で、これは政府発表ですよ。その他の先進工業国は、オーストラリアが327%、カナダが184%、フランス138%、アメリカ127%、ドイツが104%で、日本がこれでしょ。日本人が食べてるものの6割近くが海外からの輸入で、こういう状態では安心と安全をくださいなんて言えませんよ。
 また水産でも、かつて日本は世界一の水産王国だったのが、今では自給率は47%です。だからBSEなどの問題が起きている今こそ、私たちは非常に重要な転換期に来ている。かえってチャンスなんだと思うべきです。
 とにかく日本の食糧自給率を高めなければならない。そのためにもまず第一に「地産地消」運動を徹底的に推進すること。その土地で作ったものをその土地の人たちが食べれば、農家も活性化して収入も増えます。第二は日本人の食生活の見直し。日本人が肉食を始めたのはたった50~60年前からに過ぎず、それまでのタンパク源のほとんどは魚と大豆なんですね。だから日本人はもっと魚を食べるべきだと。そうすれば漁業関係だって活性化してきますよ。


小泉教授は「21世紀は食糧が戦略兵器だ」と強調し、日本の食糧自給率はなおも下がり続け、「私の予想ではあと15年で食糧危機―飢餓が起きる」と断言した。

アメリカべったりで中国を敵に回し、さらに遠くない未来にアメリカからも見捨てられた時、日本はいったいどうなるのだろうか。
ホタルの小さな光を見ながら、ふとこの国の行く末を案じた次第である。

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