激動する社会の波におぼれずに、自分の頭で考え 行動しようじゃないの。 命令されるのなんか 大嫌い。「群れない、媚びない、とんでもない」の猫の精神でがんばっていきまっしょい。
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 米中接近の危惧
2006年01月30日 (月) | 編集 |

■今朝の毎日新聞の1面にちらっと目をやると、「揺れる日米中 小泉外交光と影その1」という記事が。その最初の部分を引用する。

中国、韓国以外に靖国参拝を批判する国はありません」。先週の参院代表質問で靖国神社参拝について聞かれた小泉純一郎首相は、そう答えた。公式声明を見る限りではその通りだろう。だが、内実は違う。旧敵国であり、今は同盟国である米国の内部に微妙な変化が生まれている。靖国神社に併設されている戦争博物館の、第二次大戦に至るルーズベルト政権の対日政策や米軍主導の戦犯裁判を批判する展示や映画の強調が、米国を身構えさせている。


■偏ったコイズミ外交のツケがいよいよ露わになってきたわけだが、実は年末に放映した「愛川欣也のパックイン・ジャーナル年末年始合併号」(朝日ニュースター)で、愛川氏から「悪夢」のお題をもらった田岡俊次氏が以下のようにしゃべっていた。それが印象に残っていたものだから、毎日新聞の記事にピピッと反応したのである。写真は遊就館。

「悪夢」のお題に対する田岡氏の答は「米中接近で日本が孤立」。
語った内容を要約すると、06年、つまり今年はますます日本の孤立化が深まるだろう。その象徴的な出来事が、昨年12月9日に行われた米中高官協議で、これは2回目の戦略対話だった。この協議が終わった後で、米中は連れ立ってF・ルーズベルト記念館に参拝した。
国務省の発表では、「これで米中の第二次大戦中の役割を再確認した」とのこと。アメリカとしては、日本はかつて敵だったじゃないか、そしてわれわれ米中は仲間だったじゃないかというメッセージを送ったことになる。靖国にコイズミが参拝するならわれわれはルーズベルトの方へ行こうやということなので、おそらく中国だけでなく、靖国参拝はアメリカの反発も招いているのだろう。すると他のアジア諸国もそちら(米中)につくので、いよいよ日本は孤立化する。
またパートナーとして日本と中国はどちらが大事かという質問があって、2005年の段階では日本の方がまだちょっと上だが、06年は逆転されるだろうから、これではいよいよ米中がくっつくぞと私は見ている。

■上の米中がルーズベルト記念館に行ったというくだりは、毎日新聞朝刊の2面にも詳しく載っている。年末の時点では、どのメディアもこんな大事なことを書いていないと田岡氏が話していた。
ま、ヒューザーやホリエモン関係でようやくコイズミ体制にほころびが見えた現段階になって、新聞が過去記事を小出しにしてきたのだろう。
同じ毎日新聞1面下に、森田実氏の新刊『小泉政治前面批判』の宣伝が載っていることも画期的…と言えるのかナ。
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 東横インよ、おまえもなー
2006年01月28日 (土) | 編集 |

■またもというか当然というか、前々から建蔽率などでおかしいと思っていた東横インが、各地で偽造工事をしていたことが発覚した。知人が以前からF市の建物のオーナーであるため、宿泊の紹介などもしたことがあり、気になるホテル・チェーンではあった。名前からして東急インと紛らわしく、赤塚不二夫風に言うなら、「王子とこじき」を偽装した「玉子とこじき」の本をうっかり間違えて買ってしまうってかんじかな((^┰^))ゞ
で、東横インの社長のテレビでの弁解が、まったく反省してないっていうか、コイズミ一派といい勝負のあきれかえる内容だった。これじゃまずいと思ったのか、東横インのHPには「お詫び」と称して「(略)TVで放映された際のことについて、多くの方からお叱りをいただきました。朝刊で知ったばかりで、動揺を隠せぬままカメラの前に立ってしまい、不穏当な言動があったことを深く反省しております。この点についてもお詫び申しあげます。代表取締役 西田憲正」などと、あんたが動揺を隠せぬまましゃべったなんて誰が信じるかいって突っ込みたくなる文章が掲載されていた。


■ちょっと宣伝
つれあいの新ブログ「たくろーの水槽日誌」
熱帯魚やビーシュリンプの飼育日誌デス。写真は赤のビーシュリンプ。ゆでたエビじゃありません(^^;;

例のずっと泊まっている工事関係者のおかげで、もう半年も休みなし。25日は月に2回の義母の在宅介護でさらなる疲労が蓄積し、我慢の限界が近づいている。一昨日昨日と、パソコンを立ち上げる気力もなかった。でもようやく2月中旬には工事が終わりそうだという。特別安くしてるしいろいろ手間はかかるしで、ほんとに参った参った状態だ。おまけに本日は、いきなりヤーさんっぽいのが9人も高級車でやって来て(もっと他の高い宿に泊まってよね~)本館別館の3室案内して肩がこってしまった。フー。

■最近よかったこと
その1…好きな作家の辺見庸氏が脳梗塞から復帰して、さらに大腸がん(だと思ったけど)の手術も成功したこと。
その2…不当逮捕で長らく拘留されていた鹿砦社の松岡社長が、ようやく出てこられたこと。お疲れ様でした。 





 類は友を呼ぶ
2006年01月24日 (火) | 編集 |



■昨日の晩から各メディアはホリエモン逮捕のニュースで大騒ぎ。
これほどおいしい材料はないだろう。噂によれば、東京拘置所では、あのスーフリ和田さんのお隣りに入れられてるとか。三畳間で暖房なし。規則正しい粗食で、少しはダイエットになるかも。
で、ホリエモンのお隣りにはぜひともあの方をご招待いたしたく、こんなものを作ってみました(o^-^o)

 偽物は長持ちしない
2006年01月23日 (月) | 編集 |
■ついにライブドア堀江社長ら4人逮捕。またもNHKの情報は早かった。夜7時のニュースで今晩中に逮捕と流し、逮捕後の8時には特番のニュース番組を組んだ。海外でも8時前にはニュースで取り上げたそうだが、な、なんと民放ではテレ朝がニュースを組んだ以外は(他の1局はさわりだけ放送)のんきに歌やら時代劇を放送していた。ほんとに機動力がないなあ。



■横浜国大名誉教授で植物生態学者の宮脇昭氏の取材に横浜に行った。大船を過ぎるあたりから線路周辺が雪で白くなり、横浜に近づくごとに人家の屋根や道路も白く変わっていった。湯河原は今回雪は降らず、ずっと雨だったのだ。

さてお客さんのチェックアウトの後に大急ぎでフロントの掃除をしたり看板を書いたり、大急ぎで支度をして出かけたわけだが、横浜は刺すように冷たい強風で震え上がってしまった。約束の時間前に国際生態学センターに到着。事前に宮脇氏の主な著作を買いたかったけれど、湯河原には大きな本屋がないし、図書館にも数冊しか置いてなくて、のっけから主要な本は読んでおかなくてはダメと釘を刺されてしまった。あいたたた(>_<) おまけに聞きたいテーマが広すぎるのでもっと特化するべしとのお叱り。げげげ。

と、いきなりものすごい早口でモソモソと話し出したのであわててメモを取ったのだが書ききれない。うーん、しびれますねえ。それでも一生懸命うなずいてメモっていると、ハーバード大での基調講演の話になって「えーとあの時話しかけてきたのは…」と口ごもったので、「ジャパン・アズ・ナンバーワンの本のボーゲルさんですね」と即答えた。
本も手に入った数冊は読んでいたし、主要な新聞記事も読み込んでいたので、たいていのことは頭に入っていたのだ。それをきっかけに宮脇氏の態度は軟化した。たぶん数限りない取材のうち、ろくに資料も読んでいない表面的なものが多いのだろう。「私はいつもこんなやり方をするのでたいていの人は怒り出す」とのこと。私は怒る以前にどう劣勢を立て直すか考えていたけどね。お互いに初対面の短時間の取材は、ほんとうに命がけの真剣勝負なのだ。

で、切り札になったのは、用意した数枚の写真。2年弱前に脳梗塞で倒れた義母の代わりに、湯河原に来て旅館の女将になってから、時間を見つけて周辺の巨木や公園や自然景観の写真を撮りお客さんに紹介してきたのだが、その樹齢800年のビャクシンの木とか天然記念物のマキの木とか湯河原が北限のホルトノキとかの写真を、宮脇氏はとても喜んで見てくださった。
中学生のときは生物部に入って採集に夢中になっていた私は、今でも珍しい動植物には目がないのだ。また科学ライターとして出発したため、環境問題にも当然ながら関心は高い。湯河原でも何度か講演したという宮脇氏は深くうなずきながら、「湯河原の自然は本物です」。そしてうれしいことに、学生たちを連れて泊まりに行きたいともおっしゃってくれたのだ。

最後に苦手な(^^;;写真を撮って(写真で失敗することが多い)荷物をしまいかかったら、な、なんと宮脇氏御自らコートを着せてくださったのだ! きょ、恐縮ですっ! おまけに「ようこそおいでくださいました」と握手までも! もうびっくりしてしまい、ちょっと迷路状態の部屋の出口がわからなくなり、職員の女性に笑われながらエレベーターまで案内してもらった私なのであった。マル。



■帰りに寒風吹きすさぶ中を、道の反対側の山下公園に寄り道した。写真は氷川丸。懐かしいなあ、何年ぶりだろう。カメラを構えても、あまりの強風で手ブレしてしまう。船の周囲の波間にはたくさんのカモメが浮かんでいる。時間があれば中華街にも寄りたかったけど、旅館の仕事もあるのでそうも言っていられない。いつも取材の際はトンボがえりしているので、ほんの少しでも寄り道できただけラッキーと思わなくちゃ。公園の隅にたくさんハトが集まっているので不思議に思って近寄ったら、なんと雪をついばんでいるではないか。すぐ隣りに噴水があるのにね。

ところで「偽物は長持ちしない」というタイトルにしたのは、宮脇氏が著書や対談で「偽物は見かけがいいが、長持ちしません」と言っているからだ。氏は世界各国で3000万本も植樹をしており、植えるのはその土地本来の本物の木なのだ。日本ならシイやタブなどの照葉樹。いわゆる鎮守の森の木でできた森は1000年もつのである。
そして植物社会と人間社会はアナロジー(類似関係)ではなくホモロジー(相同関係)であるという。昨今の日本の偽装事件だの偽計だのインチキ・コイズミ政権だの拝金主義だのといった偽物の横行にも、だからとても手厳しい。「本物とは、厳しい環境に耐えて長持ちするもの」と語る。確かにそのとおり。偽物の正体がバレてホリエモンも捕まってしまった。インチキ政権にもピシピシと亀裂が入っている。

私は本物を目指したい。歳を重ねれば重ねるほど賢く魅力的な人間になりたい。そうなれるよう、日々学び続けたいと思うのだ。


 輸入アメリカ牛肉に危険部位混入だって!
2006年01月20日 (金) | 編集 |
米国産の輸入牛肉、危険部位混入の疑い asahi.com
中川農水相は20日、記者会見し、輸入された米国産牛肉の一部に、除去が定められている危険部位が混入していた疑いがあると発表した。
米国産牛肉は牛海綿状脳症(BSE)が確認されて以降、輸入が停止され、昨年12月に再開が決まったばかり。中川農水相は、混入が確認された場合、問題の牛肉を処理した米国の施設からの輸入を停止する考えを表明した。
中川農水相によると、成田空港の検疫所で牛肉に脊柱(せきちゅう)が入っていたといい、「事実とすれば、極めて遺憾。きちっと調査をして、米国政府に厳重な申し入れをしたい」と話した。脊柱は脳などとともにBSEの原因物質が蓄積しやすい部位で、日本向け牛肉からは除去が義務づけられている。

輸入米牛肉:特定危険部位のせき柱混入 中川農相「遺憾」 毎日新聞
中川昭一農相は20日夕会見し、輸入された米国産牛肉に脊(せき)柱(背骨)が混入していたことが分かったと発表した。成田空港での検査で見つかったという。昨年12月に再開された米国産牛肉の輸入では、脊柱など特定危険部位の除去が義務づけられている。農相は「事実とすれば極めて遺憾。輸入プロセスの重大な違反だ。米国に厳重に申し入れたい」と述べ、事実関係が確認されればこの肉を処理した施設からの輸入を停止する考えを示した。【位川一郎】


 沖縄にて
2006年01月19日 (木) | 編集 |

■ライブドア堀江社長のかつての側近、エイチ・エス証券副社長・野口英昭氏が、18日沖縄県那覇市内のカプセルホテルで、手首などから大量に出血して死亡しているのが発見された。自殺とみられるというが…。野口氏はライブドアの前身の「オン・ザ・エッヂ」に2000年入社。株式上場に関わり、その後エイチ・エス証券に移った。


■17日午前、米空軍嘉手納基地の第44戦闘機中隊所属のF15イーグル戦闘機1機が、嘉手納基地の北東約100キロにある「ウイスキー173」と呼ぶ、うるま市伊計島の北東の訓練空域で墜落した。操縦士は無事だったが、墜落現場付近はマグロ・カツオ漁などの操業域で、油の流失も確認されている。沖縄ではF15による事故が相次いでおり、県漁連などが抗議文を発表した。しかし本日19日午前、F15の飛行が再開され、県や基地周辺自治体首長、住民から強い反発の声が上がっている。



 オーメン ―予兆―
2006年01月17日 (火) | 編集 |
大きなニュースが次々に飛び込む昨今。
同じ日にぶつけたのは偶然か、それとも国民の気をそらす目くらましか。
いずれにせよ、コイズミ政治に亀裂が入る前兆の音がする。


■南米のチリで15日大統領選挙があり、中道左派の社会党ミチェル・バチェレ前国防相(54)が初の女性大統領に選ばれた。チリといえば、戒厳令とかガルシア・マルケスとか呪術的世界とかが思い浮かび、なにやら感慨深い。

また西アフリカ・リベリアでも16日、アフリカ初の女性大統領エレン・サーリーフ氏(67)の就任式が行われた。リベリアは14年も内線が続き、氏はかつての軍事政権を批判して投獄、2度の亡命も経験している。ニックネームは「鉄の女」。鉄の意志を持つ女性として広く国内で敬愛されている。「歴史は女性が作る。国を変え担うのは女性と子供」と訴えてきた。がんばれ、新大統領!


■本日17日は、阪神大震災からちょうど11年目にあたる。当時、民間分譲マンションだけで172棟が全半壊したという。現在とは建築基準法が異なるとはいえ、誰の目から見ても異様な壊れ方をした建物が多かった。


■そしてまさに今、現在進行形で、小嶋進・ヒューザー社長が衆院国土交通委員会での証人喚問を受けている。今喚問しているのは自民党森派衛藤征士郎氏と早川忠孝氏。ふん、悪党が小悪党を喚問してどーする。それに喚問に限らず、国会での質問の持ち時間は各党同じにするべきだ。議員数によって時間差をつけるなど、数による暴力に過ぎない。


■ライブドアが昨夜6時から証券取引法違反容疑で強制捜査を受け、マスコミ各社はここぞとばかり、ニュース記事に「想定外」という枕詞を掲げた。午前中のライブドア関連の株価は「ウリ」「ウリ」になって値がついていなかった。テレビ朝日は偶然にも強制捜査の午前中にホリエモンにインタビューしていて、今朝の記者会見での堀江氏が昨夜から同じ服装のままだと報道した。同局の朝のワイドショー「スーパー・モーニング」で、紀藤弁護士と鳥越氏が「堀江社長は規制緩和の申し子」「ヒューザーなどの耐震偽造も同じ規制緩和の結果」とコメントしたのが印象深かった。
ホリエモンの姿を見ながら、今年は1ヵ月で1キロ減量するとして1年間で12キロ痩せようと思ったが、これもやはり最初からありえない偽りの計画「偽計」ってことになるのかな(^^;;


■連続幼女誘拐殺人の宮崎勤被告の上告を最高裁が棄却、死刑が確定した。この事件にも、何か釈然としないものを感じる。宮崎被告の顔が姉歯元建築士と似てると感じるのは、単なる気のせい?



■年末年始と2週間も外に出られず、ようやく「911ボーイングを捜せ」のDVDを手に入れた。中身はすでに知っていたことばかりだったけど、改めて映像で観ると911のいかがわしさが露呈する。内容については改めて書くことにしたい。

911以後の、そしてコイズミ以後の狂った世界の流れを押し戻すため、あきらめずに根気よく、手を携えていこう!

 コイズミ式女系天皇案に異論噴出(2)
2006年01月13日 (金) | 編集 |

■朝のワイドショーで報道していたが、皇室典範に関する有識者会議の女性・女系天皇の容認という結論について、三笠宮寛仁親王が『文藝春秋』などで批判しているのは「憂慮せざるを得ない」と、宮内庁の羽毛田信吾長官が12日の定例記者会見で述べたという。つまり皇室典範改正問題は内閣や国会で審議するもので、「天皇陛下、皇太子殿下は何度かにわたって(発言を)『差し控える』とおっしゃっている。寛仁さまにも)そういった観点にお立ちいただきたい」と憂慮しているとのこと。確かに皇族の政治的発言は憲法上からも容認できないが、皇室をタブーで覆い国民の目から遠ざけている宮内庁の在り方にも納得がいかない。天皇は現人神から象徴へと変わったのに、宮内庁は依然として明治憲法下の古い体質から抜け出ていないのではないか。


■『文藝春秋』は買わなかったが、『月刊現代2月号』にノンフィクション作家の保坂正康氏と明治学院大教授・原武史氏の対談「天皇と民主主義」が載っている。両者共に有識者会議が短時間で結論を出した点に疑問を提示、はじめから女性・女系天皇容認という結論ありきだったと述べている。ことに原氏は、女性天皇を認めるなら、同時に宮中そのものの改革もしなくてはならないと主張する。というのも宮中祭祀に関して、女性皇族は新嘗祭に出席できないし、生理中や妊娠中は祭祀を行う宮中三殿にも上がれないからである。いわゆる神道がタブーとする血のケガレというやつだ。そしてこのケガレ感は明治時代以降により強化された。また他方両者は、男系固執派の行き着く先が天皇制の崩壊を招くと警告する。男系派の主張する旧宮家の復活について、保坂氏は旧宮家の中で復帰してもよいと思っているのは竹田恒泰氏ひとりだけで実現性はないとし、原氏も600年前の北朝の栄仁親王を始祖としている旧宮家を認めるのなら、現天皇家が正統と掲げている南朝の流れをくむ人々が名乗りをあげ、戦後の茶弁騒動が再び起こるだろうと話す。
保坂:男系天皇に固執することによって、天皇制が形を失ってしまうこともある。
原:仮にそうなったとき、彼らは天皇を廃止に追い込んだ“逆臣”と名指しされるかもしれません。


■この対談で特に興味深かったのは2つ。その1つは、旧宮家復活派へ異議を唱えるのに最適の文献が存在するという箇所である。それは『闘う皇族―ある宮家の三代』(浅見雅男著・角川選書)で、その最後に貞明皇后(大正天皇の皇后)の言葉が引用されているという。
原:1947年、11宮家の臣籍降下の報を受けた貞明皇后は怒るかと思ったら、眉ひとつ動かさず、「これでいいのです。明治維新この方、政策的に宮さまは少し良すぎました」と言ったというのです。このエピソードは非常に重要な意味を持っています。つまり貞明皇后は近代以降、皇族がどのような存在になっていったかを冷徹にながめていたのだ、という。実際にこの本には香淳皇后(昭和天皇の皇后)を出した久邇宮という一皇族が、自らの特権的な地位を利用して、政治的な野心を抱いて宮中・府中の別を越え、権力を振るおうとした過程が詳しく描かれています。(略)このエピソードが本当ならば、臣籍降下はGHQの強制であるという保守系の人たちの主張は通らなくなります。
保坂:昭和22年11月18日の臣籍降下の当日には、昭和天皇が赤坂離宮に11宮を呼んで別れの晩餐会を開いたといいます。(略)昭和天皇にとってみれば、この日を境に、旧宮家とけじめをつけて別れたわけでしょう。
原:そうです。その流れを踏まえないで、いま時代を逆行して旧宮家復活をと考えている人たちがいる。そうでなくても、女性・女系天皇が認められれば、女性の皇族が宮家を創設することになります。そうすると、皇族の数が戦前を上回る可能性も出てくるわけで、約60年前の貞明皇后の安堵はそれこそ幻になってしまう。


■2つ目は、北一輝が『国体論及び純正社会主義』の中で、「万世一系」にこだわっている連中を「国体寺の山僧」と罵倒し、中でも天皇主義的憲法学者の穂積八束を痛烈に批判したという箇所だ。
原:(略)まるで100年後の穂積八束が八木秀次になったようなものですよ。(略)北一輝に言わせれば、「頭蓋骨を横ざまに万世一系の一語に撃たれて悉く白痴となる」ということになる。

■まさに北一輝の言葉のように、昨今の男系女系論争には、論争以前の貧弱な歴史認識と感情論が多すぎる。まさに社会学的な性(ジェンダー)の露骨な現出である天皇制を、Y遺伝子云々という生物学的な性で正当化しようとする珍説には、馬鹿馬鹿しさ以前に哀れみすら漂う。
象徴天皇制の元、国民の7割が女性・女系天皇を容認するという。それが大多数の民意であるなら、よしとしてもいい。ただし、男系か女系かの二元論的な選択しかないというならば承服できかねる。もっと時間をかけて、天皇制とはなにか、その根源を問いただす議論が必要だ。そして是か非かの選択肢の中には、天皇制の廃止も当然のこととして含めなくてはならない。
さて、日本の皇位継承の特徴について東大名誉教授の中根千枝氏は、日本でいわれている「男系」による継承は、他の多くの社会に見られる父系血縁制による男子継承とは必ずしも同じものではないと述べている。つまり日本には強い父系血縁によるシステムがもともとなく、父―子という血縁が重視されているものの、父の正式な妻の子ということには固執していない。この点が父系血縁性の場合との大きな違いで、したがって息子がいない場合は側室の子にするか、娘を後継者にすることが可能なシステムであり、だからこのような日本のシステムには「男系」「女系」という用語は適切ではない、と。
それを人工的に男系と決めたのは明治時代の皇室典範からで、万世一系の概念も明治からできたものである。決して古い歴史ではない。むしろ明治以降の方が特殊な状態なのだ。古来よりその権威を周囲に利用され続けてきた天皇家だが、幕末のいわゆる倒幕派の薩長は三条や岩倉などの公家とつるんで「玉(ぎょく)を抱き」、嘘の詔勅を出して、それまで孝明天皇の信任が厚かった公武合体派の会津や新選組を朝敵に貶めた。この明治政府がそれまで庶民には馴染みの薄かった天皇を中心に据え、諸外国との戦争を繰り返して、今日の反日感情や靖国問題を生み出したのである。まさに天皇天皇と声高に叫ぶ輩ほど、昔も今も、天皇を私欲のために利用する奸臣なのだ。
いずれにせよ、ものごとには必ず終わりがある。たとえ万世一系にせよ、同じ運命を免れることはない。上で国民の総意であるなら女性・女系天皇を容認してもいいと書いたが、その場合は宮中祭祀などをどうクリアするのか、コイズミ氏らのお手並み拝見という期待を込めての容認である。しかしできれば、三島由紀夫が言ったように、男系が続かなくなったときには天皇制も静かに終焉にするか、あるいは天皇家を明治以前の姿に戻して京都にお帰りいただき、皇位継承も祭祀も私的に自由に行って、日本古来の文化を守りながら末永く幸せに過ごしてもらうことの方が、より人間的で賢明な選択なのではないかと思う次第である。


 コイズミ式女系天皇案に異論噴出
2006年01月11日 (水) | 編集 |

■女性女系天皇やら皇室典範改正やらで何かとかしましい中、昨年末の『週刊新潮 新年特大号』が雅子妃離婚説を報じたのを皮切りに、宮中と東宮の対立を巡ってさまざまな推測や憶測が飛び交っている。週刊新潮によれば、両者の対立のきっかけは皇太子の「人格否定発言」の1年半前に遡るという。「…あることをめぐって雅子妃がお怒りになり、東宮職の幹部に直接電話で、“私、皇太子妃を辞めます”と言って、一方的に電話を切ってしまうという出来事があった。これを伝え聞いた宮内庁は、“離婚”の問題を内々に検討するようになったのです」 
こうした一連の雅子妃側の心情吐露や「皇室にいること自体がストレス」との東宮職医師団による見解は、雅子妃の親族からのリークや、妃本人のマスコミを介した「外圧狙い」にあるのではないかと記事は述べている。


■また他方では、『AERA 1月16日号』のように、離婚説は小泉首相の私的諮問機関「皇室典範に関する有識者会議」の報告書に反対する男系男子固執派の意見だとする説もある。「…最後の奇策として浮かんだのが『離婚説』なのでは。それが公然化することで世論がどう反応するか、様子見しようとしている面もあるのではないでしょうか」(宮内庁関係者)
ようするに男子誕生が望めない雅子妃に離婚してもらい、新しい妃に出産を期待したいという思惑なのだ。実際、八木秀次高崎経済大助教授は「いっそのこと雅子さまにお引き取りいただいたらいいのに」と口にした。それと同時に、新潮と同様、「発信源はむしろ皇太子ご夫妻側ではないのか。深刻さを訴えて同情を誘い、これからの皇室改革を自分たちの都合よく進めようとしているようにも見える」との八木助教授の見解も載せている。

■さて昨日10日の毎日新聞によると、自民党内部に、女性・女系天皇容認のための皇室典範改正案に対し「男系で続いた皇室の歴史を変えるな」という強固な反対論が広がり、展開によっては郵政民営化以上の党内亀裂を生みかねない事態になっているという。この動きは「小泉チルドレン」で作る「83会」にも広がっているそうだ。この場合、女性天皇は認めるが女系は反対。継承順位は男子優先。男系男子を維持という3つが主な意見で、最後にもう聞き飽きた感のある「国民の多くは女性天皇と女系天皇の違いが分かっていない」という男系維持派の言葉で〆られている。


■前掲したAERAは、こうした保守勢力の中の男系男子固執派を、評論家の宮崎哲弥氏は不思議な思いで眺めていると書く。「戦後、皇室は直系正統が定着している。男系主義を主張する人たちは、伝統にこだわるあまり国民の尊崇の根拠がどこにあるのかを見失い、かえって皇室の危機を招く恐れがある」と。

この項つづく また明日ね(^^;)

 コイズミ一声日本橋を~♪
2006年01月07日 (土) | 編集 |

■毎日新聞によると、コイズミ首相が都内の日本料理店で「日本橋やろうよ。おれの任期中にまとめてくれ」と、東京・日本橋の上に架かる首都高をどかせと指示。そのプロジェクトチームが発動したという。後世に残るモニュメントが欲しいんだって。いつも通りの首相のその場の思いつきで、物事が動いてゆく国・日本。いったいどこが民主国家なのかね。お隣りのキム王朝とまったくよく似ていること! 新聞のタイトルも「コイズミ記念碑?」と、ついにカナ書きになってしまった。


■そりゃ、日本橋のあの景観はひどいと誰もが以前から感じていたけど、今やるべき公共事業じゃないだろ。コストは推計で3000~6500億円もかかるというじゃないか。新聞はこの金額を「開かずの踏み切り」対策に使った場合は…と書いているが、それよりも前に今現在の記録的な大雪だ。死者も60人を超え、除雪費用の予算を使い果たしてしまった市町村も出ている。コイズミとその取り巻きに少しでも他人を思いやる心が残っていたら(悲しいことにほとんど期待できないが)、こうした地方に住む庶民の苦難に予算の一部を分配して欲しいものだよね、まったく。

■『サンデー毎日・新春合併号』に「ニュースな人たちへの年賀状」という企画があって、その中の“ヒルズ族さま”宛ての経済アナリスト・森永卓郎氏の年賀状がなかなかよかった。文面はこうだ。
「頌春 ヒルズ族の皆様
 相変わらず儲かってますか? 
 お金の使い道は決まりましたか? 
 アメリカでは寄付してますよ。」
天に宝を積むって言葉もあるし。本物の金持ちならそうするだろうけどね。








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