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激動する社会の波におぼれずに、自分の頭で考え 行動しようじゃないの。 命令されるのなんか 大嫌い。「群れない、媚びない、とんでもない」の猫の精神でがんばっていきまっしょい。
 旅館業は戦場だ!
2005年12月09日 (金) | 編集 |

■いやあ、今夜はしびれた(゚Д゚) 
宴会が2つ。しかも両方とも8時過ぎ始まりで、なかなか到着しないのでやきもきしていたら、案の定ほぼ同時に着いて、それもすぐに宴会を始めるという。各部屋に案内してから、急ターンして刺身を出したり、吸い物を出したり。もうハアハアしてしまう。その合い間に飛び込み客は来るは、1階のお客が頼んだピザ屋が来るは、カラオケの第一興商は来るは…で、まさに戦場を駆け巡っている気分だ。今ちょっと一息ついたところ。だけど、まだまだ深夜まで到着が続く。


■夕方、飛び込み客の部屋の準備をしながらテレビをつけると、ちょうどNHKニュースをやっていて、犯罪被害者の云々というタイトルが映った。「東京都江東区の藤井さん」というアナウンスが流れたのでテレビ画面に目をやると、あらら、なんと亡くなったおじさんの姿が。
通称・砂町のおじさんおばさんは、強盗に殺害され、犯人はまだ捕まっていない。事件の時はかなり大きな扱いになった。藤井の家は私の祖母の実家で、小さい頃は、祖母に連れられてよく遊びに行ったものだ。タクシーで木場の橋をいくつも渡るたびに、ぷうんと材木の匂いがした。
その砂町のおじさんは地域の青少年育成に力を入れていて、夫婦が亡くなった後に残された桜の大木は、長い間地域の人々の憩いの場になっていたという。その木が切り倒されるというので、改めて人々の手で保存することになったそうだ。桜の木の下にはたくさんの子供たちが集っていて、来年花が咲いたら絵に描くんだと笑顔で話していた。
毎日のように殺人や事故といった暗いニュースが続く昨今、いつ身内がそうしたトラブルに巻き込まれないともかぎらない。特に犯罪被害者の救済や心のケアは依然として遅れたままである。しかしそうした中にあって、おじたちが残した人的な遺産が次の世代にしっかりと引き継がれるというニュースを観て、ちょっぴり救われたような、ほのぼのとした気分に浸ったのだった。
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 女系天皇を考える
2005年12月09日 (金) | 編集 |
■本日は皇太子妃42歳の誕生日。
共同通信社の電話による世論調査では、75.3%が女性天皇を認め、女性天皇の子どもが即位する女系天皇についても「認めてもよい」が71.9%で、「男系を続けるべきだ」の16.1%を大きく上回った。また女系天皇を容認する人たちを男女別で見ると、女性77.4%、男性66.1%と女性の方が多かった。
私は天皇制を積極的に認める考えは持たないが、上記の結果が日本国憲法第1条の「国民の総意に基く」意見であるならば、国民の1人としてそれに従うものである。ところが中には強硬に、男系男子の万世一系を遵守すべきという保守派もいる。八木・高崎経済大助教授などは第1代の神武天皇のY染色体が、男系男子によって現在まで継承される血統原理こそが万世一系の本質と唱えていて、初めてこれを聞いたときは、思わず「はぁ~?」と口あんぐり状態になってしまった。

■第一、神武天皇は神話の中の人物ではないか。イザナギ、イザナミの神々が日本の国土を創造して、イザナギノミコトが左目をみそぎの水で洗った時に生まれたのがアマテラス。右目からは弟のツクヨミが生まれた。アマテラスの孫がニニギノミコトで、その曾孫が神武天皇ということになる。神武天皇は127歳まで生きたといわれるが、こういうところは旧約聖書の最初の頃の記述によく似ている。『ロード・オブ・ザ・リング』じゃあるまいし、空想と現実をミックスさせて語るなど、噴飯ものでしかない。それにしても血統だの純血だのブランドだのが好きな人間が多い国だ、日本ていうのは。ブランドには興味なし、飼い猫も雑種オンリーという私には理解不能だ。

■中学時代は生物部に所属して、植物や昆虫採集に熱中した。当時のバイブルは『ファーブル昆虫記』と『シートン動物記』。進化論に夢中になって、地球史年表を描いたものだった。だから、あなたのご先祖は?などと訊ねられると、つい39億年くらい前の最初の原始生命なぞを思い浮かべてしまう。
それに比べれば、皇紀2600年なんて遥かに短い年月だ。現在生を受けているあらゆる生物の体内には、地球46億年のながーい歴史が息づいている。そうした悠久の生命の営みを考えるとき、Y染色体だの男系だのという論はちっぽけな根拠しか有しない。生物的なつながりは、父ではなく母の持つミトコンドリアDNAにこそあるのだから。私たち人類はみな、かつてアフリカの地に生きた「ミトコンドリア・イブ」という名の女性から枝分かれしていった。母の系図を辿っていけば、すべてがグレートマザーのイブに行き着くのだ。これこそ自然な万世一系である。

■天皇制を考えるとき、いわゆる「天皇制」と「近代天皇制」を分けて考えなくてはならない。もともと天皇というのはマジシャンで、たとえれば太陽ではなくて月。その本質は母性である。ところが明治天皇以降、無理やり父性を与えて家父長制のシンボルとしたため、さまざまな亀裂と齟齬が生じた。
イギリスの作家ヴァン・デル・ポストは、天皇制と日本の社会システムをハチやアリの社会になぞらえた。女王バチや女王アリの存在こそが天皇なのだ。そして今回、国民のほとんどが女性天皇と女系天皇を容認することで、天皇制は本来の姿に回帰することになるわけである。