激動する社会の波におぼれずに、自分の頭で考え 行動しようじゃないの。 命令されるのなんか 大嫌い。「群れない、媚びない」の猫の精神でがんばっていきまっしょい。
 台風前夜
2007年09月05日 (水) | 編集 |
  



■また台風が接近中。今度は9号になる。
断続的に強い雨が降ったり止んだりの状況だ。

そうした中、久々に駅前に出かけて雑誌を買ってきた。
本当は書店のそばの図書館にも行きたかったのだが、お掃除のパートさんたちがこんな天気にもかかわらず客室のベランダの窓を開けっぱなしにしておいたので、雨が吹き込んで床やテーブルが濡れているのを発見。あわてて拭いている間に図書館の閉館時間が来てしまった。
ベランダの窓を開けて風を通すようにと毎回言ってるのだが、応用力がないというか、雨でも開けるし、逆によい天気の日でもほんの少ししか開けてないこともある。万事この調子で、私のストレス度も日々アップしてしまう。
周囲の状況を見て、たとえ指示がなくてもちゃんと自分の頭で考え判断してほしいと、これまた常に言ってることなのだが(;-_-) =3 フゥ。


■しかしながらほんのわずかな時間でも外出できたので、ちょっと気分もグリーンに。
月刊誌「論座 10月号」と季刊誌「SIGHT 夏号」を購入。
本屋といっても半分は文具やらゲームが置いてある小さなところなので、他のめぼしい月刊誌といったら「正論」「文藝春秋」「現代」くらいで選びようがない(T.T)
「SIGHT」の秋号はまだ置いてなかった。
この季刊誌は、あの「ロッキング・オン」の渋谷陽一が編集長をやっているのだ。

本屋さん、たまには「世界」なんかも入荷してくれ〜い。





■で、今読んでみたい本はこれ。

『1491―先コロンブス期アメリカ大陸をめぐる新発見』
チャールズ・C・マン著 NHK出版

<本の紹介コピーより>
“発見”以前のアメリカを、私たちは何も知らない

四大文明に比肩する文明の発祥地であり、豊かな文化を築き上げてきたアメリカ大陸先住民。近年の科学的探求と発見は、誤解と先入観にまみれたコロンブス到達以前のアメリカの姿を次々と暴きだしている。歴史の常識を覆し、本国アメリカで驚きと賞賛をもって迎えられたNYタイムズ・ベストセラー。


■高校生のとき、新米の世界史の教師に向かって「新大陸発見というのは征服者の視点から書かれた歴史観なのではないか。なぜ先住民であるインディアン(当時はネイティヴ・アメリカンという言葉はまだなかった)の側に立った歴史をも教えようとしないのか。あなたはこの歴史教科書の記述を正当と考えているのか」と意地悪発言をした私。
ようやく正当な評価が与えられる時代になったか。


同様に明治政府によってひどく改ざんされてしまった江戸時代についても、早く見直して、正しい歴史記述に戻してほしいものだ。







 いわゆるユートピア文学についての戯言
2005年09月23日 (金) | 編集 |
オーウェルの『1984年』の話題が出たところで。
今を去ることずーっと昔、気の合う仲間と同人誌などやっていた頃に書いた、自分の小説に出てくるキャラクターたちとの「お笑い架空座談会」より、そのごく一部を抜粋。

         

ロキ:そもそもユートピアという言葉を知らしめたのは、かのトマス・モアだということくらいはモエさんでもご存知だと思いますが、ユートピアutopiaを分解すると、ギリシア語のou(非・否)とtopos(場所)とに分けられます。この「どこにもない」理想国家は、モアの生きた16世紀の社会体制を批判するものとして生み出されたもので、カンパネルラ、ベーコンを経て、やがて「科学的社会主義」を称するマルクス主義の壁にぶち当たります。
近年の最も名高いユートピア小説としては、オーウェルの『1984年』やハックスリーの『すばらしい新世界』があげられますが、そこに至る間にも、ベラミの『顧みれば―2000年より1887年を顧みる』や、これに対する批判書としてのモリスの『ユートピア便り』、20世紀に入ってからはロンドンの『鉄のかかと』やウェルズの『解放された世界』が、一方ロシアではチャヤーノフの『農民ユートピア国旅行記』やザミャーチンの『われら』が書かれました。この『われら』の影響を受けて、オーウェルやハックスリーがそれぞれの作品を創ることになるのです。
ジェイ:『われら』というタイトルは、バクーニンの言葉からとったものなんだ。
モエ:バクーニンって、アナキズムの親分さんでしょう? 大男で髭面の。
ジェイ:そう。マルクスの天敵。無政府主義というよりも、偉大なる矛盾主義者。
モエ:なるほど、それでロキさん好みなんですね。
ロキ:ぼくが何だって? まったくうっとうしい連中だな。アナキズムの正しい意味は「絶対自由主義」ってこと。おい、ジェイ。自由という文字を取ったほうがより正確だ、なんて言いっこなしだからね。
ジェイ:自分から言ってれば、世話ないよ。
ケニー:今までに名前があがった中で、ロキが面白いと思った本はどれですか?
ロキ:ぼくのお薦め本は、1984年のロシアの農本主義ユートピアを描いた鋭い予言書である『農民ユートピア国旅行記』と、さっき言い忘れたけど、バージェスの『1985年』。
モエ:へえっ、そんな本があるんですか?
ロキ:バージェスは『時計仕掛けのオレンジ』の作者で、『1985年』は、オーウェルの『1984年』についての評論とバージェス自身の小説がくっついた、エッセイ・ノヴェル(評論小説)なのです。
ジェイ:バージェスは彼の著書の中で、「オーウェルの1984年は本質的にコミックな本です」とか「オーウェルは、ユートピアもしくはカコトピア(悪いユートピア)の実物大模型を造るという知的ゲームをしていたのです」などとブラックユーモアたっぷりに皮肉ってる。あと、ぼくだったらゴールディングの『蝿の王』とコルチャックの『子どものための美しい国』をぜひとも推薦したいな。少年たちによる一種のユートピア建設とその崩壊という興味深い内容で、ね。

          

きのう急にバージェスの『1985年』が読みたくなって本棚を探したが、どこにもない。
去年からここ湯河原に来て、家に置いてきたままの蔵書を、子供たちに頼んでときどき送ってもらっているが、主にマンガ本ばかり衣装ケースにつめて送ってくるわけで(ーー;)
大型書店がたくさんあった実家周辺と違い、なんと湯河原は駅前に文房具店を兼ねた小さな本屋しかない。
おかげで精神的な飢餓状態に陥ってしまってますワ。
かつて湯河原は芥川や藤村、独歩といった多くの文人が逗留した温泉地だったのに、本屋がないとはどーゆーこっちゃい。
友人たちと心ゆくまで語り合いたい、今日この頃の「秋日和」である。