激動する社会の波におぼれずに、自分の頭で考え 行動しようじゃないの。 命令されるのなんか 大嫌い。「群れない、媚びない、とんでもない」の猫の精神でがんばっていきまっしょい。
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 流れは変わるか? ポスト鳩山で小沢氏周辺が樽床氏を支持、そして韓国統一地方選で与党のハンナラ党が大敗
2010年06月03日 (木) | 編集 |



民主党代表選への出馬を表明した
樽床伸二衆院環境委員長(写真左)と菅直人副総理兼財務相。
4日昼には新代表が決まる運びだ(3日夕、東京・永田町の同党本部) 
【時事通信社】




■民主党代表選挙の下馬評では菅副総理が優勢になっているので
今朝Twitterに「ポスト鳩山。かつてロシアのエリツィン大統領が後継にプーチンを
指名して、世界中が Who is Putin? と驚いたように、思い切った斬新な人事が必要だ。
私が民主党の幹部だったらそうするが…。 」と書き込んだ。

その後テレビを見たら、樽床伸二衆議院環境委員長も立候補したとのこと。
これには私の方が、Who is Tarutoko? だわ (;^_^A
名前は知っているが、どういう人物かまではわからない。
顔が森田健作に似ているのでちょっと萎えたが、エリートでないところは好感度大か。

さらに夜のニュースで、小沢幹事長に近いグループがこの樽床氏を支持する方針と聞いて
エエッと驚いた。自分で思い切った人選をと書いて驚くってのも変だけど。
いずれにせよ、もうすぐ決着がつくわけだし、さらに一波乱あるのかどうか…。
う〜ん。それにしても小沢氏、おそるべし(^^)


    NHK 6月3日
      http://www3.nhk.or.jp/news/html/20100603/t10014889471000.html 

        菅氏と樽床氏 立候補を表明

 鳩山総理大臣の辞任表明を受けて、4日に行われる民主党代表選挙をめぐって、菅副総理兼財務大臣と樽床伸二衆議院環境委員長が記者会見して立候補を正式に表明しました。また、動向が焦点となっていた小沢幹事長に近いグループは、樽床氏を支持する方針を決めました。(中略)

 菅副総理は、記者会見し、「日本再生というたいまつを鳩山総理大臣から引き継いでそれを実現につなげていくために代表選挙に立候補する」と述べ、立候補を正式に表明しました。
 一方、三井国会対策委員長代理や松本衆議院議院運営委員長ら、衆参の国会議員およそ40人が会合を開き、樽床伸二衆議院環境委員長を推すことで一致しました。そして、樽床氏は、記者会見し、「去年8月の政権交代で、自民党的な政治にノーがつきつけられ、民主党に対して新しい政治が期待されている。わたしが代表に就任した際には、最初に衆議院の定数を80議席減らすことに取り組みたい。世代交代を進め、過去のしがらみと慣習にとらわれない社会を作っていきたい」と述べ、代表選挙への立候補を表明しました。
 また、樽床氏は、普天間基地の移設問題に関連して「日米合意の内容は守っていかなければならないが、同時に、着実に沖縄の負担を減らす方向で究極の理想に向けて根気強く、のみとトンカチで穴を開けていきたい」と述べました。 さらに樽床氏は、小沢幹事長との関係について「親小沢か反小沢かという二極に分ける考え方には立たず、それを乗り越えていかなければならない。どういうグループに居ようと仲間だ」と述べました。
 こうしたなかで、小沢幹事長に近い議員グループでは「民主党が変わったことを国民に示すことが必要だ」として、鳩山内閣で副総理を務めている菅氏ではなく、樽床氏を支持する方針を決めました。(中略)

 樽床伸二氏は、大阪12区選出の当選5回、50歳。松下政経塾の出身で、平成5年の衆議院選挙で旧大阪7区に、当時の日本新党から立候補して初当選しました。民主党では、国会対策委員長代理や民主党「次の内閣」の国土交通大臣を歴任し、現在は、衆議院環境委員長を務めています。








    

両方とも東京新聞より
写真右:韓国の統一地方選を終え、辞意を表明したハンナラ党の鄭夢準代表(右)
=3日午前、ソウル市内で(聯合・共同)



■もう1つの特筆すべきニュースがこれ。
2日に投票が行われた韓国の統一地方選挙は、事前の予想に反して与党のハンナラ党が
大敗した。あの哨戒艦沈没事件で北朝鮮への強硬姿勢を取りすぎたイ・ミョンバク政権
への反発が招いた結果という分析だ。
韓国の人々は政府やメディアの扇動にだまされず、冷静にこの事件を見ていたわけだ。
米軍基地問題も、同じ悩みを抱える国同士、日本と韓国は協力し合って米国に対抗して
いけば、解決への糸口もより早く見えてくるのではないだろうか。


    NHK 6月3日
      http://www3.nhk.or.jp/news/html/20100603/t10014873761000.html

        韓国の統一地方選 与党が大敗

 韓国で2日に投票が行われた統一地方選挙は、3日午前までの開票の結果、与党のハンナラ党が大敗し、哨戒艦沈没事件を受けて強硬策に転じたイ・ミョンバク政権は北朝鮮に対する政策の見直しを迫られる可能性も出ています。

 韓国の統一地方選挙は、首都ソウルなど7つの大都市の市長と、日本の県に当たる9つの道の知事などを決めるもので、2日に投票が行われ、3日午前までに開票作業を終えました。このうち、ソウルの市長選挙は、与党・ハンナラ党の現職、オ・セフン候補が接戦の末、野党・民主党の女性候補ハン・ミョンスク元首相を破りました。しかし、ハンナラ党は、主な16の首長ポストのうち、獲得できたのは、4年前の前回選挙の半分の6つのポストにとどまるなど、大敗を喫しました。
 今回の選挙では、哨戒艦沈没事件を受けての対応など、対北朝鮮政策が最大の争点となり、与党側は、南北の交流の中断を決めたイ・ミョンバク政権の姿勢をアピールしました。これに対して、野党側は、沈没原因をめぐる調査の結論を告示の日に合わせて発表するなど、与党が事件を選挙に利用しているなどと批判した結果、軍事境界線に接するカンウォン道で野党の知事が誕生するなど、今の政権の強硬策に不安を抱く人が少なくないことが浮き彫りになりました。 イ・ミョンバク政権は、当面、北朝鮮に対する圧力を緩めない方針ですが、今回の選挙での大敗を受けて、今後、政策の見直しを迫られる可能性も出ています。





■ところが韓国内のこうした変化の一方で、オバマ大統領は未だに北朝鮮非難に
言及している。
地方選の結果を見たあとで、この発言がどう変化していくのか、日本の基地問題
も含めて見守っていきたい。


    時事通信 6月3日
      http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2010060300225

      「北の責任追及」と強調=哨戒艦事件で米大統領

【ワシントン時事】オバマ米大統領は2日、米民間団体コリア・ソサエティーの晩さん会にビデオメッセージを寄せ、韓国の哨戒艦沈没事件について、「北朝鮮によるいわれのない侵略行為」と非難、国連安保理などを通じ、同国の責任を追及していく方針を改めて表明した。
 大統領はこの中で、李明博大統領と韓国国民が今回の事件で「すばらしい忍耐と自制を見せた」と称賛。韓国の対応を全面的に支援するとした上で、「韓国の安全保障と防衛に対する米国の決意は決して揺らがない」と強調した。







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 必殺「鳩山・小沢W辞任」作戦炸裂で、自民もメディアも右往左往
2010年06月02日 (水) | 編集 |



民主党の両院議員総会で辞意を表明後、
小沢一郎幹事長(中央)と握手する鳩山由紀夫首相(2日午前10時24分、国会内)。
鳩山政権は8カ月半で総辞職することになった。
小沢一郎幹事長ら執行部も交代する 【時事通信社】





■朝10時前に鳩山首相が辞任の意向というNHKの速報が流れ、その後、民主党の
両院議員総会で鳩山首相と小沢幹事長の辞任が明らかになった。

辞任の一報を目にした直後は驚きと深い悲しみに襲われたが、鳩山首相の両院議員総会
での発言を聞いているうちに、首相の計算された智謀と小沢氏の胆力を改めて思い知った。
なぜなら、これまでの内外からの数々の批判や攻撃、不満をみごとにシャットアウトして
退路を断つという大勝負に打って出たからだ。

その証拠にしてやられた自民党の大島幹事長は「国民の目をごまかすための辞任だ」と
コメントしながらその目はうつろに宙を泳いでいたし、テレビ局のコメンテーターたちも
支離滅裂な言葉を吐き散らしていた。
時間が経つにつれて「1年ももたなかった」「選挙目当て」といったいつも通りの記事が
蔓延するだろうが、最初の反応が彼らの本心の表れであるわけだから、それだけ衝撃も
大きかったことになる。



■首相の発言がすぐにアップされたので転載する。
このメッセージの中で私が共感を覚えた箇所を赤字で示しておく。

   朝日新聞 6月2日
     http://www.asahi.com/politics/update/0602/TKY201006020201.html?ref=reca

       鳩山首相、両院議員総会での発言要旨

 お集まりの皆さん、ありがとうございます。そして国民のみなさん、本当にありがとうございました。

 国民の皆さんの、昨年の熱い夏の戦い、その結果、日本の政治の歴史は大きく変わった。国民の皆さんの判断は決して間違っていなかった。私は今でもそう確信している。こんなに若いすばらしい国会議員がすくすくと育ち、国会の中で活動を始めてくれている。それも国民の皆さんの判断のおかげだ。

 政権交代によって、国民の皆さんの暮らしが必ずよくなる。その確信のもとで、皆さん方がお選びいただき、私は総理大臣として今日までその職を行ってきた。皆さん方と協力して、日本の歴史を変えよう。官僚任せの政治ではない、政治主導、国民の皆さんが主役になる政治を作ろう。そのように思いながら今日までがんばってきたつもりだ。私はきょうお集まりの国会議員の皆さんと一緒に、国民のための予算を成立させることができたことを誇りに思っている。子ども手当もスタートした。高校無償化も始まっている。子どもに優しい、未来に魅力のある日本に変えていこう、という私たちの判断は決して間違っていないと確信している。

 産業を活性化させなければならない。特に一次産業が厳しい。農業の戸別所得補償制度、おコメからだが、スタートさせることもできている。様々な変化が国民の暮らしの中に起きている。水俣病もそうだ。医療崩壊が始まっている地域の医療をなんとかしなければいけない。厳しい予算の中で、医療費をわずかだが増やすことができたのも国民の皆さんの意思だと思っている。これからもっともっと人の命を大切にする政治を進めていかなければならない。

 ただ、残念なことに、そのような政権与党のしっかりとした仕事が、必ずしも国民の皆さんの心に映っていない。国民の皆さんが徐々に聞く耳を持たなくなってきてしまった。そのことは残念でならないし、まさにそれは私の不徳の致すところ、そのように思っている。

 その原因、二つだけ申し上げる。

 やはりそのひとつは普天間の問題だろう。沖縄のみなさんにも、徳之島のみなさんにもご迷惑をおかけしている。ただ、私は本当に、沖縄の外にできる限り米軍の基地を移すために努力をしなければいけない、いままでのように沖縄の中に基地を求めることが当たり前じゃないだろうと。その思いで半年間努力してきたが、結果として県外にはなかなか届かなかった。いやこれからも県外に、彼らの仕事を外に移すように、努力をしていくことは言うまでもないが、一方で北朝鮮が韓国の哨戒艦を魚雷で沈没させるという事案も起きている。北東アジアは決して安全、安心が確保されている状況ではない。

 残念ながら、沖縄にご負担をお願いせざるをえなくなった。そのことで沖縄の皆様方にもご迷惑をおかけしている。特に社民党に政権離脱という厳しい思いを与えてしまったことが残念でならない。

 ただ、社民党とは一緒にいままで仕事をさせていただいてきた。これからもできる限りの協力をお願い申し上げてまいりたい。

 これからも県外に米軍の基地というものを少しずつでも移すことができるように、新しい政権としては努力を重ねていくことがなによりも大切だと思っている。社民党より日米を重視した、けしからん。その気持ちもわからないでもない。ただ、社民党とも協力関係を模索していきながら、いまここは日米の信頼関係を何としても維持させていかなきゃならないというその悲痛な思い、ぜひ皆さんにもご理解を願いたい。

 私はつまるところ、日本の平和は、日本人自身で作り上げていくときをいつかは求めなきゃならないと思っている。米国に依存しつづける安全保障、これから50年、100年続けていいとは思わない。鳩山がなんとしても、少しでも県外にと思ってきたその思いをご理解願えればと思っている。その中に、私は今回の普天間の本質が宿っていると思っている。

 いつか、私の時代は無理だが、あなた方の時代に、日本の平和をもっと日本人自身でしっかりと見つめていくことが出来るような、そんな環境をつくること。現在の日米の、同盟の重要性はいうまでもないが、一方でそのことも模索していただきたい。

 私は、その確信の中で、しかし、社民党を政権離脱という大変厳しい道に追い込んでしまったその責任はとらなければならないと。そのように感じている。

 いまひとつは、政治とカネの問題だった。そもそも私が自民党を飛び出してさきがけ、さらには民主党を作り上げてきたのも、自民党政治はダメだ、もっとお金にクリーンな政権を作らなければ、国民の皆さんは政権に対して決して好意をもってくれない。なんとしてもクリーンな政治を取り戻そうではないか、その思いだった。

 それが結果として自分自身が、政治資金規正法違反の元秘書を抱えていたなどということが、私自身まったく想像だにしていなかった。そして、そのことが議員の皆さん方に大変なご迷惑をおかけしてしまったことを本当に申し訳なく、なんでクリーンであるはずの民主党の、しかも代表が、こんな事件に巻き込まれるのか。皆さまがたもさぞご苦労され、お怒りになったことだと思う。私はそのような「政治とカネ」に決別をさせる民主党を取り戻したいと思っている。皆さん、いかがでしょうか。

 そのことで、私自身も、この職を引かせていただくことになるが、あわせてこの問題は、小沢幹事長にも政治資金規正法の議論があったことも皆様方、周知のことだ。先般、二度ほど幹事長ともご相談を申し上げながら、「私も引きます。しかし、幹事長も恐縮ですが、幹事長の職を引いていただきたい。そのことによって新しい民主党、よりクリーンな民主党を作りあげることができる」。そのように申し上げた。幹事長も「わかった」と、そのように申された。決して受動的という話ではない。お互いにその責めを果たさなければならない。

 (北海道教職員組合の違法献金事件で陣営が資金提供を受けたとされる)小林千代美議員にもその責めを負うていただきたい。私たち民主党を再生させていくためには、とことんクリーンな民主党に戻そうじゃありませんか、みなさん。そのためのご協力をよろしくお願いいたします。

 必ずそうなれば、国民の皆さんが新たな民主党に対して聞く耳を持って頂くようになる。そのように確信をいたしている。私たちの声も、国民の皆さんに届くだろうし、国民の皆さんの声も、私たちにストンと通る新しい政権に生まれ変わると確信している。

 私はしばしば宇宙人だと言われている。私なりに勝手に解釈すれば、いまの日本の姿ではなく、5年、10年、20年、何か先の姿を国民の皆さんに、常に申し上げているから、何を言っているかわからんよと、そのように国民の皆さんにあるいは映っているのではないか。そのようにも思う。

 例えば、地域主権。もともと国が上で、地域が下にあるなんて社会はおかしい。むしろ地域の方が主役になる日本にしていかなきゃならない。それがどう考えても、国会議員や国の官僚が威張っていて、くれてやるからありがたく思え。そういう中央集権の世の中がまだ変わっていなかった。そこに少なくとも風穴が開いた。かなり大きな変化がいま出来つつある。これからさらに、一括交付金など強く実現を図っていけば、日本の政治は根底から変わる。

 地域の皆さんが思い通りの地域をつくることができる。そんな世の中に変えていけると思う。いますぐ、なかなかわからないかもしれない。しかし、5年、10年たてば必ず、国民の皆さんは、鳩山の言っていることはこういうことだったのか、とわかっていただける時が来ると確信している。「新しい公共」もそうだ。官が独占している、いままでの仕事、できる限り公を開くと言うことをやろうじゃありませんか。皆さん方が主役になって、本当に国民が主役になる。そういう政治を、社会をつくりあげることができる。まだ、なかなか新しい公共という言葉自体がなじみが薄くて、よくわからん、そう思われているかもしれない。ぜひ今日、お集まりの議員の皆さん、この思いをこれが正しいんだ。官僚の独占した社会ではなく、できるだけ民が、国民の皆さんができることをやりおおせるような社会に変えていく。その力を貸して頂きたい。

 東アジア共同体の話もそうだ。いますぐという話ではない。でも、必ずこの時代が来る。国境を越えて、お互いに国境というものを感じなくなるような、そんな世の中を作り上げていく。そこに初めて、新たな日本というものを取り戻すことができる。私はそのように思っている。

 国を開くこと、そのことの先に未来を開くことができる。私はそう確信をしている。ぜひ新しい民主党、新しい政権を皆様方の力によって作ってほしい。そのときにいま鳩山が申していた、どうも先の話だなと思っていたことが、必ず皆さんの連携の中で、よしわかった、と理解していただける国民の皆さんの気持ちになっていけると、私はそう確信をしている。

 一羽のヒヨドリが済州島のホテルに飛んできた。そのヒヨドリは我が家から飛んできたヒヨドリかなと、姿形が同じだからそのように勝手に解釈をして、そうかこの鳥も早く、もうそろそろ自宅に戻ってこいよ、そのことを招いているようにも感じたところだ。雨の日には雨の中を、風の日は風の中を自然に歩けるような、苦しいときには雨天の友、お互いにそのことを理解し合いながら、しかし、その先に国民の皆さんの未来というものをしっかり見つめ合いながら、手を携えてこの国難ともいえる時にぜひ、皆さん耐えながら、そして国民との対話の中で新しい時代をつかみとっていこうではありませんか。

 大変ふつつかな私だったが、今日まで8カ月余り、皆さんとともに先頭に立って歩ませていただいたことに、心から感謝を申し上げながら、私からの国民の皆さん、特にお集まりの皆様方へのメッセージといたします。











■優れた政治家は50年、100年先の未来を見通して現在の政策を立てる。
凡庸な政治屋は「木を見て森を見ず」のたとえのように、目先の利害のみに終始する。

鳩山首相の発言を聞きながら、私は「燕雀安んぞ鴻鵠の志を知らんや」という「史記」の
故事を思い出していた。
「えんじゃく いずくんぞ こうこくの こころざしを しらんや」
高校の漢文の授業で最も印象に残った言葉で、ツバメやスズメのような小さな鳥には
大きな鳥の志はわからない。つまり小人物には大人物の深い志は理解できないという意味だ。

鳩山首相や小沢幹事長にとって不幸なことは、新政権を支えるべき国民の多くが未だ燕雀の
ままで、未来へと続くこの国の形についての想いを共有できなかったことだろう。



■思えば昨年念願の政権交代が実現して、10月の末に首相の所信表明演説があった。

    鳩山首相の所信表明演説に思う 09年10月27日
      http://tekcat.blog21.fc2.com/blog-date-20091027.html


当時のブログを読み返すと、すでにこの時から「のりピー」騒ぎによるメディアの
新政権つぶし運動が始まっていたことがわかる。

首相の所信表明演説全文のリンク(朝日新聞)はすでに途切れてしまっているが、鳩山首相の
以下の言葉に深い共感と感銘を受けた人も多かったはずだ。

 日本は、140年前、明治維新という一大変革を成し遂げた国であります。現在、鳩山内閣が取り組んでいることは、言わば、「無血の平成維新」です。今日の維新は、官僚依存から、国民への大政奉還であり、中央集権から地域・現場主権へ、島国から開かれた海洋国家への、国のかたちの変革の試みです。




■当時の初心を思い出すべきは、むしろ私たちの方ではないのか。
無血革命は一朝一夕では成し遂げられない。
数人の優秀なリーダーだけでも成し遂げられない。
私たち大勢の国民の強い想いと決してあきらめない心があってはじめて
さびた重い門もこじ開けることができるのだ。







 硬直した思考では未来は拓けない(2)  ~諸葛孔明のエピソードから考える~
2010年06月01日 (火) | 編集 |

■昨日の続き…みたいなもの(^^;

日本の社会は実質的に、東大法学部卒の官僚が支配する官僚政治国家である。
しかしながら政権交代によって吹き出した諸々の矛盾や事業仕分けでの答弁に
よって、これまでずっと最高のエリート集団と信じ込まされてきた官僚たちが
実は思ったほど頭脳優秀ではないのでは…と衆人のしるところとなった。
むしろ他国との重要な駆け引きではずいぶんとヘタレな姿を晒しているじゃないか、と。



■さて昨日は坂本龍馬についてちょっと触れたので、今回は「三国志」から。
映画『レッドクリフ』を観て三国志に興味を持ったわけなのだが、その中で名高い
諸葛孔明が生きた時代は西暦3世紀で、これはなんと日本の邪馬台国の時代に相当する
と知ってショックを受けた( ̄□||||!!

で、「三国志」関連の本やマンガの中でなかなか面白かったのが、往年の人気マンガ
「スーパージェッター」の久松文雄が画を描いた『諸葛孔明』というマンガ本だった。
その第1巻「臥竜の志」では孔明の誕生から論客として頭角を現し始める青年期が描かれ
ていて、司馬徽(しばき)に師事した孔明と仲間の塾生たちの比較がとても興味深い。

 
        


水鏡塾で孔明は法家の学を中心に、論語・春秋・詩経などを学んだ。
塾には優秀な人材が多く、とくに崔州平・徐庶・石広元・孟公威らと孔明は親しく交わった。
他の学友たちが経典の語句の解釈にこだわり、掘り下げて学ぶやり方に対し
孔明は文章の要点を把握するだけの学習法だった。
しかし秀才ぞろいの水鏡塾の中で、孔明は独自のひらめきと、とくに応用の才で
水鏡先生も舌を巻くほどの能力を発揮した。


酒場で弟子たちが議論を交わしている。

「なんたって孔子の著した『論語』は最高だよ」
「オレも同感だね」
「人間ちゅうものをつきつめて探求し、あるがままに人間性を見ようという考え方が
 すばらしい」 
「おれはさ、孔子や孟子の性善説より、荀子・韓非子の性悪説こそ人間の本質を
 ついたものだと思うぜ」
「人間は与えられた環境しだいでどうにでもなるっていうのが韓非の考え方だろ」
「韓非は為政者にとって都合のいい政治家だよ。人民にとっては毒が強すぎる」
「孔明、おまえはどう思う?」


たずねられて孔明はこう答える。

「むずかしいな。オレにはどの学者の理論も最高とは言いきれん。
 みな長所もあれば短所もある。きみたちのように書物の知識を徹底して掘り下げ
 究めようというのもけっこうだが、肝心なことは、その知識が現実に役に立つか
 どうかを見究める知恵だよ」


ケチをつけられたと思った弟子の一人がいきりたつ。
しかし孔明は涼しい顔で、

「君たちほどの才があれば、努力しだいで州の牧や郡の太守ぐらいには出世できると
 思うよ」


孔明が帰った後で、塾の中でも飛びぬけた秀才の徐庶が酒を飲みながら仲間たちに語る。

「以前孔明と二人で話していたとき、やつはこう言ってたぜ。
 いずれは管仲や楽毅(がくき)のようになると」

驚く弟子たち。なぜなら…

管仲とは春秋時代、斉の桓公を補佐し天下の覇者とした名宰相である。
楽毅とはその四百年後、燕の昭王に仕え、大国・斉を攻め、七十城をおとした名将である。


「孔明のやつ、調子がいいぜ」と不満をぶつける弟子たちに対し、徐庶は…

「いや…孔明は、その二人に勝る大業を成しとげる人物だとオレは思ってる。
 やつなら太公望にも匹敵するぐらいの大器になるかも知れんぞ」
「徐庶、おまえマジで言ってるのか。冗談にもほどがある。太公望といえば周の
 文王・武王のもとで殷を滅ぼし、周王朝八百年の礎を築いた大賢人だぜ」


しかし徐庶は、かまわず続ける。

「孔明という男は学問を知識としてだけでなく、実践に生かす知恵と、大きな視野で
 ものごとを見る天性の資質を備えている。
 オレなんか、やつの足もとにも及ばんよ」




        



■ま、これは創作の中のエピソードだが、実際の孔明もこんなかんじだったらしい。

司馬徽が、彼ら自身を「俊傑」と称し、単なる学者と峻別していたように、襄陽(じょうよう)グループは、学問の習得を目指しただけではない。孔明が常に自分を管仲や楽毅と比し、龐統(ほうとう)が帝王学を論じたように、国家の経営を抱負とする「名士」の集団であった。
孔明が理想とする管仲は、春秋時代の斉の宰相で、桓公(かんこう)を補佐して最初の覇者とした政治家であり、楽毅は戦国時代の燕に仕え、斉に攻め込み70余城を攻め落とした武将である。
孔明は、故郷の斉に係わる政治家として管仲、将軍として楽毅を尊敬し、自己を準(なぞら)えていたのである。
友人たちが経典の細かい解釈に夢中になる中、孔明は、大まかな解釈に留めていた。荊州学は単なる経典解釈ではなく、乱世を収束させる実践を重んじたのである。孔明の態度は尊重され、やがて「臥龍(がりょう・まだ伏せていて世の中に現われていない竜)」と称されるようになった。
   渡邉義浩『図解雑学 諸葛孔明』より




■諸葛孔明というと「軍師」のイメージが強いが、実際の孔明は「名士」である。
上の渡邉氏の著書によると、【「名士」とは、知識人の間で名声を得て、それをもとに
地域社会で支配階層を形成する人々のこと】だそうだ。
そして三国志の時代は英雄・豪傑だけが活躍したのではなく、彼ら君主をバックアップ
して政権の維持・運用を可能にした「名士」の存在が大きかった。
いわば現代における「官僚」のようなものだ。
そしてこれもまた共通しているのだが、「名士」は仲間同士の情報ネットワークを広く
持っていて、だから孔明の外交手腕もこの情報網によって発揮されたのだが、
「名士」はしばしば君主の権力基盤を脅かすほどの力を持つことがあるため、三国時代の
君主たちは名士をいかに支配下に置くかにも頭を悩ませていたらしい(^^;


■孔明がその実力をいかんなく発揮するようになるのは、君主・劉備没後に蜀の丞相
(じょうしょう 宰相・首相)になってからである。
彼は様々な産業を興して国内を豊かにし、公平な法の遵守で国の安定を保った。

さて今も昔も政治家や役人(官僚)は賄賂や天下りで私腹を肥やす悪人といったイメージが
定番だが、孔明に際立つ特徴は法に基づく厳格で公平な統治を行った点にある。
褒賞も刑罰も実に公平で例外がない。
自身にも厳しく、死後に残った財産はごくわずかだった。


■もとより孔明は、いわゆるエリートではない。
そこそこの田畑(土地)があってそこから得る収入で食べるのには困らなかったが、
27歳で劉備に仕えるまで、定職につかずにぷらぷらと自己流で学問に励んでいた。
その孔明と、まだ武功もなく勉強嫌いで暴れん坊の劉備グループがくっついて
彼らの対極ともいえる大国・魏のエリート・曹操に戦いを挑むというストーリーが
時代を越えて庶民の夢と憧れをかきたてるのだろう。

なにより小国といえども蜀という一国の皇帝に劉備をつかせ、自らも宰相として戦国の
世を生きた孔明の戦略は、型にはまったエリート的な発想を超えたところにあったから
こそ成功を収めたのである。







 硬直した思考では未来は拓(ひら)けない 「坂本龍馬」を礼賛しながら、実際に龍馬が現われたら容赦なく叩き潰す日本社会
2010年05月31日 (月) | 編集 |

■福島大臣の罷免と社民党の連立離脱に大手メディアは喜色満面に
これまで批判の対象だった社民党と福島党首をさかんに誉めそやしている。
おかしなことだ。
大手メディアがこれまでやってきたのは、異常とも思えるほど頻繁な政権支持率
発表と小沢・鳩山の「政治と金」批判の大合唱だけだった。
その一方で、自分たちに都合の悪い「メディアと金」や「記者クラブ」問題は無視を
決め込んでいて、どうやらその二律背反に気づかないらしい。



■情けないことに国民の中の少なからぬ人たちもこのメディアの騒ぎに引きずられ、
福島党首を立派だとたたえ、鳩山首相には裏切り者として退陣を迫っている。
確かに福島党首には自分の考えを最後まで貫いたという潔さはあるが、多くの国民の
命を預かるリーダーとしての資質を考えた場合はどうだろう?

「私を罷免することは沖縄を切り捨て、国民を裏切ることだ」と彼女は言った。
これを聞いて、逆に私はしらけた気分になった。
「移設先はグアム、テニアン」「ダメなものはダメ」
そうした言葉は勇ましく、あくまで信念を貫く正義の人のようだ。
しかしそれは時として、自分や周辺の人々を袋小路に追い込んでしまうこともある。

かつて世界大戦で日本の敗色が濃くなっても、後戻りすることができないリーダーたちは
さらに不毛な戦いに国民を巻き込み、捕虜になるのは卑怯者だと自決に追い込んだ。

福島党首には、もし海外移設が困難になった場合、緊急措置としての国内(県外)候補地案は
なかったのだろうか? 
もしそうだとしたら、いざと言うときの代替案(逃げ道)も持たずに、「これしかない。突撃ーっ!」
と叫ぶリーダーには、私ならとても怖くてついていけない。



■私は特に鳩山首相を擁護する気持ちも、福島党首をいたずらに非難する気持ちもない。
ただ以前はずっと「社会党」を支持してきた身にとって、結局「ダメなものはダメ」という
硬直した融通のなさゆえに支持を減らし、ついには党そのものが消滅した。
そして今また同じような場面に遭遇して、悲哀から深いため息をついているのだ。

ため息をつきたくなるのは、メディアに踊らされ簡単に誘導される人々に対しても同様だ。
少し前の一連の食品偽装事件を思い出してほしい。
連日メディアがまるで人身御供のように糾弾し叩きまくった企業やお店を。
少し冷静になって振り返れば、閉店や廃業に追い込むほどひどいことをやっていたのか、
もちろん中にはそうした悪辣な企業もあったが、ほんのちょっとした過ちを迫られ、
全部一律に閉店になった洋菓子チェーンもあった。
駅前の未だに空き店舗になったままのその店の前を通るたび、私は集団リンチにも似た
かつての事件を思い出す。



■さて昨日も『龍馬伝』について少し触れたが(^^;
歴史上の人物の中で、常にトップ人気を誇るという坂本龍馬。
混迷のきわみにあった幕末という特異な時代を、何者にも束縛されず自由な発想と行動力を
もってさっそうと切り拓いた龍馬に、理想のリーダーの姿を見出しているからだろう。
とはいえ、この理想化された龍馬像は多分に司馬遼太郎の小説の影響を受けているのだが。

だがしかし、みんながその生き方に憧れる龍馬(新選組ファンの私としては賛同できない)が
あるいは龍馬みたいな人物が実際に目の前に現われたとしたらどうだろう…?
彼は待ち望んだ日本のヒーローとして、やはり絶賛されるのだろうか?

もしそうであるなら、日本も多様な生き方や発想を許容する成熟した社会になったというしるし
である。これほどうれしいことはない。
建前では多少破天荒でも豪腕でも日本をぐいぐい引っ張っていってくれるリーダーを望みながら
少しでもスキャンダルを見つけると、今度は集団リンチのように叩き潰し、優秀な人材を一掃
して日本を無能な政治屋と利権にむらがる官僚の巣にしてきたという過去のあやまちから、
私たち国民がしっかり学んだ結果だと、誰もが誇らしく思うことだろう。

もし、本当にそうであるのなら…。







 2010年版『敗北を抱きしめて』か? 「日米共同声明」と福島大臣の罷免
2010年05月28日 (金) | 編集 |

■朝っぱらテレビ画面の中でアーミテージ氏が何やらしゃべっていた。
ほんの一瞬ちらりと見ただけなので、どのテレビ局の何という番組か、また
アーミテージ氏が何をしゃべっていたのかはわからない。

          ↓

そして鳩山首相とオバマ大統領が電話会談し、その後日米両政府による、
米軍普天間飛行場移設に関する共同声明が発表された。

          ↓

この共同声明発表について、クローリー米国務次官補(広報担当)は
「重要な一歩だ。最近の数週間に日本政府が下した困難な決断をわれわれは忘れない」
と評価した。

          ↓

夜、首相官邸で臨時閣議が開かれ、普天間飛行場の代替施設を「名護市辺野古」周辺に
移設する対処方針を決定。
鳩山首相は、閣議での署名を拒否した福島瑞穂大臣(消費者・少子化担当相)を罷免した。



■第2次大戦の敗北によって日本は焦土と化し、米国の占領軍兵士たちがやってきた。
しかしそこで彼らが見たのは、米兵たちを心から歓迎し、新しい国づくりに希望を
持って邁進する日本人の姿だった。
当時のこの日本人がいかに戦争の「敗北」と向き合い驚異的な経済復興を遂げていった
かを描いたのが、ジョン・ダワーの『敗北を抱きしめて』である。

今回の鳩山首相の「転向」と日米共同声明をみて、米国による戦後の占領が依然として
続いている事実を改めて自覚した。
民主党新政権に米国からの真の独立という希望を重ね見ていた有権者国民は、またしても
大きな敗北を味わったのである。
いや、事態は戦後よりもますます複雑怪奇な形になっている。
かつてのGHQに代わって今は官僚がこの国を支配し、財界や政治家、メディアを牛耳って
国民を意のままに操っているのだから。
そしてそのバックにいるのが米国のジャパンハンドラーたちである。


■しかしジョン・ダワーが書いたように、はたして当時の日本人は敗北を抱きしめ、敗北
と向き合ってこの国の未来を切り開いてきたのだろうか。
いや違うと、私は思う。
敗北という事実にきちんと向き合い科学的に敗因を分析することなく、代わりに敗戦を終戦と
置き換えるなどの姑息な覆い隠しで押し通してきてしまったからこそ、新たな官僚支配政治と
いうシステムをここまでのさばらして、今そのしっぺ返しを受けているのではないか。

確かに鳩山首相が辺野古案に回帰し、福島氏を罷免したことに対しては深い失望と憤りを
感じずにはおれないが、誰が首相の周辺で「抑止力が必要」と吹き込んだのか、また逆に
沖縄や全国の国民の切実な声をなぜ遮断してきたのかを冷静に考えなければならない。
さらに3月の韓国哨戒艦沈没の影響がどう首相に及んだかも分析する必要がある。

こうした冷静さを欠いていたずらに鳩山首相や民主党を批判する行為は、新政権の存在を
うっとうしく思っている勢力たちの思う壺であり、真の敵を見誤ってしまうだけだ。
結果の一部分だけを見て一喜一憂するのでなく、ものごとの全体像を正しく把握して、
それに関係する事象を相対的に分析しながら、次の一手を考えるべきではないのか。
敗北を敗北として正直に認めながら、勝利への方策をそれぞれ思案しようではないか。



日米共同声明全文 (共同通信による)
  http://www.47news.jp/CN/201005/CN2010052801000248.html

 日米安全保障協議委員会(SCC)メンバーの岡田克也外相、北沢俊美防衛相、クリントン国務長官、ゲーツ国防長官が連名で28日、発表した共同声明全文は次の通り。

 2010年5月28日、SCCの構成員たる閣僚は、日米安全保障条約の署名50周年に当たる本年、日米同盟が日本の防衛のみならず、アジア太平洋地域の平和、安全及び繁栄にとっても引き続き不可欠であることを再確認した。北東アジアにおける安全保障情勢の最近の展開により、日米同盟の意義が再確認された。この点に関し、米国は、日本の安全に対する米国の揺るぎない決意を再確認した。日本は、地域の平和及び安定に寄与するうえで積極的な役割を果たすとの決意を再確認した。さらに、沖縄を含む日本における米軍の堅固な前方のプレゼンスが、日本を防衛し、地域の安定を維持するために必要な抑止力と能力を提供することを認識した。SCCの構成員たる閣僚は、日米同盟を21世紀の新たな課題にふさわしいものとすることができるよう幅広い分野における安全保障協力を推進し、深化させていくことを決意した。

 閣僚は、沖縄を含む地元への影響を軽減するとの決意を再確認し、これによって日本における米軍の持続的なプレゼンスを確保していく。SCCの構成員たる閣僚は、同盟の変革と再編のプロセスの一環として、普天間飛行場を移設し、同飛行場を日本に返還するとの共通の決意を表明した。

 閣僚は、このSCC発表によって補完された、06年5月1日のSCC文書「再編実施のための日米ロードマップ」に記された再編案を着実に実施する決意を確認した。

 閣僚は、09年2月17日の在沖縄海兵隊のグアム移転に係る協定(グアム協定)に定められたように、第3海兵機動展開部隊(MEF)の要員約8千人及びその家族約9千人の沖縄から米領グアムヘの移転は、代替施設の完成に向けての具体的な進展にかかっていることを再確認した。グアムヘの移転は、嘉手納以南の大部分の施設の統合及び返還を実現するものである。

 このことを念頭に、両政府は、この普天間飛行場の移設計画が、安全性、運用上の所要、騒音による影響、環境面の考慮、地元への影響などの要素を適切に考慮しているものとなるよう、これを検証し、確認する意図を有する。

 両政府は、オーバーランを含み、護岸を除いて1800メートルの長さの滑走路を持つ代替施設をキャンプ・シュワブ辺野古崎地区及びこれに隣接する水域に設置する意図を確認した。

 普天間飛行場のできる限り速やかな返還を実現するために、閣僚は、代替施設の位置、配置及び工法に関する専門家による検討を速やかに(いかなる場合でも10年8月末日までに)完了させ、検証及び確認を次回のSCCまでに完了させることを決定した。

 両政府は、代替施設の環境影響評価手続き及び建設が著しい遅延がなく完了できることを確保するような方法で、代替施設を設置し、配置し、建設する意図を確認した。

 閣僚は、沖縄の人々が、米軍のプレゼンスに関連して過重な負担を負っており、その懸念にこたえることの重要性を認識し、また、共有された同盟の責任により衡平な分担が、同盟の持続的な発展に不可欠であることを認識した。上記の認識に基づき、閣僚は、代替施設に係る進展に従い、次の分野における具体的な措置が速やかにとられるよう指示した。

 【訓練移転】

 両政府は、二国間及び単独の訓練を含め、米軍の活動の沖縄県外への移転を拡充することを決意した。この関連で、適切な施設が整備されることを条件として、鹿児島県・徳之島の活用が検討される。日本本土の自衛隊の施設・区域も活用され得る。両政府は、また、グアムなど日本国外への訓練の移転を検討することを決意した。

 【環境】

 環境保全に対し共有された責任の観点から、閣僚は、日米両国がわれわれの基地及び環境に対して、「緑の同盟」のアプローチをとる可能性について議論するように事務当局に指示した。「緑の同盟」に関する日米の協力により、日本国内及びグアムにおいて整備中の米国の基地に再生可能エネルギーの技術を導入する方法を、在日米軍駐留経費負担(HNS)の一構成要素とすることを含め、検討することになる。閣僚は、環境関連事故の際の米軍施設・区域への合理的な立ち入り、返還前の環境調査のための米軍施設・区域への合理的な立入りを含む環境に関する合意を速やかに、かつ真剣に検討することを事務当局に指示した。

 【施設の共同使用】

 両政府は、二国間のより緊密な運用調整、相互運用性の改善及び地元とのより強固な関係に寄与するような米軍と自衛隊との間の施設の共同使用を拡大する機会を検討する意図を有する。

 【訓練区域】

 両政府は、(沖縄本島東の)ホテル・ホテル訓練区域の使用制限の一部解除を決定し、その他の措置についての協議を継続することを決意した。

 【グアム移転】

 両政府は、09年2月17日のグアム協定に従い、3MEFの要員約8千人及びその家族約9千人の沖縄からグアムヘの移転が着実に実施されることを確認した。このグアムヘの移転は、代替施設の完成に向けての日本政府による具体的な進展にかかっている。米側は、地元の懸念に配慮しつつ、抑止力を含む地域の安全保障全般の文脈において、沖縄に残留する3MEFの要員の部隊構成を検討する。

 【嘉手納以南の施設・区域の返還の促進】

 両政府は、嘉手納以南の施設・区域の返還が、「再編実施のための日米ロードマップ」に従って着実に実施されることを確認した。加えて、両政府は、キャンプ瑞慶覧(キャンプ・フォスター)の「インダストリアル・コリドー」及び牧港補給地区(キャンプ・キンザー)の一部が早期返還における優先分野であることを決定した。

 【嘉手納の騒音軽減】

 両政府は、航空訓練移転プログラムの改善を含む沖縄県外における二国間及び単独の訓練の拡充、沖縄に関する特別行動委員会(SACO)の最終報告の着実な実施などの措置を通じた、嘉手納におけるさらなる騒音軽減への決意を確認した。

 【沖縄の自治体との意思疎通及び協力】

 両政府は、米軍のプレゼンスに関連する諸問題について、沖縄の自治体との意思疎通を強化する意図を確認した。両政府は、ITイニシアチブ、文化交流、教育プログラム、研究パートナーシップ等の分野における協力を探究することを決意した。

 安全保障協力を深化させるための努力の一部として、SCCの構成員たる閣僚は、地域の安全保障環境及び共通の戦略目標を推進するに当たっての日米同盟の役割に関する共通の理解を確保することの重要性を強調した。この目的のためSCCの構成員たる閣僚は、現在進行中の両国間の安全保障に係る対話を強化することを決意した。この安全保障に係る対話においては、伝統的な安全保障上の脅威に取り組むとともに、新たな協力分野にも焦点を当てる。








 沖縄県内移設を批判しながら自分のところの受け入れは拒否する全国知事会のナンセンス
2010年05月27日 (木) | 編集 |

■本日27日、鳩山首相の要請を受けて、普天間移設について話し合うため
全国知事会議が開催された。
そりゃ確かに現行案に沿った辺野古回帰案は最悪であり、国民の多くも裏切られたと
怒り心頭である。
しかしだからといって、鳩山首相を公約違反だと厳しく批判しながら、その一方で
自分の都道府県への基地受け入れは断固拒否するという知事たちの姿勢はあまりにも
矛盾しているのではないか。


■本日の知事会議には18人の知事が欠席したという。
たとえ首相案に反対であっても、きちんと出席して反対意見を述べるのがスジだ。
最初から欠席とは、知事としての見識と資質を疑ってしまう。


■さらに石原都知事は、会議前の14日の記者会見で、相変わらずの暴言を吐き散らした。
全国知事会議について:「何のためにやるのか分からない。知事会を開いて『どこか受け
手はないか』と聞くのはナンセンス」
基地移設について:「経過を眺めれば、沖縄の人には気の毒だが、もう一回我慢して
ください(と言うしかない)」

どっちがナンセンスだか 
我慢してくれというのなら、鳩山首相のように沖縄県民の前ではっきりそう言えばよい。
もしも怖くて言えないほどの小心者なら、仲間内での空威張りはやめるべきだ。



■朝日新聞に、会議での主な知事の発言が載っていたので、少し長いが転載する。


    朝日新聞 5月27日
      http://www.asahi.com/politics/update/0527/TKY201005270480.html

      普天間問題全国知事会 首相と出席知事の主なやりとり

 鳩山首相 沖縄県内に普天間の移設先を見いださざるをえないことになった。沖縄の過重な負担をどのように知事の皆さんに手伝いをお願いできるか。普天間の訓練の一部を沖縄県外に移すことが可能かどうか。日本の安全保障を国民の大きな問題ととらえ、皆さんのふるさとで「こういったところだったら受け入れ可能だぞ」という話をしてもらえればありがたい。

 仲井真弘多・沖縄県知事 沖縄県が、日本国民として負うべき応分の基地負担をはるかに超えているというのが実感だ。負担を大幅に減らしてもらいたいというのが県民の切なる願いで、鳩山内閣にも強く申し入れている。

 松沢成文・神奈川県知事 首相として、国の安全保障をどう考えているのか。

 首相 国の平和、安全は基本的には自分たちで担わなければいけない。その方向にリードしていくのが為政者の役割だ。ただ、日米安全保障という、この国の守りの一端を米国が補う状況になった。現時点で米軍のプレゼンス(存在)が必要な以上、自衛隊を増強して米軍のプレゼンスを減らす状況になっていない。

 湯崎英彦・広島県知事 県境に米軍岩国基地(山口県)があり、広島県内で低空飛行訓練が行われている。中止を申し入れてもなしのつぶてだ。全国に負担をお願いするなら、安全・安心に対応してほしい。

 広瀬勝貞・大分県知事 全国に負担をお願いしようというとき、米軍兵士による不祥事について何の手当てもせず、全国に米軍の訓練をばらまくのか。

 谷本正憲・石川県知事 米軍嘉手納基地を含めた訓練の分散移転を受け入れた。「約束は果たした」というのが地元の理解だ。

 三村申吾・青森県知事 すでに大きな負担を負っている。現状を超える基地機能の強化は容認できない。

 首相 分散移転の努力に感謝しているが、今でも沖縄県が過重な負担を担っていることも事実だ。さらに訓練移設などに協力を願えればありがたい。

 森田健作・千葉県知事 なぜ今、全国の知事を招集したのか。普天間問題は爆発して、大変な状態だ。今回知事を集めること自体が、全国に火の粉を分散する。

 首相 この時だからこそ集まってもらった。「訓練を今すぐ(受け入れてほしい)」とは言わないが、将来的に引き受けてやるという気持ちを示してもらうことが、普天間の火の粉を消していくことに役立つ。

 高橋はるみ・北海道知事 「都道府県から手を挙げよ」という方が無理だ。米国とも十分に議論し、まずは国から個別、具体的な提案があるのが大前提だ。

 首相 今日すぐに理解してもらえるとは思っていない。今後、具体的に政府から提案していきたい。

 橋下徹・大阪府知事 沖縄県などの犠牲の上に、大阪府民は安全をタダ乗りしている。普天間問題がクローズアップされ、チャンスだ。小学校の子どもですら、この問題を考えるようになった。ただ、自治体が動いても、米国からダメだと言われると動けない。2006年の米軍再編のロードマップを履行し、政府が第2段階の基地負担軽減というときに話を振ってもらえれば、できる限りのことはする。必要があれば、沖縄のみなさんにお願いをしに行き、大阪府民として申し訳ございませんと言いたい。

 首相 温かい気持ちに感謝する。積極的な発想で、協力を将来的にしてもらえればありがたい。

 伊藤祐一郎・鹿児島県知事 政府がどういう方針で進めるか全くわからない段階で、首相が表明した徳之島の島民のほとんどが反対という状況だけはお伝えしたい。

 首相 訓練の移転先の一つとして徳之島という地域を挙げ、日米両政府で議論を詰めている。将来的なことだ。








 米軍基地撤廃には米国市民との連携が必要だ
2010年05月25日 (火) | 編集 |




「ネットワークフォア沖縄」が
4月28日のワシントン・ポスト紙に掲載した全面広告。
「あなたは自分の裏庭に30もの軍事基地が欲しいですか?」





■基地移設問題で辺野古案に回帰した形になった鳩山発言で、日本中に怒りと失望が
渦巻いた。一方では米側が合意に達したことを評価するとかで、その意味もあってか
テレビの報道も基地移設から事業仕分けへと移り、鳩山たたきも一息ついた感がある。

ここに至る経緯の中で、誰が鳩山首相を篭絡し、国民の多くの願いを踏みにじってまで
沖縄県内にこれ程まで固執するのか、その顔ぶれが次第に明らかになってきた。
首相の発言には心底がっかりもしたが、そのことで逆に本当の敵の姿があぶりだされて
きたことは大きな収穫だった。


■日本の中、そして鳩山政府の中でさえ、意見と利権を異にした人々がいる。
それは米国でも同様だ。
「海兵隊の抑止力」を声高に唱え、沖縄に基地を押し付けて巨額の利益をむさぼろうと
しているのは、日本の防衛省や外務省に巣食う官僚と米国ネオコンらの「日米安保マフィア」
たちである。いやむしろ日本の安保マフィアの連中の方が、より悪質かもしれない。
彼らは米国という虎の威を借りて、同じ日本人を踏みつけにして甘い蜜を吸っているのだから。



■先月、上の掲載広告を見たとき、こうした米国市民へのアピールこそ最も有効な手段の
一つではないかと思い、写真と記事を保存しておいた。
少々時機を逸したが、改めて紹介したい。


    琉球新報 4月29日
      http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-161467-storytopic-1.html

        日米市民、米紙に全面広告 県内移設に反対

【米ワシントン25日=与那嶺路代本紙特派員】「自分の裏庭に30もの軍事基地がほしいですか」。28日付の米ワシントン・ポスト紙に、普天間飛行場の撤去を訴える全面広告が掲載された。同飛行場のフェンスから子どもがヘリを眺める写真を掲載し「沖縄に基地はいらないことを、オバマ政権に伝えよう」と呼び掛けている。広告を出したのは連帯組織「ネットワークフォア沖縄(NO)」(ジョン・フェファー代表)。広告には日米の一般市民からの寄付約650万円が充てられた。
 広告は新基地建設に抗議する多くの人々が県民大会に参加したことや仲井真弘多知事をはじめ市町村長らが反対していることを紹介。新基地が「人々の健康や安全に被害をもたらし、ジュゴンなど希少動物の生態を脅かす」と指摘し、米政府に「ワシントンは東京に対し人々の声を無視するよう圧力を加えている。軍事基地に戦略的価値はない」と基地撤去を求める県民の声に耳を傾けるよう訴えている。
 NOは、米連邦議会あての署名も募っている。広告の詳細や署名はウェブサイトで確認できる。http://closethebase.org/




■これまで日本のメディアは、米国にさからうとひどい目にあうと、さんざん国民を
脅してきた。しかしながら沖縄米軍基地問題に関しては、本土の人間でさえ長い間
無関心のままで過ごしてきたのだ。
米国の一般国民においてはなおさら、基地問題への知識も関心もないのが当たり前だ。
私たち日本人も鳩山政権になってようやく、「抑止力」とか「日米安保」という言葉を
日常的に使うようになった。
ようやく話し合いのスタートラインに立ったばかりだともいえよう。

だから私たちが沖縄の基地問題を知ったように、もう一方の当事者である米国民にも
この問題を知ってもらうことが必要なのだ。
基地問題に関して日本がこれまで主にかかわってきたのは、やはり米国の中の
「安保マフィア」の人々だった。これでは事は進展しない。

しかし米国の中にも、私たちに共感してくれる良識を持った市民は決して少なくないはずだ。
彼らに何度もアピールしながら共に手を携えていけば、道は必ず開けてくると私は信じたい。










■さて上の意見広告と似た、新たな展開があった。
米シンクタンク「外交問題評議会」のシーラ・スミス上級研究員が、普天間移設問題は
国民全体で解決策を考えるべきであり、鳩山首相の努力を支持するという論文を
「外交問題評議会」のサイトに掲載した。

スミス氏は「報道ステーション」にも出演したらしいが、あいにく見損なってしまった。
その動画がすでにYou Tubeにアップされていたので、下記にリンクする。
また同氏の論文の日本語訳が「テルテルヘヴン」氏のサイトに掲載されていた。
こちらも転載させていただく。

先日「ニュースにだまされるな」に出演した孫崎享氏が、米国の中のジャパンハンドラーで
ないまともな人たちとのチャネルを大事にすべきだと発言していたように、こうした人々と
連携することで、日本の新しい進路を一緒に探り実現していきたいものだ。








  



   
    テルテルヘヴン
      http://teruteruheaven.blog.so-net.ne.jp/2010-05-24-1 

      公平性を問われている(普天間問題)
                シーラ・スミス(米・外交問題評議会)


     「鳩山首相、平等負担への努力」シーラ・A・スミス

鳩山由紀夫首相が普天間問題の解決にあたり、大きな批判にさらされている。最近では独善的な嘲笑やあきらめの調子が目立ち、日本の国会の劇場的な性格は、より激しさを増している。政府に批判的な勢力は、参院選挙を前に声を大きくしており、クリントン国務長官が、21日に訪日した際には、間違いなく政治的な混乱を目の当たりにするだろう。

しかしクリントン長官は、今のところ、この騒ぎから一歩引くべきである。基地問題解決への両国間の努力には不満がつきまとう。首相は、ものごとをあべこべに処理しようとしているように見えるが、長い間、不公平性が存在した状況を公平にしようとする根本的な努力は、理解されて然るべきである。これはただの政治的議論ではなく、日本が戦後、社会的な同意のもとで、誰が利益を得て来て、誰が利益を得て来なかったのかというところに問題の核心がある。

新しい「選択肢」(腹案?)について度を越した大騒ぎの間、日本のマスメディアは、容赦なく執拗に鳩山と彼の経験の少ない官邸チームに照準を合わせてきた。私たちと同様、日本で実権を握ってきた勢力―この問題に数十年携わってきた勢力―は、苛立たせられた。

日本国民も苦悩している。民主党は、透明性と責任能力に訴えて、政権を取ったのだが、この問題に関する政権運営には深く失望させられた。首相と同じく、官房長官は、不明瞭な理由で方針を変更し、「断固」というより、「不誠実」であるように見え、他の閣僚の苛立たせている。

しかし沖縄に関していえば、鳩山の目標が問題なのではない。彼は、沖縄とその周辺の米軍を分散させ、沖縄住民へのヘリコプターとジェット戦闘機の騒音の影響を減らし、最終的には、日米同盟の脆弱性の問題の一つ、つまり米軍が経済的に弱い地域に集中しているという事態に取り組もうとしている。彼の政府は、徐々に新しい選択肢に取り組んでいる。それらは、前政権の自民党とは異なったものであり、少なくともある程度は、沖縄住民の不満に配慮したものである。

首相のやり方で困ったことがある。彼は、問題に巻き込まれる人びとすべてに反感を買っているようなのである。首相官邸の訪問者が次々と不機嫌になって退出しており、この中には、沖縄の基地問題の専門家や普天間の海兵隊ヘリコプター基地の移転先として彼のリストにあがっている自治体の首長たちも含まれている。沖縄という小さな島に45,000人の75%…そう75%が集中している事態に解決策を見出そうとする鳩山に誰もが「ノーサンキュー」と返答しそうな状況である。

しかしながら、先週の木曜日、首相は、官邸を去る際、彼の依頼に「イエス」と言ってくれた訪問者に会った。麻生渡、福岡県知事であり、全国知事会の会長である。彼は、本土が現状より多くの米軍を受け入れる必要性について緊急ミーティングを招集することに同意した。5月27日、日本の知事たちは、鳩山首相と話しあうために集まることになっており、私は、鳩山が自衛隊基地を持つ知事に対して、沖縄に駐留している米軍が訓練と当座の駐留先として受け入れを検討するようにお願いするであろうと予想している。

既に態度を表明している知事もいる。保守派で東京都知事の石原慎太郎は、「ナンセンス」とはねつけた。しかし大阪府知事の橋下徹は、関西の仲間の知事たちにこの国家的取り組みを受け入れるよう提案している。








 絶望するのはまだ早い 首相の辺野古回帰案は「新・苦肉の計」か?
2010年05月24日 (月) | 編集 |

■普天間移設をめぐって鳩山首相が昨日23日再度沖縄を訪問し、
「名護市辺野古周辺の海域に代替滑走路を建設する」と表明したことで
沖縄はもちろん日本中に失望と怒りの渦が巻き起こった。

メディアはここぞとばかりに、少なくても県外という公約違反だと首相非難
の大合唱。野党もいっせいに責任問題だと批判を展開した。

自民党の谷垣総裁は、「『最低でも県外』と言っていたことが、まったく反故に
された。云々」と首相退陣を要求。
公明党の山口代表は、「沖縄の人からすれば、厚顔無恥のそしりを免れない。
国民からすれば、偽装決着を図ろうとしている…」
共産党の小池政策委員長は、「沖縄県民と国民への最悪の裏切りだ」


■ふ~ん。
沖縄県民もその他の国民も、メディアも野党も何に怒っているのかというと、

「最低でも県外」と約束したのに、
やっぱり沖縄県内(辺野古)とは何ごとだっ!

国民への裏切りだ、許せん!

おお、みごとに沖縄県内移設ノー! に意思統一してしまったわけだ。
メディアも、自民党はじめ野党も。

これでは後から、「いやあ、ほんとはわが党、わがテレビ局、わが新聞社も、もともとの
日米合意案がよかったんだけど…」とは、もう言えなくなってしまったわねえ。
もしかして、調子こいて墓穴掘っちゃったんでは? 



■昨日の首相の陳謝と国内の怒りの嵐をみながら、ふと三国志の「苦肉の計」
思い浮かべた。
映画『レッドクリフ』は、曹操(そうそう)軍と孫権(そんけん)・劉備(りゅうび)の
連合軍による赤壁の戦いを描いたものだが、今でいうなら強大な軍事力を持った大国である
米国と小さな連合軍――あえて鳩山連立政権に見立ててみよう(^^;――の戦いだ。

もちろん連合軍に勝ち目はない。
しかも連合軍内部には、曹操が放ったスパイもいる。
勝つためには火責めの策しかない。
そこでスパイと曹操を欺き火責め作戦を実施するために、孫権の指揮官・周瑜(しゅうゆ)と
老将・黄蓋(こうがい)は、一計を案じるのである。

つまり周瑜と黄蓋のふたりは陣営内の他の武将たちがたくさんいる前で口論をはじめ、
怒った周瑜が黄蓋を鞭打ちの刑に処するのだ。
あわてて武将たちが取り成すが、周瑜は耳を貸さない。
忠義者の老将の背中はみるみる血だらけになり、味方の武将もスパイたちもすっかり
ふたりの仲たがいを信じてしまった。
この「苦肉の刑」の策略を見抜いたのは、軍師・諸葛孔明だけだった。

その後、黄蓋はわざと曹操の陣営に投降したふりをして近づき、自分の船に火をつけて
曹操の大船団を火責め作戦で敗北させたのだった。

といった内容を、中国製のテレビドラマで見たことがある



■ま、この話は史実というより、あくまで三国志演義(小説)の中のストーリーで、
黄蓋が自分の体を苦痛にさらしながら味方をも欺き、ついに勝利するといった作戦だ。
もし鳩山首相が黄蓋と同様に「苦肉の計」を用いて米国に立ち向かおうとしているのなら
たいした策士だし、あるいは単に米国や官僚に篭絡されて屈してしまった結果なのなら
ひどく残念ではあるが、それはそれとして、また新たな打開策を考えればよい。
首相自ら「5月末ですべて終わりと思っていない」と含みを持たせた言い方をしている
からだ。



■戦後、いや明治維新から140年も続いたこの国の官僚支配構造を打ち破るには、
ちょっとやそっとの抵抗だけでは難しい。
たった1度や2度敗北しただけで新政府に絶望するなど、根性なしもいい加減にしてほしい。
100年、200年、いや2000年もあきらめずに自分たちの国家を築き上げようと
闘っている民族も少なくない。

鳩山首相が失敗したら、私たち国民が知恵を集め行動して、その後を引きついていけばよい。
結果が出るまで、何度でも立ち上がってまた挑戦すればよいのだ。
民主政治の主体は首相でも民主党でも自民党でもない、私たちひとりひとりの国民なの
だから。








 鳩山首相がやはり辺野古移設と陳謝。韓国哨戒艦沈没北朝鮮説は日本へ向けた謀略だったのか?
2010年05月23日 (日) | 編集 |



NHKニュースより




■鳩山首相は本日23日、沖縄を再度訪れて仲井真知事と会談し、普天間基地の
移設先を名護市辺野古のキャンプシュワブ沿岸部にする考えを伝え陳謝した。
なぜここなのかという理由について首相は、以下のように話した。

「なぜ県内なのかという皆さんの懸念、怒りはもっともだと思うが、昨今の朝鮮半島の情勢からも東アジアの不確実性がかなり残っており、海兵隊を含む在日米軍全体の抑止力を低下させてはならない。一国の総理大臣として、安全保障上の観点から申し上げなければならない。『できるかぎり県外』ということばを守れなかったことに加え、今回の結論に至る過程の中で、県民に混乱を招いたことに対して、心からおわび申し上げたい」
     NHKニュースより一部を引用
     http://www3.nhk.or.jp/news/html/20100523/k10014624541000.html




■県外・国外への移設をずっと探ってきた鳩山首相だが、あくまで既存の沖縄県内に
強い執着を抱き続ける米国、外務・防衛官僚そして自民党は首相への包囲網を徐々に
狭めながら、ついに決定的な銃弾を放ったのだろう。

これまで米国に異を唱えた歴代の日本の首相がその政治生命を絶たれてきたように、
鳩山首相もその脅しに屈したのだろうか。
「抑止力」という言葉を首相が口にし始めたとき、すでにその兆候は見えていた。



■そして5月20日、韓国が哨戒艦沈没の原因が北朝鮮による魚雷攻撃と断定したのを
受けて、鳩山首相は…。

政府は20日昼、鳩山由紀夫首相や岡田克也外相、北沢俊美防衛相らが首相官邸で関係閣僚会議を開いて対応を協議した。終了後、首相は「犠牲者及び家族の方々にお悔やみを申し上げる。我が国としては、韓国を強く支持する。北朝鮮の行動は許し難く、国際社会とともに強く非難する。今後の対応は、地域の平和と安定のため、韓国及び米国をはじめとする関係各国と引き続き緊密に連携・協力していく」とのコメントを発表した。
     毎日新聞記事より一部を引用
     http://mainichi.jp/select/today/news/20100520k0000e010054000c.html



官僚にすっかり取り込まれてしまった岡田外相、北沢防衛相に、北朝鮮の脅威と米国の
抑止力の必要性をさらに吹き込まれたのだろうか。
そしてこんなことまで記者団に語ってしまった。

「はい、今日ご案内の通り、韓国の政府が調査の結果を報告しました。その結果によれば、北朝鮮の魚雷による沈没であるということでありました。大変これは、遺憾なことで、強く北朝鮮に対して非難をいたします。当然のことだと思います。そして、韓国の政府に対してあるいは韓国の国民に対して、哀悼の意を改めて申し上げるとともに、私どもとすれば、韓国の立場を支持をする、すなわち、もし韓国が安保理に、決議を求めるということであれば、ある意味で日本として、先頭切って走るべきだと、そのように考えておりまして、強くその方向で努力をしたいと思います」
     朝日新聞記事より一部を引用
     http://www.asahi.com/politics/update/0520/TKY201005200457.html




■韓国哨戒艦の沈没原因が、米国原潜との相打ちか、原潜との衝突か、回収していない
機雷によるものか、あるいは哨戒艦自身の欠陥による自損事故か、または本当に北朝鮮の
魚雷なのか(これは最も信憑性が薄いが)、まだわからない。
しかしいずれにせよ、この事故を逆にチャンスと見なした勢力が、鳩山首相に揺さぶりを
かけたとしてもおかしくない。

この沈没事故は、アジア版の9.11なのか?

かくして日本、そして韓国という2大対米従属国家は、これからも米軍基地(米国支配)
から脱することは困難なのだろうか。
そうは決して思いたくないが。

そして自民党はじめ野党。
口をそろえて鳩山首相を非難しているが、あなたがたのこれまでの考えに回帰したのだから
むしろ、よく考えを改めてくれたと賞賛するのがスジなのではないか?

そしてやはり首相を嘘つき、辞任しろと声高にいう人たち。
本当に怒るべき相手は、首相よりむしろ、日本の独立を阻みいつまでも植民地扱いしている
米国政府ではないのか?








 沖縄の痛みをわが痛みとせよ
2010年05月02日 (日) | 編集 |



5月1日の朝日ニュースター「パックイン・ジャーナル」より




■4月25日の沖縄県民大会については、私も下記のように少し触れた。

   4・25沖縄県民9万人大会 
            問われているのは私たち一人ひとりの国民だ
     http://tekcat.blog21.fc2.com/blog-date-20100426.html


この県民大会について現地で取材をしていた朝日新聞の川村晃司氏が
「パックイン・ジャーナル」の中で詳しくコメントしていた。
上の写真で川村氏が掲げているのは、琉球新報に掲載された見開き記事である。
同じ報道でもこれだけ沖縄と本土とでは扱いや意識が違うことが歴然とわかる。
川村氏によると、9万人もの人々が集まったという事実に驚いたAP通信が、
この記事を買いたい。そしてアメリカのメディアに掲載したいと申し出たという。




    

琉球新報の号外(クリックで拡大)
 


■上の写真も、同じく5月1日の「パックイン・ジャーナル」の静止画。
県民大会を伝える琉球新報の号外である。
その号外の後ろ面(写真右)には、これまで沖縄に行われてきた経済振興策が
いっこうに肝心の沖縄のために役立っていないことを、過去のデータから克明に
書いている。なぜなら、いくら公共事業を持ってきても、それを請け負う本土の
業者だけが潤う仕組みになっているからだ。

また鳩山首相がここにきて、普天間移設にさいして一部機能を沖縄県内にと言い
出したわけを、川村氏は、当初は政治主導でスタートした鳩山政権だが、再び外務省
と防衛省の官僚が力を盛り返し、官僚主導で米国と交渉する中で、ほら結局徳之島と
辺野古沖の杭打ちしか移設手段がありませんよと首相に吹き込んでいるからだと解説。

しかしながらたとえ杭打ち案で合意したとしても、こうした高度な技術のノウハウ
を持っているのは大手の建設業者に限られているため、またしても沖縄は基地受け入れ
の痛みだけ背負わされておいしい部分は本土に持っていかれてしまうだけなのだ。



■この話を聞いて、私の脳裏に少し前のチベット暴動の出来事が浮かんだ。
長い間中国の漢民族によって抑圧されてきたチベットが蜂起したとき、日本のメディア
は大きく取り上げ、日本でもチベット支援の声が高まった。

ところが同じ日本の中の沖縄についてはどうだろう。
私を含めて本土の人々は、あたかもチベット民族に対する漢民族のように沖縄の人々を
利用してその犠牲の上にのうのうと暮らしてきたのではなかっただろうか。
チベットの開発が結局漢民族の業者だけを潤したように、経済振興でも沖縄はいっこうに
よくなっていないこの現実を、私たちは自らの問題として真摯に受け止めなければならない。
沖縄の痛みを自らの痛みとして認識してはじめて、米軍基地問題、そして日米関係のあり方に
ついてその本質がはっきり見えてくるのではないだろうか。













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