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激動する社会の波におぼれずに、自分の頭で考え 行動しようじゃないの。 命令されるのなんか 大嫌い。「群れない、媚びない、とんでもない」の猫の精神でがんばっていきまっしょい。
 日本は相変わらず低コストという理由で原発再稼働に前のめりだが、イギリスでは洋上風力発電のコストが原発のそれを下回った
2017年09月22日 (金) | 編集 |

 北朝鮮ミサイルの危機が増大する中、なぜか日本だけは相変わらず原発の
再稼働が進められている。原発を標的にミサイルは飛ばないのか、命中しても
損傷しないのか(まさか!)。日本政府は単に能天気で危機意識がないのか、
あるいは原発は標的にしないとの密約があって、その上で国民には北に対する
憎悪を掻き立てさせているのか、どちらかだろう。


      朝日新聞9月20日      

          「安全姿勢」明記、承諾 柏崎刈羽、近く「適合」 東電社長

 東京電力柏崎刈羽原発6、7号機(新潟県)の再稼働に向けた審査で原子力規制委員会は20日、東電の小早川智明社長を呼び、「経済性より安全性を優先する」などと表明した東電の安全に対する姿勢を法にもとづく保安規定に明記するよう求めた。小早川社長は承諾した。これを受け、規制委は27日にも柏崎刈羽の安全対策のログイン前の続き基本方針が新規制基準に適合すると認める審査書案をとりまとめる方針だ。

 再稼働に向けた審査では、規制委は通常、技術的な安全対策が新基準を満たしていれば「適合」と判断する。ただ、福島第一原発事故を起こした東電については例外的に「原発を運転するのに必要な安全文化などの適格性があるか」を審査した。東電が8月に表明した安全に対する姿勢が順守されているかを、再稼働後も検査で確認していく必要があると判断し、その姿勢を原子炉等規制法に基づく原発の保安規定に明記することを求めていた。

 東電の小早川社長はこの日、「安全文化を醸成していくことを保安規定に記載する。原子力の安全向上に取り組み、適格性の維持に努めていく」と語った。(東山正宜)




 科学的・実際的な安全対策よりも、姿勢や適格性を重視するって、なに?
大切なのは技術力でなくて精神力ってこと? 
気合で事故防止・ミサイル阻止ができるって、ステキすぎる💢

さてこのように、日本では原油や自然エネルギーよりコストが安いと喧伝されている
(もちろん嘘)原発だが、このほどイギリスの洋上風力発電のコストが原発より安い
事実が明らかになってしまったのである。




 

9月12日の「キャッチ!世界のトップニュース」より

イギリスでは、海の上に設置した巨大な風車で電気を起こす洋上風力発電の導入が積極的に進められています。
これまでは発電コストの高さが課題でしたが、新しい技術の普及で大幅にコストが下がり、イギリス政府が払う電力量あたりの助成金の額がはじめて原子力発電より低くなったということです。
イギリスBBCです。






以下、BBCニュースの概要。

ここ数年、とてつもなく巨大な風力発電プロジェクトは最もコストのかかる発電だとされていました。
課題のひとつが、そのスケールの大きさです。
風力発電施設がどれだけ大きなものなのか。大きければ大きい程、発電効率がよいのです。
技術は進み、風力発電プロジェクトのコストは大幅に減りました。
コストが下がった要因は、発電コストを上げる新しい技術です。発電の過程をさらに合理化することで、コストを大幅に削減できました。






2年前、風力発電プロジェクトに、1メガワット時につき最大120ポンドの助成金が払われていました。
ごく普通のことです。






しかし最近ではもっと低くなり、57ポンド50ペンスになりました。







これに比べて、ヒンクリー・ポイント原発に支払われている助成金は、1メガワット時につき92ポンド50ペンスです。
この原発の巨大開発プロジェクトはコストに見合わないと批判されていますが、政府や原発支持派は風力発電より安定供給ができるとしています。
原発関係者の言い分「風力発電は、風が吹いていなくても常に発電していなければなりません。風力発電のコストは大幅に下がりました。だから原発のコストも削減できると思います」






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 ヒッグス粒子を高い確率で発見
2012年07月06日 (金) | 編集 |





おととい4日、ヒッグス粒子発見のニュースが飛び交い
上のように、新聞の一面を堂々と飾った。
このヒッグス粒子に関しては、去年暮れにも当ブログで記した。

   物質の質量を生み出す「ヒッグス粒子」発見の可能性が高まる
     http://tekcat.blog21.fc2.com/blog-date-20111214.html 


去年の時点ではまだ発見できていなかったのだから、快挙には違いない。
ヒッグス粒子ってなに?という人は、以下のNHKの解説をどうぞ。



   NHK 7月4日
     http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120704/k10013334061000.html

      【解説】ヒッグス粒子とは

 ヒッグス粒子は私たちの身の回りも含め、すべての宇宙空間を満たしている素粒子として、1964年にイギリスの物理学者、ピーター・ヒッグス氏が存在を予言しました。
もし、ヒッグス粒子が存在しなければ、宇宙を構成するすべての星や生命が生まれないことになるため、「神の粒子」とも呼ばれています。

 私たちの宇宙は、1960年代以降、まとめられた現代物理学の標準理論で、17の素粒子から成り立っていると予言されました。
これまでに、クォークやレプトンなど16については実験で確認されてきましたが、最後の1つ、ヒッグス粒子だけが見つかっていませんでした。
ヒッグス粒子が担っている最も大きな役割は、宇宙のすべての物質に「質量」、つまり「重さ」を与えることです。
およそ137億年前、宇宙が誕生したビッグバンの大爆発によって生み出された大量の素粒子は、当初、質量がなく、自由に飛び回っていました。
ところが、その後、ヒッグス粒子が宇宙空間をぎっしりと満たしたため、素粒子がヒッグス粒子とぶつかることで次第に動きにくくなり、物質を構成していったと物理学者たちは考えたのです。
ヒッグス粒子にぶつかることで動きにくくなる、この「動きにくさ」が質量そのものだと考えられているのです。
ヒッグス粒子はよくパーティー会場のたとえ話で説明されます。
会場を訪れた大勢の人たちが「ヒッグス粒子」だとします。
その人波の中を、人気アイドルが通りすぎようとすると、たちまち多くの人にまとわりつかれて動きづらくなります。
この「動きづらさ」が、質量・重さだというのです。
どこにでも存在していると考えられているヒッグス粒子ですが、発見に向けた道のりは、平坦ではありませんでした。
非常に小さく、空間に密集して存在しているため、空間からヒッグス粒子をはじき出すためには、宇宙が生まれたときと同じような極めて大きなエネルギーが必要とされたのです。
このため、CERN=ヨーロッパ合同原子核研究機関は、1周が27キロある巨大な「加速器」と呼ばれる実験装置を建設し、人類史上、最大のエネルギーで、2つの陽子を衝突させ、宇宙誕生の直後を再現する実験を続けてきました。



たしかビッグバンのあと、最初の星が生まれたのが1億年後だった。
気の遠くなるような話だ。ただヒッグス粒子発見の道筋を作った素粒子物理学の
「標準理論」についても最近は疑問が投げかけられていて、この理論にとらわれない
新しい発想によって、さらなる宇宙の謎が解明されていくのではないかと期待されて
いる。

うーん、私が最も知りたいのは、このヒッグス粒子がダークマターなのか、
それとも違うのかっていう点で、そこのところをもっとちゃんと教えてくれないかなあ






 超高エネルギーのニュートリノを検出
2012年06月14日 (木) | 編集 |

■最近は気の滅入るできごとばかりなので、たまには明るい話題が欲しいもの。
ということで、宇宙規模の発見など(^_^)
はるかな宇宙のことを想像すると、争いごとばかり起こしている私たち人類の愚かさが
ひどく身にしみる。たまには夜空を見上げて反省しないとね。


 千葉日報 6月13日
    http://www.chibanippo.co.jp/c/news/national/86097

    超高エネルギーのニュートリノ検出 世界初、未知の天体から飛来か
          宇宙物理学に新たな道筋 千葉大など


 千葉大学は12日、千葉市稲毛区の同大学西千葉キャンパスで記者会見を開き、南極点直下の氷河中に建設した観測施設で、これまでにない超高エネルギーのニュートリノを2個検出したと発表した。超巨大銀河など未知の天体から飛来した可能性があり、宇宙の謎に迫る宇宙物理学の新たな扉を開く成果という。同大などが参加する国際共同実験「アイスキューブプロジェクト」が観測に成功した。

 同大によると、同プロジェクトチームは、2005年から約6年かけ、南極点直下の氷河中に世界一大きいニュートリノ観測施設を設置。10年から本格的な観測を始め、約2年間で2個の超高エネルギーニュートリノを検出した。

 可視光の約1000兆倍のエネルギーがあり、これほどの巨大エネルギーを持つニュートリノの観測は世界初。銀河系の外から飛来した可能性が高く、小柴昌俊博士がノーベル物理学賞を受賞するきっかけとなった1987年の超新星爆発ニュートリノの観測以来、初めて遠方の宇宙からのニュートリノを捉えたという。  

 





 原発はいらない! 石油をつくる奇跡の藻
2012年02月18日 (土) | 編集 |

■日本は資源小国なんかじゃない、むしろ資源大国だってのが10代の頃からの
私の持論であり、原発事故が起きる前から森林の木材エネルギーや川や滝を利用した
小規模水力発電、そして海底のメタンハイドレートについて当ブログでも指摘してきた。


■そのメタンハイドレートについては、この15日から愛知県渥美半島沖での産出実験に
向けた海底掘削が始まった。日本近海の総埋蔵量は約100年分もあるという。
しかしながら今回掘削する渥美半島沖は近い将来巨大地震が起きるとされている場所で
あり、何も今ここを掘る必要性があるのだろうかと、少なからず不安を覚える。
これまでも地中へのCO2注入やダム建設が地震を誘発した例もあるので、慎重な実験を
望みたい。


■とはいえ16日のロンドン原油市場では、北海産の原油の先物価格が8ヶ月ぶりに
1バレル=120ドルを上回った。原油の値上がりは日本経済をさらに直撃するわけで、
ここは一刻も早く原発に代わる新しい自前のエネルギーを確保する必要がある。
そんなおり、石油を作り出す藻類の研究がクローズアップされてきた。
これなら日本が自前で大量の石油を産出することも可能になる。
東北に工場を作れば復興にもはずみがつく。
活字だとよくわからないので、動画をリンクしておく。


















 米国が命ずるイラン制裁に従う日本、拒否するインド
2012年01月18日 (水) | 編集 |

■どうしてもイランつぶしをしたいイスラエルと、ユダヤ票の力で選挙を
勝ち抜きたいオバマの米国が結託して、またまた核疑惑をでっちあげてイラン
への制裁を日本にも押し付けてきたが、これにヒョイヒョイと軽く乗ったのが
タレントのなべやかん氏にそっくりな安住淳財務相。
12日にガイトナー米財務長官と会談したおりに、イランからの原油輸入量を
「早い段階で計画的に減らしますよ」と早々と表明してしまった。


■ところが中国はこれまでどおり輸入する方針だし、いったんは米国に同調した
インドも、すぐに前言をひるがえして輸入の継続を表明した。








NHK 1月18日
    http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120118/t10015348871000.html

       インド イランの原油輸入継続

 核開発を続けるイランへの圧力を強めるため、アメリカがイランからの原油の輸入を事実上できなくする新たな制裁措置への協力を各国に求めるなか、インド政府は、今後もイランからの原油の輸入を続ける方針を示しました。

 これは、インド外務省のマタイ次官が17日に開いた記者会見で述べたものです。この中でマタイ次官は、インドは国連で決議された制裁にのみ従うという姿勢を強調したうえで、「インドは今後もイランからの原油の輸入を続ける」と述べ、エネルギー政策においてアメリカとは一線を画する考えを示しました。インドは、輸入原油の1割程度をイランに依存していて、政府高官がアメリカによる新たな制裁措置への態度を明確にしたのはこれが初めてです。インドは、イランから輸入する原油について、トルコの銀行を通じて代金を決済していますが、新たな制裁措置が発動されればこの方法を続けることは難しくなります。このためインド政府は、今月16日から財務省などの担当者をイランに派遣しており、今後の原油の輸入代金の決済方法について、イラン側と協議しているものとみられています。



■毎年巨額なマネーを米国に貢ぎながら、常に米国の顔色をうかがい、その方針に
ノーを言えない大国・日本。ぶたれても蹴られても「捨てないで…」と米国にすがり
続ける姿は、ただただ異様でしかない。
さすがの米国も最近はそんな日本を薄気味悪がって、すっかり中国シフトへ切り替えて
しまったし、中国の次の成長株としてインドも存在感を増してきた。


■官僚の操り人形の菅直人、野田佳彦の民主党になって米国への隷属ぶりは
さらに強化され、これではまるで『家畜人ヤプー』そのものではないかとあきれてしまう。
優れた文化と歴史に裏付けられた独立国の誇りを捨てた日本と日本人は、このままでは
衰退する米国と一緒に沈み行く運命でしかない。






 里山の木屑でエネルギー
2012年01月05日 (木) | 編集 |

■昨日の晩、仕事の合い間に部屋に戻ってテレビをつけたら
NHKで「目指せ!ニッポン復活」という番組の再放送をやっていた。
その中のごく一部をたまたま見たのだが、ちょうど地域エコノミストの
藻谷浩介氏が岡山県真庭市の木屑(木質)ペレット・エネルギーを紹介していた。


■なんでも間伐材を加工してペレットを作り、これをエネルギーにすると
コストは重油の半分で賄えた上に、森林を利用することで地方の自立にも
つながるという。
この木のエネルギーの利用率は、現在のところドイツが3%、日本が0.3%だが
小さな製材所を各地に作れば、かなり有効な代替エネルギーになりえるだろう。


■藻谷氏は「里山資本主義」と呼んでいるが、私も高校時代に化学の授業で、将来は
木が注目されて、エネルギーや加工食糧としての需要が増えるだろうと習ったし、
大学ではエコロジーやリサイクルの観点からもっと江戸時代から学ぶべきだと教わった。
さらに以前、日本野鳥の会の取材に行った時には、里山の重要性を教えてもらった。
そんなわけで、日本は資源小国どころか、森林や海をはじめとした豊かな資源大国である
というのが私の前々からの持論であるが、ようやくこうした森林資源の見直しが始まって
わが意を得たりという思いである。
古いものの中にこそ、探していた新しいものが埋まっているのだ。


■番組は違うが、同じNHKのサイトに同じような内容の動画があったのでリンクしておく。


   里山資本主義
     http://cgi4.nhk.or.jp/eco-channel/jp/movie/play.cgi?movie=j_face_20111118_1476

   里山に眠る“エネルギー” 
     http://cgi4.nhk.or.jp/eco-channel/jp/movie/play.cgi?movie=j_face_20110910_1441  






 物質の質量を生み出す「ヒッグス粒子」発見の可能性が高まる
2011年12月14日 (水) | 編集 |

■タイトルがなんだかビミョウなかんじだが 本日はこのヒッグス粒子の
話題で新聞・テレビも盛り上がっているようだ。
で、ヒッグス粒子とは関係ないけど、きょう12月14日は赤穂浪士の討ち入りの日でも
あるんだよね。うふふ。






12月13日、欧州合同原子核研究所は宇宙の創造に深く関わっていると
見られる「ヒッグス粒子」の存在を示す兆候を発見したと発表した。
写真はCMSの実験ルーム。昨年3月撮影(2011年 ロイター)




■中日新聞の記事がわりとわかりやすかったので、以下に転載する。

    ヒッグス粒子、発見近づく 国際合同チーム発表
    http://www.chunichi.co.jp/s/article/2011121490000356.html

 宇宙誕生の直後に物質に質量を与える重要な役割を果たし「神の粒子」と呼ばれるヒッグス粒子をとらえた可能性が高まった、と東京大、名古屋大などが参加する欧州合同原子核研究所(CERN=セルン)の実験チームが13日に発表した。

 ヒッグス粒子は世界の研究者が50年近く探し続けている。発見されれば素粒子物理の標準理論に必要な素粒子がすべて出そろい、理論が完成する。歴史的な快挙に注目が集まったが、データが足りず確実に発見したとはいえないという。
 発表したのは、日本が参加するアトラス実験チームと、欧米中心のCMS実験チーム。セルンの加速器LHCでヒッグス粒子を探している。
 蓄積したデータをグラフ化したところ、両チームともほぼ同じ位置に、ヒッグス粒子を示す部分が見つかった。アトラスチームのデータが正しい確率は98・9%。物理学上の発見は99・9999%以上が求められる。確定にはデータをためることが必要。実験のペースを3倍にあげ、来年前半には結論が出るという。
 同粒子は宇宙誕生の100億分の1秒後に、すべての真空を満たすように宇宙全体に広がって「ヒッグスの海」をつくったと考えられている。それまでクォークやレプトンなどの素粒子は、重さがなく真空中を光速で飛んでいた。ヒッグスの海ができると水のような“抵抗”を受けて動きが鈍り、質量が生まれた。同粒子は今も空間を満たしているが、光子はヒッグスの抵抗を感じないため光速で飛べる。
 ヒッグスの海の仕組みは、南部陽一郎博士と湯川秀樹博士の理論をもとに1964年、英国のピーター・ヒッグス博士が提唱。標準理論の大きな柱となった。さまざまな実験とよく合うため、ヒッグス粒子は実在するだろうと考えられてきた。だが、クォークなどの素粒子に比べて加速器の衝突で生まれる量が少なく、とらえることが難しい。

 <素粒子物理学の標準理論> すべての現象の基本となる素粒子の反応を説明する理論。クォークを結び陽子や中性子をつくる「強い力」、磁石や静電気に働く「電磁気力」、粒子を変化させて核反応を起こす「弱い力」の三つの力を扱い、ほとんどすべての実験に合致する。一方で、素粒子の質量がなぜその値なのかを説明できず、重力も含まれないなど課題もある。
 <LHC> スイス、フランス両国にまたがる大型加速器。1周27キロの環状トンネルに2本の加速管が走る。双方の管で陽子を逆回りに加速して正面衝突させ、宇宙誕生直後の高温状態を生む。アトラス、CMSの二つの測定装置があり、衝突で生じる無数の粒子の中からヒッグス粒子を探す。

  


■上の記事に出てくる南部陽一郎博士は「自発的対称性の破れ」という素粒子理論を
確立した。ビッグバンの100億分の1秒後に「自発的対称性の破れ」、すなわち
「ヒッグスの海」ができて質量が生まれたという理論だ。

素粒子にはフェルミ粒子とボース粒子の2種類があって、あらゆる物質はフェルミ粒子
(フェルミオン 電子やクォークなど)でできているが、ヒッグス粒子は光子と同じく
ボース粒子(ボゾン)だ。
で、このフェルミ粒子とヒッグス粒子との間に、仮に超対称性が成り立つとすれば―実際
には見つかっていない。ゆえに自発的対称性の破れが正しい―のだが、それでも仮に
超対称性のSUSY粒子が発見されればダークマターの正体も解明されるかもしれない。


ヒッグス粒子についてのより詳しいサイトはここ。
  Gigazine  12月14日
  ヒッグス粒子検出のための超巨大実験装置「アトラス」完成までの写真集 
  http://gigazine.net/news/20111214-atlas-lhc-cern/



■ヒッグス粒子の発見もすごいけど、宇宙の加速膨張の根拠となるダークエネルギーの
正体を、一刻も早く解明してほしいわあ。
私が中学生のときに読んだ本には、宇宙はやがて減速に転じると書いてあった。
今やそれが驚きの加速膨張説に変わってしまったのだから、ほんとに新たなコペルニクス的
転換点に立っているのだなとしみじみ思う。
日本も世界に先駆けて、さらなる宇宙科学研究や開発を進めていくべきだ。
原発に大金をかけるなど愚かなまねをやめて、その金をそのまま宇宙に振り向ければよい。
私が首相だったら、国家プロジェクトとして宇宙の謎の解明を指令するんだけどな(^^;

ダークマター、ダークエネルギー、そして多次元宇宙。
どこまで謎が解き明かされていくのか、考えるだけでわくわくしてしまう(^o^)







 小田原は節電で暑かった…(;´Д`A
2011年07月19日 (火) | 編集 |









■大型の台風6号が接近中のため、急遽休みにして、午後から小田原に行った。
郊外のショッピングモールへ行ったのだが、どの店も入り口を締め切ったまま
エアコンがたぶん28度以上の設定のため、暖房が入っているのかと思うくらい
暑い! ε-(´o`;A


■時おりどしゃ降りの雨が降る外の方が、まだ風が吹いているぶん涼しいのだから
何のための冷房かとため息が出る。
クーラーを止めて入り口を開ければいいのにね。
どの店もどの店も、判で押したように同じように蒸し暑い。
まるで横並びで互いに監視しあっているかのように…(ーー;)


■これではじっくり品物を選んで買うという気持ちになれない。
オフィスの節電ならまあわからないでもないが、客商売でも同じように考えるのは
ちょっとおかど違いではないだろうか。
服の試着を1回しただけでドッと汗が出て、きょうはもういいやと思ってしまったし
本屋でもじっくりいろんな本を手に取って見比べる前にもう外へ出たいという気分に
なって、適当に選んだ本だけ1冊買ってそうそうに引き上げた。
もう何のための節電なんだか、買い物に行っても暑いなら、家でのんびり出前でも
取って出かけずにすまそう…って逆効果になってしまう。


■そもそもむやみやたらに節電を競う前に、本当に電気が足りないのか、仮に不足する
場合でもどの時間帯にどれだけ足りないのか、自分でちゃんと調べたほうがいいんじゃ
ないの?
土日だとか、平日の夜とか、電力使用予測75%とか、節電の必要がないときも悲壮な
覚悟でクーラーを止めたり、道路脇の街灯を消して、熱中症になったり事故や事件を
誘発する結果を招いてしまっては、それこそ本末転倒でしょーが。







 東電の社長が電気足りてるってバラしちゃいました
2011年07月16日 (土) | 編集 |





■これが報道ステーションの動画。







■報道ステーションの、この日のホームページより。

放射能を浴びて、故郷を追われ、節電に協力して熱中症になったあげく
電機足りてるって言われちゃったヨ。
騙すほうが悪いのか、騙されるほうがバカなのか…(;д;)=3=3=3



   7月13日 電力不足どこへ?東電社長「西へ融通検討

 東京電力の西澤社長が13日、就任後初めて単独インタビューに応じ、意外な実態が明らかになった。現在、電力不足だとして、企業や個人に電力の使用制限を求めているが、東電管内では、供給が需要を上回っている。一方、関西電力だが、現在11基ある原発のうち、すでに4基が停止。さらに来年2月まで6基が定期検査に入る。これらがすべて再稼働できなければ、10基が止まることになる。このことに対し、西澤社長は「需給の安定を図る形で、そのときの状況をみて、余力があって西の地域が厳しいのであれば、相互に調整しあって、日本全体の安定供給に寄与できれば」と語った。融通する余力があるならば節電を和らげることはできないのかとの問いに対し、「協力いただいている皆さんのご期待にこたえて、きちんと計画停電なしにしっかり果たしたい」と答えた。東電は、7月末には供給力が事故直後の1.8倍の5680万キロワットまで回復する見通しだ。被災した火力発電所の復旧などが主な要因だが、そのなかには自家発電からの供給、いわゆる“埋蔵電力”がある。埋蔵電力は、全国各地に点在している。自家発電は東電管内だけで1600万キロワットあるというが、東電が実際に購入しているのは、約160万キロワットに留まる。東電が埋蔵電力の購入に消極的という見方もあるという指摘について、西澤社長は「そこは交渉して確保していきたいと思っている。現場があたっているが、目いっぱいのところにきている」と述べた。埋蔵電力については政府も注目している。経済産業省は、さらに期待できる埋蔵電力を聞き取り調査の結果、約120万キロワットと試算したが、菅総理は、その結果に納得せず、再調査を命じている。








 実は日本は隠れた「資源大国」。海底にはレアメタルやメタンハイドレートがいっぱい
2011年05月18日 (水) | 編集 |

■最近、新しいエネルギー資源である「メタンハイドレート」の名前を
聞くことが多くなった。
私も何年も前からメタンハイドレートに注目し、東海大学海洋博物館や
新江ノ島水族館の深海コーナーをめぐるのを楽しみにしていたが、時あたかも
地球温暖化キャンペーンの真っ盛りで、メタンなどという名前を出すだけでも
非国民扱いされそうな雰囲気だった

そんなこんなで、原発事故という大きな犠牲と引き換えに、おおっぴらに
メタンハイドレートについて話せる機会がまわってきたわけだが、思いは複雑だ。



■「原発はクリーンで安全」神話の化けの皮がはがれたように、私たちは実に多くの
有害なプロパガンダに長い間侵され続けてきたものだ。
最近では地球温暖化人為的CO2犯人説。これは原発ルネサンス推進のための巧妙な
プロパガンダだが、未だに多くの日本人が信じ込んでいるのは情けないかぎりだ。
でこうした一連の流れの元にあるのが、日本には資源がないという大嘘神話なのだ。
これはほとんどの日本人が小学校から叩き込まれ、信じ込んでいるプロパガンダである。
ところが日本は資源小国どころか、豊かな自然に恵まれた国土に広がる森林や土壌、
河川、海、海底には多くの隠れた資源がいっぱいあるのだ。
確かに原油はないが(少しはある)、石炭、天然ガス、地熱、温泉、そして海底には
メタンハイドレートが豊富に埋蔵されている。
なぜ自前の資源に目を向けようとはせずに、遠くの高い原油や危険なウランの獲得に
血眼になってきたのか。もちろん背景には政治的な思惑と駆け引きがあることは十分
承知しているが。



■と前書きが長くなってしまったが、こんな注目すべきニュースもあった。






写真:朝日新聞
鹿児島湾の海底でアンチモンが含まれる岩石が採取される
=2008年、海洋研究開発機構提供



   朝日新聞 5月15日
     http://www.asahi.com/science/update/0515/OSK201105150023.html

      鹿児島湾でレアメタル発見 国内販売量の180年分

 9割以上を中国からの輸入に頼る希少金属(レアメタル)の一種「アンチモン」の鉱床を、岡山大や東京大などのグループが鹿児島湾の海底で発見した。埋蔵量は、国内の年間販売量の180年分と推定される。ただし、強い毒性によって採掘の際に海洋汚染が生じる恐れがあるため、実際に採掘するには新たな技術の開発が必要という。
 研究の成果は、22日から千葉市で開かれる日本地球惑星科学連合大会で発表される。アンチモンは、繊維を燃えにくくする難燃剤や半導体などに広く使われ、日本は95%以上を中国から輸入している。
 鉱床が見つかったのは、2003年に気象庁が「活火山」に指定した若尊(わかみこ)カルデラの一部。桜島の北東約5キロの鹿児島湾内にあり、約2万5千年前に大噴火した姶良(あいら)カルデラの主要火口という。07年に約200度の熱水噴出孔を発見した山中寿朗・岡山大准教授(地球化学)らが、付近の鉱物を調べていた。
 鉱床は、水深約200メートルの海底に、厚さ5メートルで直径1.5キロの円状に広がっていた。エックス線の調査で平均約6%含まれていることがわかり、全量は約90万トンになると推定した。昨年の国内販売量は約5千トンで、180年分がまかなえる計算になる。中国では含有量約0.5%の岩石から抽出しているといい、鹿児島湾の鉱床の方が効率よく取り出せるという。
 ところが、アンチモンにはヒ素と同じ毒性があるため、海砂利と同じような方法で採掘すると海中に拡散する恐れがある。体内に蓄積した魚介類を通し人体にも害を及ぼしかねない。
 山中准教授は「海洋汚染を防ぎながら海底から取り出す技術を開発できれば、自給が可能になる」と話している。(長崎緑子)







■メタンハイドレートに関しては、以前原発作業員の隠された被曝についての著書を紹介した、藤田祐幸氏の左の本にも詳しく載っている。
私は石油枯渇についてよく語られる「ピークオイル」についても疑問に感じており、原発の現実的な代用エネルギーとしては「火力」が最もふさわしいと考える。
もしも仮に地球深部にたくさんある炭化水素が地殻の亀裂から地表に湧き出て油田になったという「石油無機成因説」が本当ならば石油の枯渇も心配ないし、石油がダメでも、豊富にある天然ガスが発電の主力になれる。
そこで、今回はさらに石油、天然ガスとも違うエネルギー資源のメタンハイドレートについて。











藤田氏の著書より。イラストは、かつての『ガロ』でおなじみの勝又進氏。

メタンハイドレートはいわゆる「燃える氷」のことで、文中の説明によれば
「低温、あるいは高圧のもとで、メタンガスが水の分子と篭(かご)のような
分子構造をとり、シャーベット状になって地中に固定された天然の
メタン貯蔵庫のことを言う。」
またメタン成因には3つの説があって、1つは生物発酵起源説、
2つ目は熱分解起源説(石油と同じ理論)。
3つ目はマントルから供給される無機起源説で、これなら無尽蔵である。








次世代エネルギーの主力は石油から天然ガスにシフトしている。
そうした中でメタンハイドレートにも各国の熱い視線が注がれている。
ただしメタンハイドレートは燃えやすく扱いが難しいので
地球の気候に影響を与えないための十分な研究と技術を確立するまでは
むやみに手を出してはいけないと思う。
そうした点を考慮に入れれば、天然ガスの次のエネルギーとしての
価値は十分に持ちえるのではないだろうか。

メタンハイドレートについては、また折に触れて書いてみたいと思う。