

米国追随の対話なき圧力一辺倒である。
これと真逆なのがロシアのプーチン大統領の対応で、キム政権の心理も的確に
分析している点は、日米と比べて実に大人の対応といえる。
以下は、ひと月前くらいに放送した「キャッチ!世界のトップニュース」の中の
特集で、「北朝鮮は雑草を食べてでも」で有名になったプーチン発言が時系列的に
わかりやすく編集されている。







旧ソ連時代には北へ軍事技術支援をしていたが
現在は北朝鮮独自の技術でミサイルや核開発をしており
それに対して、ロシアは介入できない。

しかしながらミサイル発射については
ロシアも強く批判している。



といった騒ぎが続いている米国で、今度はトランプ氏本人のセックス
スキャンダル映像をロシアが入手して恐喝材料にしているなどと記した
文書が出回ってさらなる騒ぎとなっているが、この文書を書いたのが
英秘密情報部(MI6)の元職員だったことが明らかになった。

次期大統領に関する新たな疑惑の情報源を名指しされたMI6の元情報員が身を潜めた。
この疑惑の裏付けは取られておらず、アメリカのCIAは文書の存在は認めたものの、その信ぴょう性に関しての判断は控えている。

BBCニュースより。
MI6の元情報員の名はクリストファー・スティール氏
52歳。1990年代に情報員としてモスクワで活動
情報局を辞めたあと、民間の情報会社オービスを設立。
去年、トランプ氏と対立する陣営から、トランプ氏のロシア関係を調べるよう依頼され、トランプ氏の個人的・金銭的・政治的活動を35ページの報告書にまとめた。

同じくBBCニュースより。
これがオービスの拠点だが、スティール氏の姿はない。
彼がモスクワと接触したわけだが、今のところこの異例の
嫌疑が真実であるとの確証はない。
かつて情報局員だったので、スティール氏自身がモスクワに行けたとは思えない。代わりに、仲介者に情報収集を任せたのだろう。
ロシア文書は一般向けに書かれたものではない。アメリカの情報機関は、その要旨を次期大統領に説明した。そのこと自体、注目されるとは予想していなかったが、今のアメリカ政治の不安定な情勢では、秘密は以前ほど安全ではない。

トランプ氏の名誉を汚す偽の情報を提供した元工作員は、ヒラリー・クリントン陣営が仲介者を通じて雇ったものだと囁かれている。デイリーメール紙は、元ロシア連邦保安庁職員リトビネンコ氏ともつながりがあったと報じている。

ロシアTVより。
スティール氏は隣人に猫の世話を頼み、姿を消したということだ。
「彼の居場所は?」「身の安全は守られているのか?」
という質問に、スティール氏の同僚(上の写真)は
「何もコメントできない」と答えた。


少なくない部分は、すでに11月に起きていた。
もしも北方領土が返還された場合、日米安保条約によって実質的に米国の属国に
なっている日本には、ロシアにとって恐ろしい可能性が待っている。
それは北方領土への米軍基地設置である。
しかもその可能性を、訪ロした谷内正太郎国家安全保障局長が否定しなかった
という。
地政学的に見て、こんな危険なことをロシアが自ら行うはずがない。
北方領土はいまやロシアにとって、対米をにらんだ防衛上の要衝だ。
4島どころか2島さえ、日本に返還するわけはない。
そしてこのことは、官邸も十分理解していたのである。

http://www.jiji.com/jc/article?k=2016121400936&g=pol
日本の報道に不快感=「北方領土に米軍基地」議論で-ロシア
【モスクワ時事】タス通信によると、ロシアのペスコフ大統領報道官は14日、日ロ高官が11月に、北方領土の2島が日本に引き渡された場合の米軍基地設置の可能性を議論したという日本の一部報道について「コメントしない」と語った。その上で「ロシアなら会談内容を明かさない」と述べ、日本側に強い不快感を示した。
報道官は15、16両日の日ロ首脳会談で米軍基地問題が議論されるかどうかも問われると、回答を拒否した。ただ、プーチン大統領の最近のインタビューを引用する形で、北方領土問題の解決に当たっては、対日防衛義務を定めた日米安保条約の存在を考慮せざるを得ないとの認識を示した。
一部報道は、谷内正太郎国家安全保障局長がパトルシェフ安全保障会議書記に対し、引き渡し後の北方領土に米軍基地を設置する可能性を否定しなかったというもの。ロシアのメディアは「(北方領土が)日本になれば、米軍基地が置かれる可能性がある」(国営テレビ電子版)と伝え、一斉に反発した。

https://jp.sputniknews.com/politics/201611052979033/
谷内国家安全保障局長が8日訪露へ
日本の谷内正太郎国家安全保障局長が8日、モスクワを訪れる。共同通信が政府関係者の情報として報じた。
安倍首相に最も信頼されている人物の1人だと考えられている谷内氏のモスクワ訪問は、12月中旬に開催されるプーチン大統領の訪日の環境整備を図ったものだ。特に、日本政府が期待するように、今回の訪問は平和条約問題の日露の立場接近に肯定的な影響を与える可能性がある。
8日から10日にかけての訪問で、プーチン大統領の側近のパトルシェフ安全保障会議書記と会談する見通しだと共同通信は指摘する。

写真:Sputnik 谷内正太郎国家安全保障局長


来年のプーチン大統領カレンダー。
うちで使う常用カレンダーは、猫とプーチン(´∀`*)
あとは戦国武将にお城、新選組。


テレビでさんざん北方領土返還か?と煽り立てたあげく、
なんの進展もない上に、対ロ経済投資として3000億円も
事実上貢いだ結果となった。
外交力が稚拙なトップを持つ国は、実に悲しいね(´Д⊂
というか、あまりにひどすぎて、思わずププッと吹いてしまったワ。
右は、東京新聞12月17日に掲載された北大名誉教授・木村汎氏の話。
もうまったくこの通り、私も深く同意するものである。

同・東京新聞より。

プーチンと安倍ぴょんが一緒に温泉に入る、入らないで盛りあがったり
ほんと能天気だよね。
上の記事には部屋の内風呂は温泉じゃないと書いてある。
ま、たいていはこんな風に本物じゃないからね。
でもうちの場合は、宿はチープだけど、部屋風呂も洗面台のお湯も
ぜ~んぶ本物の源泉だし、大浴場は夜中でも入れるので、プーさまに
源泉かけ流しの温泉を堪能してほしかったな。なーんてね(^-^)


行われた。しかし北方領土返還をめぐってはロシア外相ラブちゃんの拒絶感が
強く、写真のように岸田外相とは目も合わさない。役者やのう (´∀`*)
外相としてのキャリアが違いすぎて話し合いにならないワ。
当初は北方領土の2島が戻ってくると大騒ぎで伝えていた日本のメディアも
徐々にトーンダウンして、最近では経済協力の内容がどうの…との話題しか
のぼらないようになってきた。
打ち上げ花火が線香花火に変わったようなかんじだ(-_-;)

会談後の記者会見に臨む岸田文雄外相(左)と
ロシアのラブロフ外相=3日、モスクワ(ロイター)

http://news.livedoor.com/article/detail/12368633/
【日露外相会談】強硬派・ラブロフ外相は岸田氏との握手を拒否
長門会談をめぐる日程闘争はなお…
北方領土問題をめぐる日露交渉は「領土で一切妥協せず」というロシア側の強硬派が妨害し、トップ間の政治決着を阻んできた歴史だといえる。
露外務省はその急先鋒(せんぽう)であり、1972年から外交官を続けるラブロフ外相も例にもれない。岸田文雄外相との会談は、15、16両日のプーチン大統領来日を前にした最終調整の場にすぎないはずだが、冒頭から波乱含みだった。
3日午前(日本時間同日午後)、露外務省別館。ラブロフ氏は岸田氏と並んで会場入りしたが、報道陣の前を素通りして席に着いた。立ち止まって握手し、記念撮影に応じる通例をあえて無視したとみられる。
会談冒頭でもラブロフ氏は「露大統領の訪日準備の最終段階なので双方が責任感を感じて作業することを期待する」と事務的な口調で述べただけ。岸田氏は「週末にかかわらず対応していただき感謝している。十分時間をかけて議論し、山口での首脳会談につなげたい」と応じたが、ラブロフ氏に笑顔はなかった。
会談後の共同記者会見でも、2人はほとんど目を合わせず、最後に握手した際の笑顔もぎこちなかった。
2人のギクシャクは昨年9月のモスクワでの日露外相会談から続く。この会談でも岸田氏は平和条約交渉再開に意欲を示したが、ラブロフ氏は「協議の対象ではない」とはねつけた。
普段、外相級との会談に応じないプーチン氏が岸田氏と会談し、安倍晋三首相の親書を受け取ったことも、ラブロフ氏は気に食わなかったようだ。しかも、ラブロフ氏は当初、この会談に同席すると伝えられたが、実際に同席したのはモルグロフ外務次官だった。
15日に山口県長門市で首脳会談が行われるのに、翌16日に東京での経済フォーラムへのプーチン氏出席を決めたのもラブロフ氏だった。長門でのトップ会談を早々に切り上げることで領土交渉を棚上げし、経済協力に関する協議を優先させたいという思惑が透けてみえる。
また、ラブロフ氏ら露外務省は長門で宿泊せず、15日中に東京に戻る案を打診している。日本側は長門宿泊は譲れない一線だが、ロシア側は長門会談の短縮をなお執(しつ)拗(よう)に狙ってくるに違いない。
長門会談まで残り10日余り。日露の攻防はギリギリまで続く公算が大きく、予断を許さない。(モスクワ石鍋圭)



もともと困難だった返還問題は、ロシアに近しいトランプが次期大統領になったことで
日本の切り札(トランプ

それにしても、日本の外交力弱すぎ。

岸田外相、プーチン大統領と会談 交渉の難しさ露呈

岸田外相は、ロシアのプーチン大統領との初めての会談に臨んだが、2時間という、大遅刻の洗礼を受けた。
さらに、ロシア側との交渉の難しさが露呈する出来事が、次々に起こった。
1時間50分遅れで始まった会談では、待たされていた岸田外相の前に、笑顔のプーチン大統領が現れ、会談は30分で終わった。

これに先立ち行われた国内行事で、プーチン大統領は、会談の予定開始時刻を1時間すぎても、雄弁に演説し、あわてる気配はない。

思いがけないハプニングは、これだけにとどまらず、日本時間2日になって、ロシア側から日本側に、会談の出席者を4人から3人に絞るように要請があり、ロシアを担当する欧州局長が協議に入れない事態になった。
多忙を極めるプーチン大統領だが、相次ぐ直前の変更は、ロシア側の揺さぶりとも見える。
今回の会談では、11月、ペルーでの首脳会談で、プーチン大統領から提案のあった北方領土で、日ロの合弁事業を進める「共同経済活動」について、「ロシアの主権を認めることにつながる」として、否定的だった日本の立場から、踏み込んだ安倍首相の決断を、岸田外相に託したものとみられる。
しかし、思いがけない仕打ちに、現場には、白けた雰囲気が広がっている。


格差拡大は経済だけでなく、国の運命を担うリーダー(大統領・首相)の間にも顕著に
みられ、さらなる深刻さをもたらしている(~_~)

サイトでどうぞ。

http://saigaijyouhou.com/blog-entry-5581.html
【悲報】安倍首相、国会で原稿読みの練習シーンを激写される!
口を動かしながら練習!番組キャスターも苦笑・・・
安倍首相が国会答弁の最中に自分の席で口を開きながら、原稿読みの練習をしていたシーンが撮影されました。国会で声に出しながら原稿読みの練習をしているのは異例で、これを取り上げたNEWS23ではキャスターの方も苦笑しています。
ネット上では「幼稚過ぎる!」との意見が多数寄せられ、多くの方が口をパクパクと動かしながら原稿読みの練習をしている安倍首相に驚いていました。 (以下略)

これが問題のシーン。
写真:真実を探すブログより

TBSテレビ「NEWS23」
写真:真実を探すブログより


安倍ぴょんと比べるのは酷かもしれないが、無能なリーダーを持って最も不幸なのは
私たち一般国民である。改めてリーダーの資質について考えさせられる会見だった。

プーチンは毎年年末に恒例の大規模会見を開いて、数年前の会見を私も何回か見た
ことがある。質問するのは外国人記者から子ども、地方の村のおばあさんまで
(これらはテレビ中継で)と実に様々で、話題も喫緊の政治問題から好きな食べ物まで
幅広く、見ていて興味が尽きない。
番組の現地特派員のライブ報告より 概略
今年は内外記者1200人以上を集めて、日本時間で本日の午後6時過ぎからはじまり、先ほど9時半前に終わりました。ルーブルの急落という問題を受けて、今年は例年より早めに切り上げました(例年は約4時間)。
今回の会見はロシアを取り巻く国際情勢から地方の問題、住宅ローンの利率、ソチオリンピックの成果など長時間にわたって、大統領が想定問答が書かれたペーパーも持たずに答えました。
どの質問にも対応できる強いリーダーであることを内外に誇示する狙いもあると思われます。
またロシア国内に向けては、プーチン大統領だったらどの問題でも対応してくれると印象づけて、自身の求心力を求める効果もあると思います。

外国人記者、フリー記者、一般国民、質問したい人は誰でもオーケー。
どんな質問が飛び出すかわからないスリリングさが魅力の会見だ。
ヒョイヒョイとした足取りで、ペーパーも持たずに登場するプーチン大統領。
彼の代わりに答えたりアドバイスする側近はいない。
プーチンの一人勝負の場だ。

まずは欧米による経済制裁の影響について。

ウクライナ人記者も、ウクライナ紛争に関するシビアな質問を投げる。

どんなに厳しい質問内容からも逃げずに、自分の言葉で答えるプーチン。
そりゃあ、「強いリーダーであることを内外に誇示する狙いもある」
かもしれないけど、長時間にわたって一人で答え続けるには
相当の知力と体力が必要だ。
日本の国会議員の皆さんも、たまには官僚がつくったペーパーなしで
ぶっつけ本番の真剣勝負を、ぜひ私たち国民に見せてほしい。
参照

http://japanese.ruvr.ru/2014_12_17/281397019/
今年もプーチン大統領 恒例の年末大型記者会見
18日、プーチン大統領は、ロシア及び外国ジャーナリストの質問に直接答える。こうした大規模記者会見は、すでに恒例のもので、今回10回目となる。
第一回目は、2001年に実施された。その後、こうした記者会見は毎年恒例のものとなった。ただプーチン氏が、首相職にあった期間中は、行われていない。
これまでの伝統に従い、大統領は、まず今年一年の総括を行い、その後、マイクはホールに集まったジャーナリストに回される。IDカードは、ロシア内外を問わず、この会見に関心を持つあらゆるマスコミ関係者が受けとることができる。参加者は、政治・経済から大統領の私生活にいたるまで、どんな質問をしてもかまわない。
ジャーナリストとの対話時間の、これまでの平均はおよそ4時間。最も長かったのは2008年で、プーチン大統領は、4時間40分にわたり、ジャーナリストの質問に応じた。昨年は、4時間強だった。この時間内に大統領は、70を超える質問に答えた。記者会見の模様は、ロシアのテレビやラジオ、インターネットで生中継される。


まるで今年2015年を暗示するかのように。
そんな波乱の幕開けにふさわしい、ロシアのプーチン大統領による新年のご挨拶をどうぞ。

© Photo: RIA Novosti/Aleksej Druzhinin

http://japanese.ruvr.ru/news/2015_01_01/281846244/
プーチン大統領の明かす幸せな新年のレシピとは…
プーチン大統領は大晦日恒例のテレビによる新年の挨拶のなかで、ロシア国民に対し、新しい年を自分たちが望むように作り上げるため、効果的かつ創造的にがんばるよう祈念した。
プーチン大統領は新年を迎えるに際し、「この年がどうなるかは私たち自身の手で作るままになる。それがどれだけ効果的に創造的に成果を出すようになるかは、私たち各人にかかっている。これより他の方法はない」と語っている。
大統領はロシア国民に対し、「近しい人たちを迎え、一番温かい言葉をかけあおう。理解と信頼、忍耐と配慮を示してくれたことを感謝しよう」、「善と愛が増えれば、私たちはより自信を持ち、強くなれる。そうすれば必ずや成功は手に入る」と独自の幸せのレシピを語った。Lenta.ru

富める者にはより多くの富を蓄積し続けるアベノミクスを、「この道しかない」と強要する
独裁者と、国民各自が理解と信頼、愛と善の力によって新しい年を作りあげようと語り
かける独裁者と(たとえそれが社交辞令であっても)、どちらがより国民の側に寄り添って
いると感じられるだろうか。
というわけで、2015年のはこのプーさまの挨拶を胸に刻みながら、今後訪れるであろう
幾多の困難に立ち向かっていこう。なーんてねヾ(´▽`)


案内状からはじめて、お墓掃除、お寺での法要の後にうちの大広間での昼食と
なんとか無事に終了し、ホッと一息。というか深~い吐息。
すべて日常業務にプラスする形で行っているので、なかなか辛いものがある。
この後も年末、お正月と繁忙期が控えているので、体調を崩さないように注意
しなければ。ふう( ´Д`)=3

http://www.russia-direct.org/quiz/quiz-what-type-world-leader-are-you


9つの質問に答えると教えてくれるよ、ってことで早速やってみると…。
欧米の経済制裁と原油安でルーブルが下落している、ロシアのプーさまだった!
うれしいような、恥かしいような、ビミョーな気分(;^ω^)



通してだけでは、なかなかわからないことが多い。
今回のロシア―欧州間のガスパイプライン「サウス・ストリーム」計画が潰れたこと
も、その一例だ。
サウス・ストリームについては以前から知っていて(ブログにも書いた)、ずいぶんと
ダイナミックな計画だなと思っていたから、中止になったと聞いて少なからず驚いた。

http://jp.reuters.com/article/jpRussia/idJPKCN0JF3G420141201
ロシア欧州間の新パイプライン計画、ロシアが撤回発表
左の図は毎日新聞より
[アンカラ 1日 ロイター] - ロシアは1日、ウクライナを迂回してロシアから欧州南部に天然ガスを輸送するパイプライン「サウス・ストリーム」の敷設計画を撤回した。
プロジェクトは総工費400億ドル。ロシアからブルガリアを経由して南欧に天然ガスを輸送する計画だったが、競争上の理由から、欧州連合(EU)が反対したという。EUは、ウクライナ問題をめぐってロシアと対立、ロシア産エネルギーへの依存度を減らそうとしている。
プーチン大統領と共にトルコを訪問したロシアの国営天然ガス会社ガスプロムのミレル最高経営責任者(CEO)は、アンカラで記者団に対して、サウス・ストリームは「なくなった」と明言した。
プーチン大統領は、EUはブルガリアの主権を否定したとして非難。プロジェクトを妨害することは「欧州の経済的利益に反する」との見方を示した。ブルガリアはロシア産天然ガスに大きく依存している。
一方で、ガスプロムは、ロシアから黒海を経由してトルコに至るパイプラインの敷設事業をめぐり、トルコのボタス社と覚書を交わした。
プーチン大統領は、トルコの来年のロシア産ガスの輸入について、6%値引きすると発表した。トルコ側は15%値引きを求めたという。

ロシアの確執が原因だとされているが、たまたまロシアテレビをチラ見したところ、
EUというより当事者であるブルガリアの首相が計画中止を明言したのであって、
しかも首相のそばに、あの米国共和党マケイン議員の姿もしっかり映っていて
またしてもこのオッサンの恫喝かヨと、あきれた次第である。
それを裏付けるモーニングスター社の記事もあった。

http://www.morningstar.co.jp/msnews/news?rncNo=1278412
ブルガリア首相、ロシア主導の送ガス管網
「サウスストリーム」の建設中断を指示
ブルガリアのプラメン・オレシャルスキ首相は8日、米国のジョン・マケイン上院議員(共和党)ら米国の議員団と会談後、記者団に対しロシア産天然ガスを黒海経由でウクライナを通さずに欧州各国に送るガスパイプライン「サウスストリーム」(輸送量は年間630億立方メートル)の建設工事の一時中断を指示したことを明らかにした。ロシアのニュースチャンネルRT(電子版)が伝えた。
ブルガリアはサウスストリームの最初の経由地となる国で、EU(欧州連合)の行政執行機関であるEC(欧州委員会)が3日、ブルガリア政府に対し同国に接続するガスパイプラインの建設工事を一時停止するよう要請。同首相は、「ECの要請に応じ、一時工事を中断するよう指示した」と述べた。マケイン議員も「ブルガリアが欧州の同胞と協力してサウスストリームの問題の解決を図るべきだ」と指摘している。
サウスストリームは初期のウクライナの政治混乱時には建設推進の必要性が高まったが、現在は皮肉にもウクライナの政治混乱が建設計画をとん挫させる可能性が出てきている。この背景にはウクライナのEU加盟を支持するEUとしてはサウスストリームの建設問題でウクライナを刺激したくない思惑がある。
サウスパイプラインの建設投資額は155億ユーロ(約2.2兆円。12年に工事が開始され、計画では18年までに欧州の天然ガス需要の15%相当をフル供給することになっているが、第1段階で150億立方メートルのロシア産天然ガスを16年1-3月期から供給する予定。

ガスパイプライン建設を受注したロシア・ガスプロムグループのストロイトランスガス社が
ウクライナをめぐるロシアへの経済制裁に含まれているため、同社との契約を中止しろ
って脅したらしい。その直後にブルガリアの首相が計画中止を指示したというわけで、
ロシアとアメリカ、どっちがならず者国家か一目瞭然である。

こぎつけたし、先月末にはベトナムとのエネルギー分野の協力も取り付けた。
11月26日のロシアテレビによると、25日にロシアのソチでベトナムのグエン・フー・チョン
書記長とプーチン大統領が会談。ロシア・ガスプロムとペトロベトナムガスはロシアの
2つのガス田で共同開発を行うことになった。
ガスプロムネフチはベトナムに石油を供給し、バレンツ海(北極海)のペチョラ湾で、石油
開発の合弁会社を設立する計画だ。
またチョン書記長は、2020年までに両国間の貿易取り引き高が100億ドルになるよう
努力しなければならないと語った。



最近は連休や週末のたびに台風やら大雨が襲ってきて、観光業は大ダメージだ。
異次元の何とやらで始まったアベノミクスは、消費税アップ+円安による物価値上げ+
悪天候攻撃で、目玉になるはずの観光をもズタズタにしている。
現政権の連中は政治に加えて経済オンチばっかりで、毎日腹が立つばかりである。

箸にも棒にも掛からないようなつまらない報道を日々繰り返しているおかげで、近頃は
テレビのニュースも見る気が起こらない。
唯一視聴してるのは、CSとBSのワールドニュースくらいだ。
で本日は、ウクライナへの天然ガス再供給について、3種類の報道を比較してみた。
その1 AFPによる報道

写真:AFP
ベルギー・ブリュッセルの欧州委員会本部で
ガス供給再開の合意文書に署名した後、握手する
アレクサンドル・ノバク露エネルギー相(左から2番目)と
ウクライナのユーリ・プロダン・エネルギー石炭産業相(右から2番目)。

http://www.afpbb.com/articles/-/3030513
ロシアとウクライナ、ガス供給再開で合意 EUが仲介
ロシアは30日、ウクライナへの天然ガス供給を再開し、来年3月まで続けることで、ウクライナおよび協議の仲介役の欧州連合(EU)と最終合意に達した。ロシアはウクライナのガス代金未払いを理由に、6月から供給を停止していた。
EUは天然ガスの3分の1をロシアから輸入しており、そのうち約半分がウクライナ経由で供給される。EUとしては冬の到来を控え、寒波に見舞われた2006年と2009年の冬にロシアがウクライナへの供給を停止した事態の二の舞を避けるため、仲介に尽力していた。(c)AFP

だけどこれだとロシアがウクライナに意地悪をして、これまでも何度かガスを止めてる
みたいに思う人も少なくないんじゃないかな。真相はだいぶ違うんだけど。
そして日本で報じられる記事の内容もこんな程度だ。

その2 ドイツZDFによる報道

実質的に経済が破綻しているウクライナはEUからの援助が頼みだと伝えている。

冬のあいだ、天然ガスがロシアから普通の値段で供給されます。他のヨーロッパ諸国も安定した供給が得られると安堵しています。ガスの供給は、春まで保証されました。
合意は2015年3月まで有効です。ガスの値段は385ドル。これは市場価格に相当します。31億ドルの未払い金も、ウクライナから今年の末までに2回に分けて支払われます。
ロシアのエネルギー相「ウクライナに供給するロシアの天然ガスは、前払いが条件です。1回目の支払いが確認できれば、ガスの供給を再開します」
しかし実質的に財政が破綻している国が、どのように何億ドルものガス料金を支払うのでしょう。大部分はEUが現行の援助計画の一環として支払うのです。ヨーロッパがエネルギーの安定供給のために支払う代償です。少なくても今年の冬は、誰も凍えることはないでしょう。
ウクライナはこのように、長期間EUの援助を必要としているのです。

その3 ロシアRTRによる報道

ロシア=悪玉、ウクライナ=善玉といった構図がいかに西側に都合よく作られたものか
バレバレになってしまう。
ロシア・エネルギー相「ウクライナは11月・12月のガス代金40億ドルを支払うことを確約したため、前払い制に基づき、入金が実施され次第、それに見合った分のガスの供給がされることになります」
ガスプロム社長「ウクライナはガス債務の義務を認め、代金を前払いすることの義務も認めました。これはすなわち、金はあるということを認めたことになります。EUも合意文書にサインすることによって、立場を確認したことになるわけです。
ウクライナに支払い能力がなく、ヨーロッパへのガス供給が途絶えることになるかもしれないことを最初に警告したのはプーチン大統領でした。この春のことです。しかし秋に入り、ガスの負債が50億ドルにも達してから、ようやくEUは問題に着手。ウクライナのための金もようやく確保しました。これでヨーロッパは凍えずにすむと、パローゾ欧州委員会委員長は言いました。
支払いがなければ、ガスは供給しません。この基本姿勢を確保しながらも、ロシアは気象条件を考慮して妥協したのです。さらに向こう5ヵ月のガス代金を、1千立方メートルあたり100ドル値下げしました」

一番上の写真(AFP)と同じ、ベルギー・ブリュッセルの欧州委員会本部にて。
あれれ、ロシア側の話を聞いていた
ウクライナのプロダン・エネルギー相の様子がなんか変。
目はうつろ、指は原稿台の端を上下して…。

やがて噴き出す大粒の汗( ºΔº ;)

ああ、ボクちゃんもうダメ。
どうか許してつかあさい(´Д⊂
ウクライナのブロダン・エネルギー相は、ロシアの立場がすべて反映された合意であることに、とまどいを隠せないようです。これから国に帰って、大統領や首相に説明しなければなりません。
しきりと汗をぬぐいながら、「ウクライナはガス輸送の中継国として信頼できる相手です」と繰り返していました。
