激動する社会の波におぼれずに、自分の頭で考え 行動しようじゃないの。 命令されるのなんか 大嫌い。「群れない、媚びない」の猫の精神でがんばっていきまっしょい。
 ウクライナ大統領選でヤヌコビッチ前首相が勝利
2010年02月08日 (月) | 編集 |



ウクライナ大統領選の開票途中経過の様子 
(写真はリアノーボスチ通信より)




■昨日7日に行われたウクライナ大統領選の決選投票は、僅差でヤヌコビッチ前首相が
勝利した。これでようやく、04年に起きた「オレンジ革命」の雪辱を果たしたわけだ。
全欧安保協力機構(OSCE)による国際選挙監視団も、今回は民主的に選挙が行われた
と評価し、ティモシェンコ首相に敗北を認めるよう促している。
もしまたティモシェンコ陣営が04年の時と同様に選挙に不正があったと異議申し立てを
しても、それは不毛な抗議に過ぎず、ウクライナの経済不安にさらに拍車をかけるだけ
だろう。


■私もこれまで何回か、ウクライナの「オレンジ革命」の裏側やウクライナの政治状況に
ついて書いてきた。
興味のある方は以下の過去ログをどうぞ。


  ロシア周辺諸国民主化とアメリカの戦略 その2   08年8月19日
  http://tekcat.blog21.fc2.com/blog-date-20080819.html

  ウクライナ連立政権が崩壊の危機   08年9月6日
  http://tekcat.blog21.fc2.com/blog-date-20080906.html

  ウクライナ 大統領と首相が泥沼バトル  09年2月2日
  http://tekcat.blog21.fc2.com/blog-date-20090202.html

  どうなる? ウクライナ大統領選   10年1月21日
  http://tekcat.blog21.fc2.com/blog-date-20100121.html







 日本も世界も盗聴されている 映画「エシュロン」
2010年02月07日 (日) | 編集 |

■先日2月1日に、普天間移設の経緯も含め、日本の政治家や官僚の言動がすべて
米軍基地に設置された通信傍受施設から「エシュロン」を通して米国側に筒抜けになって
いるという恐るべき事実を報じた「週刊朝日」の記事を紹介し、またそれに関する補足的な
事柄などを書いた。

    「小沢・辺野古・トヨタ」問題の「点と線」 その1
      http://tekcat.blog21.fc2.com/blog-date-20100201.html



■そこで今回は、「エシュロン」についてわかりやすく描いた映画を紹介したい。
内容的には「大国の諜報機密にいどむ緊迫のスパイ・アクション」(予告編より)といった感じ
だが、なかなかどうしてリアルな恐怖を感じる作品だ。



  エシュロン −対NSA網侵入作戦−  (06年イタリア映画) 



本編 最初の部分

1952年、「ブラック・チェンバー」はNSA(国家安全保障局)として復活した。彼らの任務は暗号の作成と解読、諸外国の情報収集だった。
5年後、最初の人工衛星が打ち上げられた。現在3000個以上の衛星がわれわれの電話やメールを運んでいる。
大量の情報を監視するため、巨額の資金を投入し、NSAは「エシュロン」を開発した。無人のコンピュータが大量の通信を傍受し、入念に検査していく。

 〜英国ヨークシャー メンウィズ・ヒル

エシュロンが重要な単語を認識したとき、初めて諜報員に知らされる。

                                                                                                          メンウィズ・ヒルには言語学者、数学者、計算機(コンピュータ)科学者がそろっている。他人のプライバシーを侵害する一方で、自身の私生活も監視される。 低賃金の上に責任は重く、暗号が飛び交う中で生き、記章(バッジ)の色で識別される。
対照的にエシュロンに技術を提供する民間企業は、わずかな検査だけで施設の利用を許される。

ウェンデル・クランショー社の新盗聴システム
「“タンブルウィード”は電話を介して盗聴する。受話器が置かれていてもだ。
あらかじめ侵入して盗聴器をつける必要もない」

携帯電話も同じ。
「電源が切れていても問題ない」


(ストーリーは、この新盗聴システム“タンブルウィード”の機密文書が入ったブリーフケースが幼いストリートチルドレンに盗まれ、彼らが捨てて逃げたそのケースを偶然拾ったフランチェスカという一般の女性が産業スパイに仕立て上げられてしまうことから大きく展開する。)




本編 最後の部分

“エシュロン スパイ行為が発覚”
   1999年11月3日 BBCラジオ

“アメリカの盗聴機関をフランスが査察”
   2000年7月5日 ニューヨーク・タイムス

1990年代後半、マスメディアはNSAのスパイ行為を証明する記録を入手した。
それらの記録からNSAは通話中でなくても、携帯電話を通じて盗聴できることが判明。
ただし録音方法や入手先については謎のままである。

冒頭では実際の施設が使用された。盗聴や単語検索は事実行われていた。
エシュロンは軍事、政治、スパイ目的で使用。CIAやNSAが企業に情報を流していた。民間企業に流されたこれらの情報は、145億ドルに相当する。
諜報機関の技術は、アメリカ政府に圧制を可能なものとした。


  




 小沢氏問題で露呈した立花隆の愚
2010年02月06日 (土) | 編集 |


■一連の小沢氏をめぐる事件は小沢氏の不起訴ということで一応の決着を見たが、この事件への対応をめぐって思わぬ人物たちの化けの皮がはがれるといった副産物もあった(^^;
その一人が、「知の巨人」と謳われた立花隆である。

■思えばメディアがこぞってもちあげる立花隆という虚像に、私もずいぶん惑わされてきたものだ。しかしながら「サル学」あたりからなんか変…と思うようになり、神戸連続児童殺傷事件へのコメントで立花の分析力の欠陥に気づいた。さらに知人も厳しい立花批判をしていたこともあって、ちょうど書店に並んでいた『別冊宝島 立花隆「嘘八百」の研究』を手に取った。02年のことである。




■今回の小沢問題に際して、立花氏は『週刊現代』で大々的な小沢批判を展開している。
『週刊現代』はこの号から買うのを止めたので(~_~) 詳しい内容については知らない。
だが、同じ講談社の「G2」というサイトでも小沢批判をしているので似たようなもの
だろう。そこに掲載されている「立花隆が緊急寄稿」は(1)から(3)まであって
「小沢はもう終わりだ」とか「小沢の四億円は、田中角栄ロッキード事件の五億円、
金丸信の五億円(佐川急便事件)とくらべて金額的に文句なしに同列にならぶ事件」とか
また田中か…と思わずチャチを入れたくなるような十年一日の文章が並んでいる。
http://g2.kodansha.co.jp/?p=3522


■特に緊急寄稿(2)の、「検察は思いこみを捨てろ」という部分…

ガチガチの自白証拠で二百%固めなければこういうケースは立件できないなどと思うからつい自白を求めて無理な取り調べをすることになる。そして、検察憎しの立場に立つ一部マスコミにバカバカしい批判――たとえば、つい最近起きたと伝えられる(検察は事実無根と抗議)、子供を持つ石川の女性秘書を一〇時間も無理な取り調べをして保育園に通う子供を迎えにいけなくしたなど――を許してしまうことになる。


『週刊朝日』の上杉氏の記事を何の根拠もなくバカバカしい批判と切り捨てたり、

最近発行された「文藝春秋」二月号に載った小沢の石川秘書の地元秘書をしていた金沢敬氏の告発(「消えた五箱の段ボール」田村建雄著)によれば、昨年三月三日の小沢の秘書大久保隆規が逮捕されたときに、北海道から急ぎ上京して、大久保逮捕後の一連の証拠隠滅工作にまきこまれた経緯を次のように語っている。


今では自民党でさえ相手にしなくなった怪しい地元秘書の言葉を頼りに論を展開している
始末だ。この無節操ぶりには、立花ファンでも思わず身を引いてしまうだろう。


■とはいえ立花隆は依然として偉大なジャーナリストとして大きな影響力を持つ人物である
から、彼の意見をなるほどと肯定して受け入れる人々も決して少なくないだろう。
一般のメディア批判をする際には、こうした人物の言論批判もきっちり行う必要がある。






■そこで上の『別冊宝島 立花隆「嘘八百」の研究』だが、この中の菊池信輝氏が書いた
「闇将軍史観の“亡霊”にリベンジされた男」が立花の誤謬について鋭い分析をしている。

「立花隆の政治認識について問い直そうと、著作物・発言を洗っていた」菊池氏は、
あれだけ政治について論じていながら、どうにも本質と「ズレた」議論が多すぎるのだ。
また、「政策を持った政治家がいない」と嘆くわりには、ほとんど「政策」というものに
関心を寄せていない。
】ことに気づいた。

そして菊池氏は立花の政治認識の問題点として以下の3つを指摘する。
 (1)田中政治の本質がわかっていないこと。
 (2)財界と政治の関係の認識が古いこと。
 (3)官僚主導国家という思い込みが強すぎること。


■(1)については、立花は田中政治を単なるポピュリズム、バラ撒き政治と捉えている
実際の田中の政策は福祉国家政策(老人医療費の無料化、都市部から郡部への資源移転
など)であり、当時の革新自治体の政策と同じだったと菊池氏は見る。
しかしながら日本においてはこうした所得再配分は不完全で「利益政治」として行われる
側面があって、その批判には歴史的、体制的要因をも考慮しなければいけないのだが、
【しかし立花は、こうした「本当の」構造的要因から田中政治を見る手続きを拒絶する。】
【こうした認識は、「本当に」金権政治がすべてを決定する時代を分析するには適している
だろうが、一度その構造が崩れた場合、かえって視界を曇らせるのではないか。】

こうした過度の田中政治批判が福祉国家政策を悪と見なし、後の小泉・竹中の新自由主義
的構造改革を招き入れる下地となっていったのではないだろうかと、私も考える。


■(2)の問題点は、【立花が、政・財・官の関係を単なる癒着と捉えていることである。
立花によれば、田中の錬金術は企業からの裏金の供給に核があるわけだが、肝心なことは
田中の資金供給源が財界の主流派からのものではなかったことである。】

菊池氏の分析によると、多国籍企業のロッキード事件、リクルート事件、東京佐川急便事件
などは新規参入業者による事件であり、KSD事件などは財界の主流派からはずれた産業が
起こした事件で、【その意味で疑獄史は、日本の産業の構造変化をめぐる歴史でもある。】

このようにあくまで傍流に過ぎない、菊池氏が「トカゲのシッポ」と表現する田中を、
なぜか立花が「主流」と誤った判断をしてしまい、その誤った前提に立って今日まで同様の
田中政治批判を展開しているというわけなのだ。
田中的政治が一向に変わらないのは、まさに【政治が変わらないからではなく、立花が
変わらないからである。】という指摘に尽きるだろう。

 立花は田中亡き後、その矛先を小沢一郎に向けるが、そこでも小沢は「田中の3つの要素」のうちの1つを継承したにすぎない狭小な人物という形で妙に見下されていて、田中のとき以上に、その政策にはほとんど関心が払われなかった。田中と異なり、小沢が「構造改革」の旗手として財界から多大な期待を集めた事実など、まったく見落とされることになったのだ。



■(3)の問題点は、【立花が政・財・官の癒着の中で、結局のところ、官僚の卓越した
能力が勝っていると捉えている点である。


菊池氏は、立花はことさらに田中の官僚コンプレックスを引き合いにだしているが、
もし官僚が立花が言うほど優秀で絶大な力を持っていたらここまで赤字国債を増やすはずは
なかっただろうと指摘する。


■さてそうした偏った政治観を持った立花氏の小沢氏に対する言説は、当然ながらさらに
歪んでいった。細川政権時代も…
【そもそも小沢一郎は、政治改革を掲げる細川政権を立ち上げることによって自民党一党
政治を破壊し、新たな日本政治の形成を試みたのだが、立花には田中・竹下・金丸と続いた
「巨悪」の継承者にしか見えなかった。】

立花の歪んだ見方は小沢に対してだけではない。橋本政権の改革についても評価は
低かった。それは立花が、【96年以降の自民党を、93年以前の自民党と同じものと
思い込んでいたからだろう。】

そしてその認識ミスは21世紀に入っても改まらず、さらなる矛盾を重ねていく。
皮肉なことに汚職批判や構造改革の推進の掛け声は、小泉・竹中政治を生む結果となった。
【立花が言われているとおりの博学なら、小泉が出てきたときにヒトラーの例を引くことも
できただろうし、ナポレオン・ボナパルトが最後はプロイセンに戦争を仕掛けて負けたこと
など、いくらでも歴史の教訓を読者に知らしめることができただろう。】


■そして最後に菊池氏のこの言葉を教訓に、私たちももう一度過去の歴史について検証
しつつ学びながら、現在の政治ありかたを改めて考えていく必要があるだろう。

 立花はかつて、田中角栄のことをこう評価したことがある。
「“具象思考抜群、抽象思考ゼロ”という彼の頭脳構造の特性が、前に述べた彼の有能さが同時に無能さになるというパラドックスが生じる原因である」(「新・田中角栄研究」『田中角栄研究全記録下』318〜319頁)
 立花は田中と違って、たしかに演繹主義的に議論を進める人ではあるが、田中に放った次の言葉は奇妙にも今の立花にあてはまっているように思える。
「一つの時代が生んだ経験主義的成功者は、時代の変わり目で必ずつまずいてしまう」(同、320頁)
 もし、立花が多くの読者、とりわけ若者に評価されているいるのだとしたら(私には、そんなことは信じられないが)、その方々にはぜひ一度、立花の思想、ひいては御自身が常識だと思っている政治認識について、私のこの論考を一例として再考してもらいたい。









 石川さんら3人の保釈決定
2010年02月05日 (金) | 編集 |

■保釈は近いと聞いていたけど、本日中には出られるとのニュース。
本当によかった。

   NHK 2月5日
     http://www3.nhk.or.jp/news/t10015470791000.html

     石川衆院議員ら3人 保釈決定

 民主党の小沢幹事長の政治資金をめぐる事件で起訴された石川知裕衆議院議員ら3人について、東京地方裁判所は5日、保釈を認める決定をしました。石川議員ら3人はいずれも保釈金を納めており、5日のうちに保釈されるものとみられます。

 民主党の衆議院議員の石川知裕被告(36)は、小沢幹事長の政治資金をめぐる事件で、収支報告書にうその記載をしたとして、4日、政治資金規正法違反の罪で起訴されました。石川議員は、先月15日に逮捕されて以来、東京拘置所にこう留されていましたが、東京地方裁判所は5日、保釈金1200万円で保釈を認める決定をしました。また、この事件で起訴された公設第一秘書の大久保隆規被告(48)と元私設秘書の池田光智被告(32)についても、東京地裁は、保釈を認める決定をしました。保釈金は、大久保秘書が700万円、池田元秘書が300万円でした。石川議員ら3人はいずれも保釈金を納めており、5日のうちにこう留されている東京拘置所から保釈されるものとみられます。




■もう1つNHKニュースから。
きのう小沢‐キャンベル・ルース会談について書いたら、もうこんな報道が(^^)
ようやく風向きが変わってきたような感じがする。

   NHK 2月5日
     http://www3.nhk.or.jp/news/k10015456941000.html

      民主党代表団の訪米を要請

 アメリカのキャンベル国務次官補は、今月2日に行われた民主党の小沢幹事長との会談で、アメリカ政府と民主党との関係を強化する必要があるとして、民主党の代表団をワシントンに派遣するよう要請したことを明らかにしました。

 日本や韓国を訪問していたキャンベル国務次官補は4日、ワシントン郊外の空港に到着しました。キャンベル次官補は記者団に対し、今月2日に行われた民主党の小沢幹事長との会談で、「新たに与党になった民主党は、アメリカ政府との関係を強化する必要がある」という考えで一致したと述べました。そのうえで、「私たちは、より多くの民主党議員にワシントンを訪問してほしいと伝え、5月の大型連休中に、民主党の代表団が訪米する可能性について話をした」と述べ、小沢幹事長に対し、民主党の代表団をワシントンに派遣するよう要請したことを明らかにしました。そして、「民主党議員の皆さんには、定期的にワシントンを訪問してもらいたい。私たちは、何人かの特定の個人だけではなく、新しい与党の大勢の方々と強固な関係を築きたいのだ」と述べました。一方、キャンベル次官補は、小沢幹事長が政治資金をめぐる事件で不起訴になったことについて、「日本の国内政治の問題であり、コメントしない」と述べるにとどまりました。








 小沢氏「不起訴」と横浜事件「冤罪」
2010年02月04日 (木) | 編集 |

■本日は2つの画期的な出来事が報じられた。
小沢氏の不起訴と横浜事件の冤罪判決である。
しかしながらそこに突然、横綱朝青龍の引退という大スクープが飛び込んできて
テレビ各局はたちまち朝青龍で埋め尽くされてしまった(^^;

いやあ、いつもながら大きな事件が起きると、必ず別の大事件が連動して勃発し
最初の事件がかき消されてしまうといったパターンが繰り返されるのだが…。
考えすぎ? (^o^)ゞ






戦時下最大の言論弾圧とされる「横浜事件」で有罪判決を受け
再審公判で「免訴」判決が確定した元被告5人の遺族6人に
横浜地裁は4日、事件を冤罪と判断して刑事補償を認める決定を出した。 
写真:地裁前で「雪冤成る」と書かれた旗を示す元被告の遺族、
小野新一さん(中央)と斎藤信子さん(右)ら=4日午前(共同通信)



     共同通信 2月4日
       http://www.47news.jp/CN/201002/CN2010020401000015.html

     横浜事件は「冤罪」と地裁決定 拷問認め「無罪明らか」

 戦時下最大の言論弾圧とされる「横浜事件」で、治安維持法違反の罪で有罪判決を受け、再審公判で有罪、無罪に触れずに裁判を打ち切る「免訴」判決が確定した元被告5人の遺族6人に、横浜地裁(大島隆明裁判長)は4日、事件を「冤罪」と判断し、請求通り計約4700万円の刑事補償を認める決定を出した。

 事実上、事件をめぐる最後の司法判断で、元被告の名誉回復が図られた形。元被告は4次再審請求の元「改造」編集部員の小野康人さん。3次請求の元中央公論編集者木村亨さん、元満鉄調査部員平舘利雄さん、元改造社員小林英三郎さん、元古河電工社員由田浩さん(いずれも故人)。

 大島裁判長は決定理由で「有罪判決は、特高警察による思い込みの捜査から始まり、司法関係者による追認で完結した。警察、検察、裁判所の故意、過失は重大だ」と捜査・司法当局の責任を認定。特高警察が拷問で虚偽の自白調書を作成したとして「違法な捜査」と厳しく批判した。

 さらに、有罪判決が根拠とした証拠は「いずれも信用できない」と指摘。「再審公判で実体判断が可能だったならば、無罪だったことは明らかだ」と結論付けた。




■同じ共同通信による「横浜事件」の簡単な解説:
【戦時中から終戦直前にかけての神奈川県の特高警察による言論弾圧事件の総称。
雑誌「改造」に載った論文を共産主義の宣伝とし、富山県の旅館での出版記念会を
「共産党再建準備会議」とみなすなどして、治安維持法違反容疑で改造や中央公論の
編集者ら約60人を逮捕。30人以上が起訴され、大半は終戦直後に有罪判決を受けた。
4人が獄死。元被告は全員が死亡。元被告や遺族が起こした再審1次、2次請求は
いずれも棄却された。 】


■その昔、横浜事件で逮捕、投獄された評論家の青地晨(あおちしん)氏のマスコミ論の
授業を受けたことがある。そこで初めて横浜事件のことを知った。
「自分はヤニ中毒だから勘弁…」と、タバコと灰皿を常に手にしながら講義していた青地氏の
姿を思い出す。
青地氏はいろいろな冤罪事件に関する本も書いていて、その著作を読んだことで、私も警察の
捜査や日本の司法制度に疑問を持つようになった。


■そしてきょうの横浜事件冤罪の決定と、それと時を同じくして出された小沢氏の不起訴処分。
2つの時代がシンクロしているのを感じる。不思議な気分だ。
石川氏や大久保氏など3人は起訴されたが、一刻も早く保釈され、名誉を回復されることを
願っている。




■さて小沢氏を不起訴とせざるを得なかった検察は実質的に敗北したわけだが、なんとなく
空気の流れが変わってきたみたいだなと肌で感じられたのが、以下の出来事だった。





 
写真は産経新聞より。
米国のキャンベル国務次官補(右から2人目)と会談する民主党の小沢幹事長(左端)。
右端はルース駐日米大使=2日午後、国会

民主党ニュースによると、
小沢一郎幹事長は2日午後、国会内でカート・キャンベル米国国務次官補、
ジョン・ルース駐日米国大使らの表敬訪問を受け、意見交換を行った。




■民主党ニュースではあまりに簡潔すぎてよくわからないので…(;^_^A

    毎日 2月2日
      http://mainichi.jp/select/seiji/news/20100203k0000m010039000c.html

 民主党の小沢一郎幹事長は2日、国会内でキャンベル米国務次官補(東アジア・太平洋担当)と約1時間にわたり会談した。会談は米側から求めた。米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)移設問題で、与党の実力者である小沢氏の意向を探り、打開策を見いだすために接触を求めたとみられる。

 会談の冒頭、キャンベル氏は「日米同盟はアジアにおける米国の政策の核心となるものだ」とあいさつ。会談終了後、キャンベル氏は「日米関係について一般的な話をしただけだ」と語り、内容は双方とも明かさなかった。会談にはルース駐日米大使が同席した。【念佛明奈】




■産経新聞は、【米政府高官が国会に出向くのは異例】【小沢氏はキャンベル氏を衆院
玄関まで丁重に見送り、キャンベル氏は記者団に「ナイス・トークス(いい会談だった)」
とほほ笑んだ。】と書いている。

要するに米国側は普天間移設問題を進展させるには、外務大臣や防衛大臣でもなく
実質的な実力者である小沢氏に直接交渉したほうがよいと考えたのだろう。
キャンベル国務次官補は少し前に、日米安全保障条約改定50周年に際して、小沢氏の
訪米も要請している。


■小沢氏の「第七艦隊発言」や「辺野古はだめ発言」などに激怒して暗躍していると
噂されているアーミテージやマイケル・グリーンらは共和党のジャパン・ハンドラーズ、
いわゆる知日派で、上のキャンベルやルースはれっきとしたオバマ政権のメンバーである。
マスメディアが好んで意見を聞くのは共和党の知日派だから、いかにも鳩山政権が迷走して
いるみたいに印象づけられてしまうが、実際には米国との仲も比較的スムースで小沢氏の
ことも重要視している。いったい日本での小沢バッシング報道はなに? と疑いたくもなる。

日本と米国を含む海外での報道内容の乖離や、鳩山政権の評価の違いについてきちんと
比較分析しながら、今後のメディアのあり方や国民の目線に立った政治の方向性について
考えていきたいと思う。